Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Googleは帝位に長く就きすぎた?

2011-01-31 23:05:48 | Thinkings

モダンなブラウザには必ず付いている検索窓。そこにちょいちょいと調べたいワードを入れて、スマートなネット生活・・・なんてのはもう当たり前も良いところですが、その検索に使われるのは、まあGoogleが多いでしょうね。事実、私もほとんどの場合がGoogleです。で、Yahoo!時々Bing。

Googleがここまで検索サイトとして成功してしまうと、当然弊害というのも生まれてきます。Windowsがセキュリティ犯罪の格好のターゲットとなりやすいのと同じように、使われている数が多ければ、それに最適化して利用しようとする輩というのは当然出てくるもの。いわゆるSEOも、今はGoogleをターゲットにしたものがダントツでしょうね。

その結果、検索の上位にスパムやゴミ情報が増えている、と嘆いているのがこの記事です。

今、新しい(そしてより良い)「Google」が望まれる理由 TechCrunch

。Googleはどうやら密林の様相を呈しているようなのだ。スパマーとマーケッターのためのパラダイスとなってしまっているようだ。検索結果のほとんどは、営利目的のサイトや、Googleの利益に繋がるスポンサードサイトに繋がるようになってしまっている。

この記事では、まだスタートアップである検索サイトBlekkoを取り上げ、オプションを付けることで柔軟に操作出来る検索結果を評価しています。そして、Googleの融通の利かない検索結果に、結果的に苦言を呈しているという形になっています。

そのそもそもの原因は、スパム。Googleに最適化されたのSEO方法論を使って、数々のスパムが有用なサイトを覆い尽くしてしまっている・・・だから、有効な検索結果を得るのはすっかり難しくなってしまった、というわけです。また、スパムとまでは行かないゴミサイトも数々引っかかってくることで、ますます求める情報にたどり着きにくくなってしまっている、と。
ちなみに、Blekkoは検索ワードにタグを付加することで、スパムやゴミ情報を選別しやすくしてくれるみたいです。時に冗談みたいに引っかかってくる「はてなブックマーク」や「はてなアンテナ」、記事の9割以上が引用というゴミアフェリエイトブログが検索結果から削除されるなら、確かにうれしいですよね。

かといって、かつて「Googleを越える」と鳴り物入りで参入してきた検索スタートアップがことごとく破れたように、この分野で一強に近い状態の同社からユーザーを奪うのは容易ではありません。まだ日本なら、ポータルで強いYahoo!や地味に頑張っているgooなど伏兵はたくさんいますので、トップには立てないまでも、シェアを削ることは出来る様な気もしますけど。
まあ、Googleが、検索結果について、もう少しユーザーが介入できる余地を与えてくれるならそれで良いような気もするんですけどね。いたちごっこが続くでしょうから、あくまで当面の措置でしょうが。

そもそも、ゴミみたいな記事があふれかえっている現状が、ある意味最大の問題なんでしょうね。玉石混淆という言葉がありますけれど、まさにきわまれりと言う事でしょうか。アカデミックな内容だと、ある程度古くても需要があるときがあるし・・・何らかの形でそれらの情報を「無かったこと」に出来る仕組みを、検索エンジン云々だけじゃなくて導入しないと、そのうちインターネット自体が行き詰まってしまうんじゃないでしょうか・・・?



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