Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

CES開幕 AMD Fusion APU搭載のノートが続々

2011-01-05 21:08:23 | Digital Devices

この時期恒例となる、アメリカのエレクトロニクス見本市、CESが今年も開幕しようとしています。それに伴いまして、昨日の記事で紹介したAMD Fusion APUを搭載した製品も、各社から続々と発表されている模様です。

・・・もっとも、私が待ち望んでいたような、コンパクトデスクトップ(あるいは、セットトップボックス)の姿は見えなかったようですけど。

レノボ ThinkPad X120e 発表、AMD Fusion APU採用で駆動時間延長 engadget

AMDの Fusion APU 発表を受けて、ではなく微妙なフライングで、レノボが Fusion 採用ノート ThinkPad X120e を発表しています。X120e は AMD Vision Pro プラットフォーム (Athlon Neo 他)を載せていた X100e の後継にあたり、11.6型ディスプレイの薄型筐体に AMD Fusion E シリーズ (コードネーム " Zacate ") を搭載します。筐体は基本的にX100e とおなじ。レノボによれば、もともと高かったグラフィック性能はFusion採用でさらに65%高くなっています。

レノボの他にソニーもノートを出すようですが、少なくともレノボの製品は、500ドルのバリューラインを割り込む、従来で言うネットブック的な物のように見えます。ただ、前身であるThinkPad X100eの立ち位置と、Fusionのグラフィックスコアの性能を考えると、むしろCULVノート寄りの製品であるようです。
要するに、ネットブック並みの価格でCLUVノート性能を実現するという、AMD Fusionのコンセプトをよく表した製品だと言えそうです。

さて、CESではタブレットももちろん多数展示されていますが、タブレット+スライドキーボードであるとか、タブレット+キーボード付きベースというキーボード付きの製品や、ThinkPadの様なノートも多数展示されており、何となくですが、「棲み分け」とか「復権」という言葉が頭をよぎりました。・・・やっぱりキーボードはあると便利ですよね。

「構成によっては400ドルを切る」というThinkPad X120e。Fusionはこの調子で、ネットブックが占めていたエントリーノートの性能をぐいっと引き上げる存在になれるのか?この流れで富士通と東芝にも期待したいところです。