Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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東芝の新しいCELL、CEVOが作る「次のREGZA」

2011-01-14 23:35:17 | Technology

CELLといえば、昨年はPS3に採用しているソニーよりも、むしろ東芝の方が、CELL REGZAにSpursEngine・・・そして、ソニーから買収したCELLの工場をまたソニーに譲渡した・・・と、色々と話題の尽きない一年だったように思います。

SonyのPS3のようなハードウェアを持たない東芝は、CELL REGZAによってテレビにインテリジェントな機能を持たせる方向性を大きくデモンストレーションしましたが、その路線は今後も継続していく、という決意表明であるかのような、新たなCELL REGZAの心臓部である新しい映像エンジン「CEVO」を発表しました。

東芝がCESで発表した新映像エンジン「CEVO」とは? CNET Japan

CEVOは、「CELL Evolution」を語源とする。2009年12月に発売されたCELL REGZAに搭載した「CELL REGZAエンジン」のDNAを受け継いだ新たな映像エンジンと定義されており、今後の東芝の薄型テレビ事業における大きな差異化ポイントになるものだ。

よりパワフルで汎用的なプロセッサをコンパクトかつ低消費電力で提供する、という理念を持ったCEVOは、従来のCELL REGZAのようなハイエンドの製品では無く、ミドルレンジの製品に搭載することを目標として開発されている様です。
それを踏まえて、4K(4000×2000ピクセル。フルHDの4倍)の高解像度の実現を前提としてCEVOが開発されていることに注目。もちろん、3D映像をフルHDで表示するためには表示するためには必要な措置(左右の目様にピクセルを割り振るので解像度が半分になる)と言えますが、それよりも2D表示でのより一層の高精細化がきがかりです。正直な話、ネット対応とかREGZAアプリとかはどうでも良いので、ミドルレンジに4K解像度のテレビが降りてくると言うのはすばらしく刺激的です。

今年地上アナログ放送が停波となり、テレビ需要が落ち込むと言われていますが、そんなときこそ、他社との差別化のために「最強の2DTV」なんていうのも良いんじゃないでしょうか?テレビに関してはソニーフリークの私ですが、CEVOの行方には期待してしまいますね。