センター試験・・・私も一応大学は出ている身ですので、現役の頃に受けたことがあります。しかしながら、数学とかひどい点数で、結局受験には使えなかったですなあ・・・高校の頃の自分にアドバイスが出来るなら・・・ああ、今の生活が変わってもらっても困るので、「信じる道を行け」とでも言ってやりますか。
さて、大学入試の際に様々な大学で使われるセンター試験。進学を希望する大半の受験生が受けることになりますので、大学側にしてみると、指標としては大変便利な物になっています。もちろん、「同じ環境で」受けたという前提もありますけれど。
例えば携帯電話の着信音や、腕時計のアラーム音が試験時間中に鳴り響いたり、突然停電してしまったりとかいうハプニングがありますが、その中で注目を集めているのが一昨年から導入されたセンター試験での英語のリスニングテストに使うICプレイヤー。報道によると、相変わらず故障が多発していたようです。
センター試験、全日程終了 再試験対象は1200人 共同通信社
リスニング試験開始前に、不具合などの訴えで交換した集積回路(IC)プレーヤーは全国で288台で、昨年の1254台から大幅に減った。センターは試験中に交換したプレーヤーなどを含めて回収、調査する予定。
ちなみに、試験中の不具合で再試験になったのは、徳島新聞の報道によれば175人とのこと。と言うことは、全部で463台の不良品がチェックをすり抜けていたことになります。センター試験の受験者は54万3385人で、ほとんど全ての受験者にとって英語は関わってくるはずですので、故障率は0.085%。1万台のうち8.5台が不良と言うことで、工業製品としてはそう悪くない初期不良率だと思ってしまうのは、初期のSOTECの5%とかいうダメさ加減が頭にあるからでしょうか。ちなみに現在は1%くらいだとか。
それでも約1200人に一人は不良を引いてしまうわけで、掛け値無しに人生がかかっている試験において、1200分の1にぶち当たった彼らの無念さは想像に難くありません。このような悲劇を繰り返さないためにも、いっそのことICプレイヤーをやめてみたらどうかと提案します。構内放送設備に頼っても良いですが、おすすめなのが専用のCDラジカセもしくは専用のICプレイヤー+スピーカー。スピーカーは無指向性の物を使い、教室の中央に設置します。それを各教室2台ずつ持ち込んで、一台をバックアップにするわけです。確かに各受験生にプレイヤーを渡すよりも受験生の利便性は減りますが、故障対応が台数が少ない分容易ですし、使い捨てにする必要もありません。確かに座る位置によっての有利不利はあると思いますけれど、プレイヤーの不具合で一人混乱するよりは、受験生のパニックも抑えられるのではないかと思います。
精密機械である以上、処理不良は避けられない問題で、チェック態勢をいくら厳しくしようと、いくらかはすり抜けてしまう物。そして、その出荷数が50万台を超えるとなればなおさらです。それでも、人一人の人生を左右するセンター試験でのミスは、正直悲惨すぎます。来年以降もICプレイヤーを使い続けるならば、より厳しいチェック態勢を強いて、故障率をさらに一桁下げられるよう、努力していただきたいものです。
コレが言えるってのがうらやましー。
他に夢はたくさんありましたけれど、とりあえず不満は無いですからね。
ただ、エンジニアとしてがんばっているA.H.O.さんをはじめとする高校、大学の知人たちの話を聞いて、うらやましいと思うこともあるのですよ?
コレが言えるってのがうらやましー。
高校の自分に一言言えたら、
大学で会う後輩に、
「公務員やめておけ」って言えって言いますな。
まあほら、今の現実は今更置き換えられないものですから、
現状を受け入れることも必要だって事ですよ。
えー、予想外のところに食いついていただいて、
正直困惑気味の私です(^^;
問題は故障率だけではなく、「個々の受験者に何が聞こえているか否かを監督者側がモニタする手段がない」ことに対処すべきではないでしょうか?
私は次の方法によりこの点を改善すべきと考えています。
http://blog.goo.ne.jp/oogakinet2007/d/20070517
イヤフォンの流用が出来なくなるのでコスト高が懸念されますけれど、受験生の一生に関わることなので、それもやむなし何ですかね・・・?
ただ、イヤフォンのハウジング内をモニタするならば、プレイヤー内での録音ではなく、BlueTooth等で集約管理し、その場で確認できるようにした方が良さそうだと思います。
現状の使い捨てという形式では無理かも知れませんが、5年程度使用するようにするならば実現できるかも知れません。
http://blog.goo.ne.jp/oogakinet2007/d/20070517の方法はICプレーヤーの再利用する際に役立ちます。環境への負荷が大きい使い捨てを止めるための手段でもあると考えています。再利用を可能にすることで現状よりも受験生負担を下げることができるのではないかと思います。
BlueTooth等での集約管理は、100人を超える収容の受験教室でも可能でしょうか? また、新たに集約のための装置を開発するより、50万個以上生産することが確実なICプレーヤーに機能をもたせたほうがコスト面で有利なようにも思います。
今年の場合,解答開始前に機器不良発覚の288人は直ちに機器交換して通常通り試験を受けたので実害は皆無です.解答時間中に障害が発生した175人は,直後に再開テストが行われて解答継続の機会が確保されたのですから,不利益は「再開テストによって試験終了が1時間程度遅くなった」ことにとどまります.
「1時間遅延」や「イレギュラーによる心理的動揺」の不利益の度合いをどう評価するかはいろいろな意見があると思いますが,「一生を左右」するほどの損失とはいえないでしょう.
私はシステムとしての合理性については主張したいとは思います。私はリスニング試験でのICプレーヤーの採用には賛成ですが、50人教室と300人教室とか多様な環境を考慮してICプレーヤーを採用したことには合理性があります。大学入試センターの英断であったと思っています。「ラジカセで実施する」と言われたら、困ったことになっていたと想像します。同じ意味で、ICプレーヤーでの試験であれば、その弱点である「受験生の正常な聴取を観察できない」ことに対処することは、必要な合理性だと考えています。
もちろん、”全国一斉のリスニング試験”というプロジェクトについては採算性を含めた総合的な評価は必要です。ですから、「解答時間中に障害が発生した175人は,直後に再開テストが行われて解答継続の機会が確保された」ことから現行システムを支持する評価方法もあるとは思います。合理性の追求が試験の目的ではありませんから。私はそれを加味しても、http://blog.goo.ne.jp/oogakinet2007/d/20070517は実施すべき改善策と考えています。「一生を左右するほどの損失」であるか否かを議論したい訳ではありません。試験の監督者が実施されている試験の正常性を確認でき、受験生が自身だけが不利益を我慢している訳ではないという公正性を確認できる試験方法は良いと思っています。提案する方法は、ICプレーヤーの再利用の促進の意味でも技術的に利点があり、採算性の面でも優位という可能性が高いと思っています。再利用による環境負担軽減を含めたトータルコストでは、確実に優位と言えると思うのですが、いかがでしょうか?
「一生を左右するほどの損失」については答えようがありませんが、「現行システムが良い」というお考えに対しては上記のように考えております。ご意見頂きましたこと、ありがとうございました。