oogakinetの情報処理技術備忘録

様々な技術提案を記していきます(出席管理方法、センター試験リスニングテストのICプレーヤーの改良、振り込め詐欺対策)。

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センター試験のリスニングテスト実施方法

2007-05-17 00:17:53 | Weblog
受験者の聴取を確認出来るリスニングテスト実施方法の提案
2006年
井戸 伸彦(ido@gifu-keizai.ac.jp)

■はじめに
センター試験外国語リスニングテストで使用するICプレーヤーについて、提案する。
《要旨》(1)提案法では、ヘッドホン(イヤホン)内にマイクを設け、受験者が聴く再生音声を採音する。
(2)提案法では、採音した再生音声をICプレーヤー中のICメモリに記録し、リスニングテスト終了後にもICメモリ中の記録により、受験者が正常に再生音声を聴取したことを証明出来る。
(3)提案法では、ICプレーヤーにて再生音声と採音音声とをリアルタイムで比較し、低い品質で音声再生がなされていた場合に受験者に警告を発する。

■1.基本的な装置構成
[1]ヘッドホン(イヤホン)には、受験者が聴く音声を発するスピーカーに加え、その音声を採音するマイク()を設ける。
[2]再生音声を採音した信号()と、音量つまみ()により設定された音量レベルとを、ICメモリ()中に記録できるよう、AD変換器()などにより記録機能を設ける。
[3]再生音声信号と録音音声信号とをリアルタイムで比較する比較器()を設ける。

■2.音声再生の証明
[1]リスニングテストが実施されている時、ICメモリ中の再生音声信号が、ヘッドホン筐体内のスピーカーにより音声として発せられる。この音声は試験受験生により聴取されて、リスニングテストが進行する。
[2]同時にこの音声は、ヘッドホン筐体内のマイクにより採音され、ICメモリ内に録音音声信号として記録される。同時に、音量つまみにより設定されている音量レベルも、ICメモリ内にパラメータとして記録される。
[3]リスニングテストの終了後、受験生から音声再生に問題があったと申し出があった場合、ICメモリ中に記録された録音音声信号とパラメータ情報とにより、音声再生の品質を確認することが出来る。
[4]すなわち、ICメモリ中に残された録音音声信号が再生音声信号と内容的に一致し、それが許容できる音声品質であれば、試験受験者には再生音声信号による音声が聴取されていたと証明できる。録音音声信号は確かに残っていたが、試験受験者には再生音声信号による音声が聴取されていなかったというようなことは、ヘッドホンおよびICプレーヤーの構造上あり得ない。

■3.再生音声品質劣化の警告
[1]リスニングテストが実施されている時、リアルタイムに再生音声信号と録音音声信号との比較を行うことにより、再生音声の品質が劣化した際に警告を発することが出来る。
[2]受験生は、「もしかしたら自分が使っているICレコーダーは再生音声品質が悪いのではないか?申告すべきか否か判断に迷う」という不安を持ちやすく、品質劣化の警告を出すこととすれば、これを軽減することが出来る。


実際、次のような不安から生じる「思い込み」が不具合の主要因となっていると報告されている。
リスニング不具合、8割が「思いこみ」 センター試験(朝日新聞) - goo ニュース

■4.再テスト用のICメモリ作成
実際にICプレーヤーに不具合が発生した場合、再テストを行うことになる。再テストの実施においては、受験生自身の申告を基に解答が可能な問題の範囲が決めることになっているが、この方法は公正・公平の観点からは問題が発生する恐れがある。
提案法によるリスニングテストで用いた録音音声信号を含むICメモリを入力として、再テスト用音声信号が含まれたICメモリを作成することにより、再テストにまつわる公平・公正を期すことが可能となる。

■おわりに
当方にて考案したリスニングテスト実施方法について説明した。
2006年センター試験においては、「性善説」という象徴的な言葉によりリスニングテストの性質が説明された。この言葉は、リスニングテストが「受験者が聴いている音声を確かめようがない」方法で行われたという本質を言い当てている。本報告で提案した方法は、この点に直接応えるものであり、将来的に安定したリスニングテストを行う上で一定の役割を果たすものと考えている。
なお本資料に含まれる技術的な情報は、報告者が知的所有権を有し、特許を出願済みである。
―以上―
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