Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

レンタルDVDは死なない・・・ただし、日本では。

2011-05-07 23:53:22 | Thinkings

 ここ最近、近所のゲオではブルーレイもDVDとレンタル価格が変わらなくなってきていることもあり、古い作品ではない限り、ブルーレイを借りてくることが多くなっています。どうせ見るならきれいな方がいいですしね。

 さて、海の向こうのレンタル事情について、非常に限定的ながら、ちょっとした情報が入ってきました。

NetflixのDVD貸出本数が初めて減少傾向へ–CEOビデオインタビュー TechCrunch

映画やテレビ番組をインターネットからストリーミングで提供する…この新しいメディア動向の先頭を走っているのがNetflixだ。同社のこれまでのメインの事業だったDVDのオンラインレンタルは、もうすぐ30億枚目を迎えるとはいえ、すでに脇役だ。今週初めに行われたWired誌のビジネスカンファレンスで、NetflixのCEO Reed Hastingsが、10年後には毎秒ギガビットのインターネット接続が家庭に普及している、と予言した。

 記事の主旨を要約するならば、「DVDのオンラインレンタルが現象に転じた。今後はストリーミングが主役になるだろう」。今更面白みのない主張です。データが伴っていることを除いては。

 ただ、これをもって「(ディスクメディアの)レンタルは死んだ」ということを声高に叫ぶのは、まだ時期尚早というもの。これは件のNetflixが「月額会費制見放題」という料金形態をとっていること、そしてオンラインレンタルであることとは無関係ではないでしょうからです。

 要は、「返しに行く手間と時間がストリーミングには無い」ということ。どうせ手続きがPCの前で完結するなら、楽な方はストリーミングの方でしょう。しかも、DVDが相手なら、ストリーミングのほうが多くの場合高画質でしょうからね。日本のリアル店舗によるレンタルとはこのあたりが趣が異なります。

 月額会員制でもなく、好きなときに借りに行けて、在庫がなければはしごもできる。徐々にブルーレイの選択肢も増えてきているし、決済はその場で現金払い。返却の手間があるとはいえ、レンタルショップが生活圏内にあるならば、オンラインに比べても十分に「楽」な付き合い方だとは言えないでしょうか?

 そんな店舗が山ほどある日本の現状を見るに、ストリーミングが一気にレンタルショップを死に追いやるというのはちょっと考えられない構図です。
 いずれ日本でもストリーミングが席巻する時代が来るかもしれません。けれど、ブルーレイ以上の画質を安定して供給できるインフラが普及する日というのは、果たしてどれくらいで来るのでしょうかね?それとも、音楽の様に、利便性の前には画質なんて多少劣化したところで問題ないのでしょうか?・・・だとしたら、ちょっと悲しいですね。



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