東京電力管轄内で、人々を混乱に陥れた計画停電。市民の節電や東電の努力により、電力需要が増える夏季の計画停電も「原則として実施しない」として、事態は急速に終息に向かっていると言えます。
とは言え、電力供給能力が落ちていることには変わりは無いため、先の「原則」を守るためには、引き続き節電への努力が必要になりそうです。それに伴って、東電管轄内だけではなく、中部電力、関西電力管轄内にも節電への機運が高まりそうな予感がしますね。
そんな中、やはり即効性があるのは電力会社の大口顧客・・・具体的には製造業を初めとする企業に節電を呼びかけることでしょう。
昨年までは「クールビズ」と、エアコンの設定温度を上げたり、ネクタイをしないなどなるべく涼しい格好をして仕事をする等と言う、いわばビジネススタイルの提案がされていました。
が、今年はさらに一歩進んだ提案がなされるかも知れません。
エアコンの代わりに扇風機、夏休みの長期化、「節電ビズ」も──政府が挙げる節電対策例 ITmedia
具体的には、製造業など向けには、工場の操業時間を短縮したり、電力需要のピークとなる日中を避けて早朝・深夜へのシフト、省エネ設備の導入などを挙げている。
そのほかにも、夏季休暇が増えるとか、エアコンの代わりに扇風機を使うとか・・・そういう地道な努力も塵も積もれば山となる、大きく節電に貢献できそうです。他にも、冷やしすぎてむしろ寒いお店などの温度設定を指摘しやすくするとか、できることは色々あるはずです。
とは言え、暑さ対策としては、やはり天候に左右されるもの。今年が昨年のような猛暑日が続く年でなければ、目標達成はずいぶんと楽にはなりそうです。