シベリアで思い出す言葉と言えば、「過酷」ポピュラーではないでしょうか。日本人が昔から慣れ親しんだフレーズ、「シベリア送り」から連想されるものです。実際にとっても過酷なところみたいですが。・・・あとは、「水野晴郎」ですかね。わかんない人は「シベリア超特急」や「シベ超」でググってみてくださいな。
さて、ロシアのシベリア地方と言えば、流刑地として使われるほど過酷な土地として知られています。何せ寒い!地球温暖化も何のその、今年はマイナス55度まで下がるとか。そんな極寒の地にも当然人が住んでおり、元気に生活をしているわけですけれど・・・対して現代っ子、特に先進各国では、外は寒くても中は空調で暖かく、娯楽もたっぷりというぬくぬくした環境で暮らしているわけです。
「そんな子供をシベリア送りにしたらどうなるか?」という実験、もとい「更正プログラム」がドイツで実際に行われたようですが・・・
題児は極寒の地で更生を-。ドイツのヘッセン州ギーセン郡が、暴力行為で家庭や学校が持て余した少年(16)を更生のため、古くから流刑地として有名なロシアのシベリア地方に送り込んでいたことが明らかになった。
テレビやインターネットも無く、暖を取るためには薪割り必須という人口五千人の寒村で9ヶ月間、世話役の人とともに暮らすらしいですけれど・・・そんな過酷な土地に5000人も住んでいると言うことにまず驚きです。次に、わざわざ国外を指定するところと、受け入れたロシア側に感嘆。最後に、こんな事を考えついた誰かに驚嘆しました。・・・よくよく考えると、ノリが電波少年ですよね。
確かに、一切のメディアから切り離し、異国の地で親に頼らず過酷な生活を続けることは、少年にとって大きなプラスになることと思います。帰ってきたときには別人のようになっていることでしょう。もしかしたら帰りたくなくなっているかも知れませんが・・・
ところで、一つ気になったのは、少年と一緒に暮らしているという「世話役」の存在。その人は、現地の人なのでしょうか、それともドイツから着いていった指導員の刀のでしょうか・・・。もう後者だとしたら、何というか、志願した使命感に燃える人であって欲しい、そう思います。
もし、この実験が成功を収めたならば、日本においても検討してみてはいかがでしょうか。別にシベリアでなくても、異国の地に一人ほっぽり出されれば、がぜん、考え方も変わってくると思いますよ。・・・トム・ハンクス主演のターミナルみたいだと思ったのは秘密ですけど。