札幌の地下鉄

10年前に札幌に来て初めて地下鉄に乗った時、優先席が空いていても健常者はほとんど座らない光景をみてマナーの良さに感心したのを覚えている。

優先席に健常者が座らないのは当たり前と思うだろうが、東京の地下鉄は関係なく座っている。最近は出張の時しか使っていないのでわからないがどうなのだろう。

そんな札幌の地下鉄のマナーにも良いことばかりではない。
ピーク時にホームで人が溢れていても関係ない。特に満員電車に慣れていないからなのか乗車口付近に乗った人が後からまだまだ乗ってくるというのに車両の奥に詰めないのだ。
結果、大して満員でもないのに（東京と比較してだが）入り口付近だけぎゅうぎゅう詰めで車両中央はガラガラなんて光景が日常茶飯事なのだ。
朝夕に駅員が大声をあげても協力しない人が多い。

これは交通マナーとも比例しているような気がする。
北海道は道路が広い。札幌も他都市と比べて広いのだ。理由は雪対策。雪の一時堆積場所として路肩が広くされているし、車道も若干広い。片道2車線じゃなくても車が2台で並走出来る1車線道路の多いこと・・・・・そのせいなのか、道を譲ろうとしない。だから譲られても挨拶する習慣がないのである。

土地が広い、道路が広い、人口が少ないのは環境は良いが、その環境に甘んじてはいけない。北海道は豊富な観光資源を持っている。最近は外国人の観光客も非常に多い。良いところがたくさんあってもちょっとしたマナー一つで印象は大きく変わる。

もう一歩奥へ行くだけでいいのだ。