2010年の箱根駅伝が終わりました。
毎年楽しみにみていますが、昨年からもっと楽しくなりました。
なんといっても母校が初優勝を果たしたのですから。
そして2連覇がかかった今年、プレッシャーを跳ね除け見事2連覇を成し遂げてくれたのです。
「鉄紺」と呼ばれる東洋カラーがオーラをまとって一層綺麗に見えました。
自分の母校がまさか箱根駅伝で優勝するなんて夢にも思わなかったです。
新・山の神と呼ばれる「柏原君」を筆頭に、本当に素晴らしいチームに仕上げてきた監督・コーチ陣も素晴らしいです。
そんな東洋大学の2連覇に対して、どうも納得の行かないコメントがありました。
東洋大が連覇した箱根駅伝について
「山上りの1区間だけで(勝負が)決まるのは寂しい。本来は10区間の総合力で戦うのが駅伝。柏原君を超える選手が出てきてほしい」
と総括した、なんとも専門家らしからぬコメントが出てました。
出身大学の私が書くとどうしても贔屓目で書いてしまいがちですが、お許し下さい。
東洋大学に限らず、ここ5年連続5区で逆転劇があり、総合優勝にをも左右してるといい、区間距離の再検討などと騒いでいるようですが、どうしてそのような考え方になるのか不思議でなりません。
優勝は各校の総合力でもぎ取られるものです。東洋大学で言えば柏原君が大きな貢献をしたのは確かですが、彼まできちんとつないだ1区から4区までのメンバー。そして復路をしっかり走りきったメンバーがいて初めて優勝ができるのです。
各校ともエースと呼ばれる存在が必ずいます。その中でもインカレ等で上位に入っている、所謂大砲クラスのエースを抱える大学もあります。東洋の柏原君もその一人でしょう。では大砲クラスのエースが一人いれば優勝できるのでしょうか。
答えはNOです。
今年で言えば、日大のダニエル君は、東海の村澤君は
彼らも花の2区で期待に十分応える走りをしました。
では、その2校はそのあとどうなったでしょうか。2人がつくったアドバンテージを生かせたでしょうか。
答えはNOです。
私は日大や東海の他のメンバーを責めているのではありません。力を出せなかった者もいるかもしれませんが、皆母校のために一生懸命がんばりました。
ようするに優勝する為にはまず総合力で秀で、さらに個々の選手がその力をきちんと発揮することが最低条件なのです。それから選手起用やどこの区間にエースを配置するかといった作戦がでてくると思うのです。
5区が06年に2・5キロ距離が延びて、そこに新・山の神と呼ばれるエース格が現れ、優勝したからといって区間距離を検討するなどと言い出すのは具の骨頂です。
日本が金メダルをとるとルール変更するIOCとかわりません。
その行為自体は同じコースを走っている他校の選手を冒涜するものです。
また、2日間実況中継をした解説者は、
「1~4区はもういらないんじゃないの」
などと“山上り偏重”に疑問を呈しているようですが、これも情けないコメントですし、出身校が優勝できないひがみにしか聞こえません。
かなり過激なものとなってしまったことお詫びします。
来年はどうしても3連覇という期待をかけてしまいます。彼らはまた1年プレッシャーを感じながら過ごさなければなりません。しかし、それを力に変えてがんばって欲しいと思います。
そして、他校もこのまま黙ってはいないでしょう。
今年も戦国駅伝と言われ、手に汗握るレースをみせてくれました。
感動を有難うといいたいです。
来年も200人の感動ドラマを期待しています。
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