goo blog サービス終了のお知らせ 

千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

祭礼最終日。

2012年07月16日 | 行事・お祭り
今日も暑かった~・・・気温35度くらいになっただろうか。明日からは雨になるらしく、湿度も高く汗びっしょりの1日でした。



今日は白山神社の祭礼最終日。朝、お参りに行きました。
こんな感じで参道が続いています。



社殿ではお祓いが行われていました。中には氏子さんやお参りの方々が静かに座ってお参りしています。
右側に見えるのが御神輿様。四隅には四神の姿がかけられて安置されています。昨日は浦佐中をこの御神輿様が行脚されたのですが、この御神輿様、見た目よりも相当重量があるんですよ。担ぎ手は帰ってくる頃になると相当ダウンしています。

もとは、この白山神社も浦佐毘沙門堂境内にあり、千手院が管理を任されていた記録があるのですが、明治の廃仏毀釈の影響で境内から今の位置に移されたとのことです。神仏習合、神も仏も上手くとけ合っていたのに今では全く別々に区分されていますね。

だからか、余計なことかも知れませんが、大震災のような時、お寺には国、県、市からなどの義援金は全くないのですが、神社は受け取ることができるのです。あくまで公益法人、公共の施設だからという理由ですが、神社にはでてお寺にはでないというのはおかしいと思います。
私がその事を知ったのは平成16年の中越地震の時でした。壊滅的な打撃を受けていても、上記の理由から義援金はあてにできず、あくまで壇信徒の寄付か、住職個人の支出か、宗派からの支援金でしか対応できずに苦慮されていた住職が大勢いました。

そして災害の時は壇信徒も等しく被害を受けているのですから、当然のことですがお寺の再建は一番最後になります。もちろんそれで良いと思いますが、神と仏をあまり区別して欲しくはないと感じます。

東日本大震災で被害を受けたお寺も同様なはずです。相当な年月がかかることでしょう。
それも放射能汚染をされた地域は、それさえも許されないでしょう。原発はやはり恐ろしいと思います。

何日か前、NHKでこれからの日本のエネルギーをどうするかについて政府関係者や有識者と討論する番組がありましたね。
エネルギーの在り方を三択でしめし、視聴者からも意見を募っていました。

エネルギー源をどうするか?ということが主題だったため仕方ないのかも知れませんが、話にでてくるのは「コスト」のことばかり。精神科医の香山リカさんだけが少し別のことも話をしていましたが、テレビを見ていて残念な気持ちにさせられました。「この国の未来はこうあるべきだ。だからそのためにエネルギーについてはこうあるべきだ」という意見は有識者といわれる人達からは一言もなかったように思いました。

討論している内容は、安く安定したエネルギーを供給できなければ、競争力が落ち、世界3位の経済大国から退き、周辺の各国から一段と遅れをとってしまう・・・結果、庶民の生活も困窮するという事ばかりでした。それもそうでしょう。

番組を見ていて、数年前、これもNHKの番組だったと思いますが、北海道と東京の高校生、大学生に「生きていくためになくてはならないものは何か?」というアンケートをとっていたのを思い出しました。アンケート結果は、北海道では「空気」「きれいな水」「森林」が上位。東京では「お金」「携帯電話」「パソコン」が上位、それを見た大学教授がうなっていたのを思い出します。

私を含め、今の大人社会も全く同レベルなのかも知れませんね。教育の現場の問題も、大人社会がそっくり映し出されているのだと思います。

ブータンの国王が来日した時、多くの人は「国民総幸福論」に感動したと思います。「お金」だけでは計れないものがあると・・・。
日本の現状では難しい部分もたくさんあるでしょうが、何とかならないものか・・・。

祭礼の話から随分横道にそれてしまい、自分勝手な意見を書き並べてしまいましたが、思いの一端を述べさせていただきました。

春彼岸。

2012年03月17日 | 行事・お祭り
今日は春のお彼岸の入りでした。
千手院では、1年に1回はお檀家さんのお宅へお参りに伺うようにしていますが、春彼岸、お盆、秋彼岸の3回に分けて、事前に伺うお宅を決めさせてもらってお参りさせていただいております。ですから檀家さんも「ウチは春の彼岸」「ウチはお盆」というふうに、いつ住職が来るのかが分かっています。ただし、新盆の仏様があった際には必ずお盆もお参りします。

これは先代の亡き賢能和尚が決めました。

多くのお寺はお盆にお参りに伺うことが多いと思いますが、お盆のほんの2~3日のうちに全檀家さんをお参りしようと思うと、相当ハードです。早朝から夜遅くまでのお参り、行く方も来られる方も大変・・・、読経もスピードアップ、気がつくと雑になってしまう・・・そしてちょっとしたお茶飲み話などもできない・・・。それではいけない、という事で千手院では今のお参りに仕方になりました。

良い加減で丁寧に読経し、お茶のひとつもいただきながら、最近の様子を聞いたり、アドバイスしたり、亡き老僧は檀家さんとのコミュニケーションをとても重視していました。私も賛成しております。

ですから他のお寺でよくあるお彼岸の「中日法要」は不可能というデメリットもありますが・・・。
今日からお参りに伺い、予定では21日くらいに終わります。

さて、話は変わりますが、先日市報にあるチラシがはさんでありました。



「雪山ツアーへのお誘い」
スノーシューなどを履いて浦佐の西山の残雪を楽しみながら、周遊するツアーです。魚沼ではこの季節、特に朝晴れて放射冷却現象が起きると「しめ(み)わたり」といって、雪面が凍って固まり、かんじきなど何も履かなくても雪に埋まらず歩けるようになります。昼に気温が上がると雪が緩み、また埋まってしまいますが、それでもスノーシューなどを履いていれば、雪にほとんど埋まらずに歩くことができます。

今年はまだ2m近くの残雪があるのですから、山などをトレッキングすると夏場には見られない高さから自然を見ることができます。そして障害物もほとんど雪に埋まっているのですから、視界もよく、山の上などからは最高のパノラマが望めるし、今頃は春一番に咲くマルバマンサクが雪の上に咲いているかも知れません。

あぁ~っ行きたい~ってところですが、明日18日開催とのこと・・・お彼岸のお参りがあるので不参加です。。。まぁ、またチャンスがあるでしょう。一人で山に入るのも好きですが(危ないけど・・・)、いろいろな方達と一緒に残雪の上を歩くのもとても楽しいと思います。

明日の午前6時、白山神社前集合だそうです。興味ある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
ちょっとお天気が心配なところですが・・・。

浦佐毘沙門堂・裸押し合い大祭

2012年03月04日 | 行事・お祭り
3月3日、魚沼に春を呼ぶ奇祭、裸押し合い大祭が行われました。

私は立場上、2日の献火式、3日の5座のお護摩修行、夜には水行のお祓いがあるため、様子を上手く伝えられませんが、直前の雰囲気をお届けします。



山門、ここからは馬を降りていかなければいけません。左側に「下馬」とあります。すべての人がここからは自分の足で立ち入りなさいということです。滑らないように雪の中には藁が埋められています。



山門を上がると長廊下になります。長廊下途中の右側に毘沙門堂、左側に千手院管理している古山門、つきあたりに不動明王うがい鉢があります。夜になるとサラシをまいた裸の男衆が勢いよく突進していきます。



長廊下沿いには奉納された大ローソクが飾ってあります。
これは飾ってあるだけですが、夜になると同じローソクには火がともされます。



長廊下つきあたりのうがい鉢。男達はこの水に肩まで入り、毘沙門天の御真言、「オンベイシラマンダヤソワカ」と唱え身を清めます。賽銭箱は夜には片付けられます。



身を清めると毘沙門堂内に押し入り、堂内奥の毘沙門天を参拝しようと押し合いを繰り返します。
堂内では昼間は5回のお護摩祈祷が行われ、夜になると仏具が一斉に片付けられ、押し合いができるように模様替えをします。

押し合いの最中には毘沙門天から与えられる数少ない金杯や銀杯(実際には木札が撒かれ、本部で交換をします)などが撒かれます。
毘沙門天の御利益をを得ようと、男達が取り合います。

押し合っていると暑くなってくるので、そうするとまた水行に行き、押し合いに戻ります。
そんな押し合いが夕方6時頃の中学生水行から、22~23時くらいまで続けられます。その間、疲れて帰る人もあれば、またひと休みして戻ってくる人もあり・・・もの凄いパワーです。



青年団最高幹部さん達が記念撮影をしています。
後ろのお堂が別行殿。ここに秘仏の毘沙門天が祀ってあります。毘沙門堂内の仏は御前立となります。別行殿の両脇の屋根には滑り止めの筵が見えます。お護摩の聖火にあてた「福餅」を、この上から撒きます。撒くのは毘沙門天を信心する人の集まり、「講中」と呼ばれる方達やお餅を奉納している「餅会」と呼ばれる人達が中心です。

長岡講中、小千谷講中、片貝講中など、県内外に多くの講中がありましたが、残念ながら今ではかなり少なくなりました。



重機を使って大きく作られた雪台。ここからも福持ちを撒きます。



境内にはおみくじやお守りなどもでています。町の方々が奉仕にでてくれます。



夜の押し合いの様子が紹介できず残念ですが、お寺の控え室からパチリ!大ローソクに灯がともされています。このローソクを多聞青年団が担いで金杯などを撒く方々を先導します。ローソクの火の力を借りて、堂内で押し合っている男衆に道を空けさせる役目もあります。灯が近づけば熱くてたまらないですからね。やけどをしてしまう人もいるくらいです。ただ、ローソクも相当重い物です。

こうやって裸押し合い大祭は深夜まで続きます。



日がまた昇り、4日からは毘沙門堂は閉じられ、7日からまた扉が開かれます。
春を告げる祭りにふさわしい穏やかな快晴になりました。



境内では多聞青年団が後片付けに追われます。
危険防止のため、あちこちに埋められた藁も掘り起こし集めます。そして青年団は後片付け後に本堂で慰労と次期幹部の引き継ぎがあります。来年のお祭りはここからスタートするのです。何でも理屈づくめの時代、こうして若い人が理屈、理論から離れた世界を経験することは必ず将来役に立つと私は思っています。頑張れ、多聞青年団!!!



おまけの1枚!浦佐の伝統菓子、「しんこ餅」です。浦佐では老舗の玉屋さんと東家さんの2軒が製造、販売しています。

ちょっと長い記事になってしまいました。。。

明日は埼玉での東日本大震災チャリティーコンサートがあり、日帰りで行ってきます。チャリティーですからボランティアですよ、念のため。

いよいよ・・・

2012年03月01日 | 行事・お祭り
いよいよ日本三大奇祭のひとつ、浦佐毘沙門堂の裸押し合い大祭が明日の前夜祭から始まります。



今朝は町内の老若男女が一斉に境内の整備にあたりました。
各町内ごとに担当場所が決まっており、私の住む門前地区は山門前の整備ということで、多聞青年団の指示に従いながら、ご覧のように藁を埋めて坂道が滑らないようにします。



毘沙門堂では皆さんが帰ったあとも青年団が整備にあたります。
境内中あちこちに危険防止のための準備がされます。

おかげさまで今日は快晴!外にいると暖かくて、汗ばむくらいの陽気でした。

今朝、仕事のために長野から帰ってきていた弟が「春のにおいがする・・・」と言いました。
深い雪に覆われていると、春の土の香り、草花の動きにとても敏感になります。子供の頃からそのような環境下で育ったからでしょう、大切な感性を身につけて、忘れずにいた弟のひと言には、何故かうれしくなりました。



おおっ!!!なんと今年初めてのフキノトウを発見しました。
わずか30cmくらいしかでていない土、この上には2mを超す重たい雪がドッシリとのっているのです。
ようやく来たか、フキノトウ君!!!待っていたよ~。。。

御日待・星祭り祈祷開始!

2012年01月07日 | 行事・お祭り
千手院では毎年1月7日、門前地区を皮切りに御日待と星祭りのご祈祷が始まります。

今日はあいにくの雪模様でしたが、門前地区の皆さんが本堂に集まり、ご祈祷を受けて帰られました。今年1年、お日様の恵みが変わりなくありますようご祈祷させていただきました。
御日待の由来星祭りの由来。 

今日から1月後半まではとにかく、御札を作ってはご祈祷をする日々が続きます。

お正月、テレビを見る暇はないのですが、初日の出を待つ人は世界共通なんでしょうね。御日待も全くそれと同じです。お日様を司る日天、大日如来をお祀りし、自然界の恵みが変わりなく注がれるよう祈るものです。祈りは自然と形になります。音楽や踊りもそうだと思います。皆、祈りがあるものは形になっていきます。そのひとつの形が御日待の御札になります。

天地自然界(仏様)の恵みが平等に降り注がれますよう、お祈りを捧げます!!!

雪の寺年始。

2012年01月05日 | 行事・お祭り
毎年1月4日と5日に行われる寺年始。お寺の住職が檀信徒各戸を挨拶に回る恒例行事です。



今年は両日ともに雪・・・とくに大雪警報もでていたので、一時は前も見えなくなるくらいの吹雪。。。結構きつかったです。



歩いていてジャンボ雪だるまを発見しました。毎年、お正月に遊びにきた子ども達が作った雪だるまを見るのがおもしろく、もう飾りがとれてしまっていますが、きっと楽しい時間を過ごしたのだろうと想像します。今年見た雪だるまは2つでした。



歩いているといろんな光景が目につきます。
浦佐の街中に残っている木造3階建ての建物です。千手院のお檀家さんのお宅ですが、事情があって取り壊しが決まったそうです。浦佐が大変栄えていた時には、芸者さんなどがたくさんいた建物だそうで、格子戸の飾りなんかは昔の雰囲気がそのまま残っています。これも時代の流れでしょうが、もったいない気もします。



しかし、結構雪が降り積もりました。
毘沙門堂では屋根から落ちた雪がもう屋根に届きそうです。街中は消雪パイプがあるのあまり関係ありませんが、消雪設備がない時代はどこもこんな風景だったでしょうから、想像すると凄まじいなぁ・・・。

こんな感じで今年も無事に寺年始が終了しました。これからは一気にご祈祷モードへ突入です!!!

立冬・戸たての薬師さま。

2011年11月08日 | 行事・お祭り
薬師如来様が5月8日に山上に登り、11月8日に山から降りてこられる・・・そんな雪深い魚沼ならではの風習があります。

千手院の本尊様は千手観世音菩薩様ですが、あわせてこの薬師如来様を昔から大切に信心し、祀らせていただいております。
5月8日は山頂祭、11月8日は戸たての薬師と言ってきました。「戸たて」とはどういう意味か?幕末までは山上(浦佐城跡)に薬師堂があったそうです。そのお堂の冬囲いをして、お薬師さまを降ろしたのが11月だったため、戸を立てる、戸閉めをするという事で「戸たての薬師」と言うようになったというのが伝承です。書いた書物はありませんが、お寺には口伝えでそのように伝えられています。



11月7日はその宵晩、薬師如来をご開帳するための薬師護摩が本堂で焚かれます。
家族が撮ったピンぼけの写真が、よく見ると薬師如来さまを中心にして周囲が渦を巻いているようです。何故かありがたかったのでUPしてみました。

今日、8日は山上に登り、現在残っている祠前で読経して薬師さまより山から降りていただきく・・・という風習です。

浦佐は曇り空で、小雨もありましたが、時折青空ものぞいてくれました。浦佐の西山地域は今が紅葉の盛りのようです。



紅葉が手招きして迎えてくれているようでした。
浦佐の山は、駅など遠くから見るよりも、実際に山に入ってみた方が数倍も綺麗です。モミジやブナ、ナラ、ウルシなどの朱や黄色が良い感じですよ~!!!ハチの活動もそろそろ終息しているようです。





紫式部など、実のなる木々も目を楽しませてくれます。
午後からは本堂の後片付けがあるので、あまりゆっくりできませんでしたが、時間があればじっくりと散策したかったところです。



帰りにはヒョッとヒラタケを発見!
「ありがた~い、薬師さま!」と秋の恵みをいただいてきました。お味噌汁でいただくのが大好きです。

放射能???、あまり気にしないで私はいただこうと思っています。

菊祭り。

2011年11月01日 | 行事・お祭り


浦佐毘沙門堂普光寺境内にて今年も菊祭りが始まりました。
11月10日まで開催される予定です。





浦佐は暖かな陽気が続いています。
3日から6日あたりにかけてはイベントも用意されているようですので、皆さん足をお運び下さい。



千手院には信者さんが奉納して下さった菊が2鉢、庫裡玄関前にささやかに咲いています。
お地蔵様も暖かそう・・・。

過ぎる夏

2011年08月27日 | 行事・お祭り


昨日、今日と千手院の内鎮守のひとつ、諏訪大明神様のお祀りが無事に終わりました。

門前地区の皆さんが昨日の早朝より草刈り、飾りなどの準備をして、夕方5時から祈祷、その後に直会を行い、ささやかに盆踊りをして終了。今日は1日静かに過ごしました。

この諏訪様で千手院の夏の行事がすべて終わります。
明日は町民運動会がありますが、その後にお盆から飾っていた提灯を外します。そうなると、「あ~夏が終わったなぁ~」となります。その後はいよいよ秋モードに突入していくわけですが、今年は春も夏もおかしな天候でした。秋も油断なく歩みたいものですね。

お盆。

2011年08月13日 | 行事・お祭り


なんとかお盆準備が整いました~。あとは夕方の迎え火をして、本堂では読経供養を夜まで行います。

昨日の夕方には門前町内有志が提灯飾りをしてくれて、境内がいっそうお盆らしくなりました。あちらこちらにお参りの人たちも見えます。今晩は境内や墓地が一番賑わう時となります。