ジョン・ロードが亡くなってしまいました。
「元ディープ・パープルのジョン・ロードが逝去 71歳」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120717-00000003-lisn-musi
いわゆる世界三大ロック・キーボーディストの一人であり(後の二人は、E,L&Pのキース・エマーソンと、YESのリック・ウェイクマン)、
大好きなバンド(←そういう生易しい言葉で言うことはできませんが、他に無いので)、ディープパープル(DEEP PURPLE)のリーダーであった人で、
何よりも、僕に、“ハモンドオルガン”という、最高にロックな楽器の存在と、その音を教えてくれた、神を超えた神、のような存在でした。
ジョンロードに出会わなければ、今の僕はありません。断言できます。
ジョンロードがいなければ、これを読んでくださっている皆様と、こうして出会うことも、接点を持つこともなかったかもしれないのです。
・・・おそらくキーボーディストにも、なっていなかったことでしょう。
全然、違う人生を歩んでいたことでしょう。
聴き始めたころには、すでに解散して、伝説のバンドとなってしまっていたディープパープル。
それがなんと、僕がバンドを始めた高校一年の時に、まさかの再結成。
しかも、バンドの黄金期と言われる、第二期のメンバーで、ニューアルバムをリリースするというではないですか。
「ほ、ほんとかよ!」
です。
パープルには、伝説的な曲が沢山あります。
当たり前ですが、大好き(←ですから、そういう生易しい・・・以下同文)な曲が沢山あります。
ですが、今夜、ジョンロードの死を知って、
どうしても思い出されるのが、この再結成の時にリリースされたアルバム「パーフェクト・ストレンジャーズ」なんですよね。
当時、“今、自分と同じ時間に存在している、リアルな存在としてのバンド・ディープパープル”としての楽曲たちには、
過去の名曲たちとはまた違った愛情を持って接しておりました。
中でも、「ノッキング・アット・ユア・バック・ドアー 」「 パーフェクト・ストレンジャーズ 」の2曲は、やはり外せない名曲だと思いますが、
今夜は、この曲をご紹介させて頂きたいと思います。
「Gypsy's Kiss」
http://www.youtube.com/watch?v=8xuBw63xj00
・思わせぶりなギターのフレーズのバックで、フェードインしてくるハモンド。
・そして、ギターのリフとユニゾンするハモンド。この、ギターとユニゾンする、というアプローチは、まさにジョンロードのお家芸で、後のハードロック・キーボード奏法のお手本になっています。
・歌中でも、白玉のハモンドのサウンドが心地いいです。この“白玉”アプローチも、僕は、やはりジョンロードから教わりましたよ。「余計なことはしなくていい。ただ、ハモンドのサウンドがあれば、これでいいんだ」というね。時折、レスリーのスピードをファスト/スローと切り替えるのですが、このニュアンスも勉強になりました。
・2'17"からのギターとのテクニカルなユニゾン。こういうのも、ジョンならでは、なんですよ。「ああ、これコピーしたなあ」・・・と思って、今、試に曲に合わせて弾いてみたら、弾けました。指が覚えてました。この曲をコピーしたのなんて、もう、28年も前のことなのに。
・極めつけが、2’36”の一瞬の隙間に入る「ヒュワン!」という、ハモンドのグリス(グリッサンド)です。この一瞬のグリスと同じ音が出したいが為に、僕は、ハモンドを買ったともいえる位、僕の人生を変えた音なのです。いつも聴くたびに、体中に電流が流れたようなショックと、快感を覚えておりました。
・そこから始まるギターソロ後の、クラシカルなギターとハープシコードでのユニゾンなどは、もう長年パープルの復活を待ち望んだ往年のファンに向けて「おまえら、これが聴きたかったんだろ?」と言わんばかりの大サービス。想起されるのは、名曲「Burn」の間奏のユニゾンではないでしょうか。
・そして、3’09”からのハモンドソロも素晴らしいです。駆け上がりフレーズから、トップC(一番上の、鍵盤の右端のCの音)に届いた時に、絶妙のタイミングでファストにされるレスリー。ハモンドの気持ち良さは、このトップCをどう、いつ、どうやって使うかにかかっていると言っても過言ではありません。そこからのフレージングも、ルーツであるクラシカルなものは勿論、ブルースからの影響を感じさせる奥深いもので、この辺りは、他のハードロック/メタルではなかなか聴けない、ファンにはたまらないものなのです。
・・・ふう。
いないのですか、もう。
最後に、僕のオフィシャルサイトの底の底、ほとんどの方が、その存在に気付かないのではないかという位の深い階層に置いてある、
サイトのオープン時に書いたページを、ご紹介します。
本来は、このメイニアックなサイトを“全て”ご覧になって下さった方向けのボーナスページなのですが、今日は、ジョンが逝去された特別な日ですので・・・。
『バタフライ・エフェクト(butterfly effect)』by 川村ケン
http://park8.wakwak.com/~kawamurakenbow/butterfly-effect.html
R.I.P. そして、Thanks a lot, Mr.Jon Load.
deha-.
ただ、ただ、悲しいです。
素敵な音楽を、ありがとうございました。
ご冥福を心からお祈り致します。
クラッシックのピアニストか役者志望だったがジミー・スミスの影響を受けてRockの世界へ・・・。
クラッシック、ジャズ、民族音楽などのあらゆる音楽を吸収し卓越したプレイを聴かせ特にクラッシックのモチーフを導入したインプロヴィゼーションは余りにも印象的。
兎に角、「リーダー=貫禄」 という言葉が似合う人でした。
リッチーとのバトルも凄かった。
「チャイルド・イン・タイム」と「レイジー」の2曲のオルガン音が私の頭ン中で鳴っています。
アチラでトミー・ボーリンと会ってることでしょう。
ありがとうございました。
合掌。
感謝。
心よりご冥福をお祈りいたします。
こころの中の、アツい柱を失った気がします。
71歳、か。
早いなあ。。
いて、ほしかったです。
R.I.P
これからもずっとずっと憧れの存在なのでしょうね。
「バタフライ・エフェクト」読ませて頂きました。
有難うございました。
心より、ご冥福を祈ります。
久しぶりに「バタフライ・エフェクト」を読んで、
偶然の出来事、
必然だった出来事、
縁、
歯車の噛み合い、
そんな色々な事から、運命って決まってくるのかな、って、しみじみと思いました。
ご冥福をお祈り致します。