かつて、音を大きくする機械、つまりアンプ、というものが生まれた事が、
楽器にとっても、音楽にとっても、大変革だったのです。
それまで、生楽器の音の大きさだけで勝負していたのに、
大きなスピーカーから、いくらでも大きな音がでるような世の中になりました。
どんな小さな音も、大きく出来る。
逆に言えば、どんな大きな音も、小さく出来てしまう。
まさに、音のガリバー旅行記のようなもの。
かつての、ぼくたち小人は、てんやわんやだったに違いありません。
ようやくその存在にも、使い方にも慣れてきたかと思う昨今ですが、
いえいえ、実はまだまだ、
この音量というものは、ままならないじゃじゃ馬なのです。
あ、怨霊、ではないですよ、夏ですが(笑)。
でも、このアンプという怨霊増幅器、じゃない(笑)、音量増幅器がなければ、
ロックは生まれなかったですし、育ちもしなかったのですから、
これこそが、
生みの親
……ってことはないか。
そこまではないか。
なら、ロックの助産婦さん、といったところではないでしょうかね。
大きな音でロックを聴くのって、改めて思うのですが、
最高にスリリングで、楽しい体験だと思います。
いわば、いつでも身近で体験できる、スカイダイビング並の、ものすごいアクティビティなんですよね。
スカイダイビングはやったことないですが(やってみたい気もしますが・・・また、できる気もしないものの一つです(笑))。
ではー。