我が家の最近の旅は、メインの目的地のみを決めておき、あとは当日見つけた場所に気ままに立ち寄るというスタイルです。
この日も法隆寺の近くで「斑鳩神社」という看板を見つけ、さらに「法輪寺」、「法起寺」と歩いてまわってみました。
ざっと一周3Kmといったところでしょうか。
法隆寺から少し歩くと、田んぼや畑が広がった、長閑な景色となります。
このあたりは、良い意味で観光地として染まりきっておらず、落ち着いて見学をすることができます。
法隆寺から歩くこと5分ほど。静けさに包まれた「斑鳩神社」をお参りし、さらに10分程歩くと、法輪寺の三重塔が見えてきました。
かつては、法隆寺、法起寺の塔とともに「斑鳩三塔」と呼ばれたこちらの三重塔ですが、落雷により消失し、1975年に再建されたものだそうです。
こちらでは、重要文化財に指定されている「薬師如来坐像」や「十一面観音菩薩立像」を目の前で拝むことができます。
法輪寺から、田園風景を眺めながら数分ほど歩くと、次に法起寺があります。
遠くからも眺めることができる三重塔は、日本最古のもので国宝に指定されています。
法隆寺と同じく、世界遺産として指定されていますが、法隆寺と比べると訪れる人も多くなく、観光地というよりは、田舎のお寺さんを訪れたというような穏やかな気持ちになります。
車の騒音も聞こえず、境内には小鳥のさえずりだけが響いていました。
降り注ぐ小鳥のさえずりを体に浴びながら、心静かに三重塔を見上げる時間は、贅沢極まりないものですね。