道の駅「マキノ追坂峠」を出発し、琵琶湖北岸を眺めながらしばらく車を走らせると
遂に鯖街道に入りました。
この鯖街道は、鉄道や車が無い時代に若狭湾で獲れた鯖を、この道を通って京都に運んだ
ということから名前がつけられた街道です。
まずは道の駅「若狭熊川宿」に車を停め、熊川宿の見学を開始。
どうやら、翌日の10/3にイベントが開かれるらしく、一帯はその準備で大忙しの様子でした。
そんな中、伊藤忠商事ニ代目社長となった伊藤竹之助翁の生家をリフォームした
「旧逸見勘兵衛家住宅」を見学。
リフォームしたとのことで、以前の間取りとは違っているようですが、落ち着いた雰囲気の家でした。
さらに「若狭鯖街道熊川宿資料館」も見学。
ここでは資料を眺めるだけではなく、熊川宿の歴史等の話を聞くことができ、
熊川宿の理解を深めることができます。
ちなみに、鯖を運ぶ人は一塩した鯖を大量に背負い、京都まで65km程度の道のりを
24時間で鯖を届けたそうです。
これにはびっくり。
この熊川宿、妻籠・馬篭のように、町全体を観光地化しているわけではなく、
普通に生活している家がほとんどのため、外から眺めながら通り過ぎるだけでは、
物足りなさを感じると思います。
宿場町の歴史等を知りたい方には、若干のお金はかかりますが、
是非資料館等を見学することをお勧めします。
さて、熊川宿を後にして目指すは三方五湖。
やっと「うなぎ」を食べられる!。
でもその途中、釣具屋は寄るは、ホームセンターで買い物はするはで、
うなぎ屋さんに着いたのは13:00過ぎ。
でもそのおかげで待つことなく、お店に入ることができました。
ちなみに突然のおでかけで、「うなぎ屋」さんに対する情報があまりないので、
ガイドブックに紹介されている1軒を選びました。
早速、二人してうな重を頼み、待つこと20分程度。
その間もお客さんが次々とやってきて、いやがうえにも高まる期待感。
「さすがに美味しいうなぎを焼くのには時間がかかるんだなぁ」などと話ながら
空腹に耐えていると、ついにやってきました「うな重」!!
これだけ待たされたんだから、美味しくなかったら失望の度合いも半端ではないはず・・・。
「うなぎだ」けに値段もそれなりだしねぇ・。
でもそんな心配はまったくの不要。
味つけはガイドブックにあったように、「少し甘めの味付けかな」という感じですが、焼き方が絶妙。
外側はカリっと、中はふわふわの焼き上がりです。
もちろんクサミなどは一切無く、あっという間にたいらげました。
「是非また来たい」と思わせてくれる「うなぎ」に大満足した後は、来る途中にみつけた
「若狭三方縄文博物館 DOKIDOKI館」にも立ち寄り。
この地域は鳥浜貝塚をはじめ、いくつかの縄文遺跡があり、そこでの出土品や縄文時代の暮らしを
紹介する展示物などがありました。
縄文時代に内容が特化されており、なかなか興味深い展示内容です。
その展示によると、縄文時代の人は三方五湖や海の魚介類だけではなく、鴨や猪、鹿等の肉も
食べていたそうです。
衣服や網などを編んだり、漆による色付けもされており、縄文時代の人ってかなり文化レベルの高い生活を
していたんですね。
日帰りドライブの最後には、夕方から釣りも楽しみ、食欲、文化、スポーツと
いろんな秋を楽しむことができました。
ちなみに秋ではなくても、また「うなぎ」は食べにいきたいと思います。