新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

武尊山登山 詳報 2015.7.11.

2015-07-13 | ハイキング・登山

最初谷川岳と尾瀬に行くと言う計画だったが突然尾瀬だけになった。せっかく遠くまで行くので仲間の方の提案で武尊山に登ることを考えた。宿にも比較的近いし。武尊山はどのコースを取っても7時間以上かかるので、その中でも夏山リフトもあり、比較的緩やかなコースと書かれていた武尊牧場(キャンプ場)からのコースを取ることになった。

登山口には9時には到着したいので、やむなく新幹線に乗ることになった。6時8分発のとき3号だが、なんと東京駅に出るのも大宮に出るのも最寄駅は5時6分の電車に乗らないとならない。それなら大宮から乗った方が安いので、大宮で集合となった。4時起きで睡眠時間は3~4時間かな?大丈夫かな?

新幹線の切符、安く買えないかとネット検索したら、金券ショップで回数券を買うのが一番らしい。しかし大宮高崎間の回数券なんてあるのかしら?新宿の金券ショップを何軒か見て一番安いものを買うことにしたが、天気が悪そう。中止になるかもしれないから、直前まで購入は控えていた。

天気予報が良い方に変わってきて、チケットあるかなと心配していたが、購入できた。自由席回数券。

最寄駅から電車に乗ったら、まっすぐ新宿駅に出ないで、新線新宿駅に出た。路線案内ではこの時間で良かったはず。ドキドキしながら、走るように移動して山手線に乗って、池袋に。この時間には湘南新宿ラインも走っておらず、埼京線も池袋からしか出ていなかったのだ。それで池袋から埼京線に乗り換えて、無事大宮へ。居眠りしないように気をつけないと。。。路線案内よりも一本早い電車に乗れたみたい。大宮で少し待つことになった。

集合して、ギリギリで新幹線に乗り込んだ。東京から来るから、乗換時間は一分程度。結構混んでいたのでばらばらに座ることになってしまった。

高崎にはあっという間に着いて、上越線に乗り換え沼田へ。駅前で、タクシーの運転手さんに武尊スキー場のリフトまで行ってもらえるかお聞きした。多分一万円程度だろうと予想していたのだが13000円くらいだと言われて、値段交渉をしたら、裏街道から行ってくださった。平川沼田線だった。

川場村を通り、、朝日小屋のところで、ここから川場野営場にでて登る人もいると言われた。花咲の宿に近いのはおぐな武尊スキー場のようだったが、リフトは動いていないし、登り5時間、しかも前武尊の先ではかなり危険なピーク越しのコースもあるようで、写真を見たらちょっと無理そう。巻道もあるらしかったけど。

それで予定通り、武尊牧場スキー場に行ってもらったのは良かったのだが、なんと降ろしていただいたところはリフトが動いていない。座席も外されていた。あれ、土日は運行しているとホームページには出ていたというのに!タクシーがまだ止まっていたので、その先まで行ってほしいと頼んだのだが、ゲートが閉まっていたと言われて断られてしまった。値切ったのが良くなかったのかも。。。

 

それで時間がどうなるか分からないけどとにかくスキー場の芝生の中を登って行くことにした。トイレもあったし、登山口はその先にあるだろうと登りだした。多分20度もない斜面だろうけれど、相当の急斜面に感じた。歩きやすいような歩きにくいような。

かんかん照りで暑い。最初のリフトの上に出たら、道路に出た。

その先のスキー場の斜面を歩いたら、相当の時間がかかりそう。とりあえず、しばらく車道を歩こうと歩き出した。数台車が通って、止まってくれないかな、乗せてくれないかなと、見ていたら、仲間の方が一台の車を止めてくださって、事情を話したら乗せてくださるとのこと。地獄に仏ってこのこと?

何とか乗り込んで、車で登って行ったら、相当の距離があった。なんとその先の右手に動いているリフトがあったのだ。乗り込んだタクシーは地元のタクシーではなかったのかしらね?帰り、見てみたら、夏山リフトはこちら、と言う標識があったのだが。

その方は牧場かキャンプ場の関係者の方らしく、親切にも登山ポストの近くまで乗せてくださった。ありがとうございました。乗せていただかなかったら、時間的に頂上を極めるのは無理だっただろう。その方がおっしゃるにはササが茂ったあたりから虫が多いからネットをかぶった方が良いですよ!と教えてくださったが、誰も持っていないので、持っていません、と言ったら、突っ走るしかないですね!と言われてしまった。

取りあえず登山ポストにあった用紙に記入して、投函してから歩き出した。このあたり三合平と言うらしい。白樺やブナのきれいな林の木漏れ日の中の、比較的平坦で広い道はとても気持ちが良かった。ルンルン!その先の岩場には気づかずに。。。

映画のロケに使ったという池の跡

トレイルランの大会が明日あるらしい。

武尊山まで56.6キロ???と書かれていた。5.6キロかな?

クマ出没の注意書き。他の最近のブログでは熊にニアミスという報告があったので熊鈴をつけた。

比較的緩やかな道も段々には嶮しくなっていくが、木道もあり、思ったほどの酷いぬかるみはなくて、道々マイヅルソウの群落やゴゼンタチバナ、ギンリョウソウなどを見ながら登って行った。登山ポス路から1時間ちょっとで武尊避難小屋に着いた。スキー場の斜面を登った時間を除いたら、標準タイムかな。

 木道。ぬかるみがひどいとは聞いていたが、まあ、スパッツつけなくても大丈夫かな?(これが失敗、ズボンは泥で汚れてしまった。)

気持のよい針葉樹と青空

小さなキノコ

登山ポストから1時間ちょっとで赤い屋根の避難小屋に着いた。

少し休憩してから少し急な道を登りだすと展望が開けてきた。高山平あたりだ。このあたりまで明日のトレランの標識やリボンが見られた。トレランの日でなくて良かった!

尾根道に近い道を歩いて行くが確かに虫が多い。時々虫除けスプレーをかけるが汗で流れてしまう。はっか水も使ってみた。多少は効果があるようだったが。

中ノ岳か前武尊か

岩場が出てきた。

前武尊か中ノ岳かが大きく見えてきた。

北側の景色残雪の山々が見える。

南側にはスキー場が見えたがどこのスキー場かしら?尾瀬岩鞍スキー場かな?

ゼビオス尾根がどのあたりだったか分からないが、2時間ほどアップダウンを繰り返して行った岩場の先に垂直に近い鎖とロープが何本もぶらせ下げられた鎖場が待っていた。下りてくる方たちも中古高年が多くて、彼らも下りてきたのだから、私たちも登れるだろう、と言い聞かせた。解説書にはちょっとした鎖場、と言う程度の表現だが、私にとってはかなりの鎖場だった。

   

先頭は友人が取ってくださって、私もドキドキしながら登る。さすがにしんがりを務める勇気はなかった。若い方に下にいていただいたので、ちょっと安心?まあ、重い私が落ちたら共倒れかもしれないけれど。

岩場の横にミヤマダイコンソウが咲いていた。写真など取っている場合ではないのだが。。。

取りあえず、先行者のルートを参考に鎖とロープを持って、足を岩に乗せ、しかし、とっかかりが少ししかない所もあって、慎重に登った。ロープと鎖が頼りだった。

3段の鎖場を登り切ったらほっとした。これを下りないと帰れないけど。。。

ミツバオーレン

すぐに中ノ岳の分岐の所に来た。もう1時だったので、少し広めのところだったから食事タイムにした。

食事で休憩していたら、ご高齢の方がおひとりで反対側に座られた。相当のご年配と思ったら81歳とか。続けて奥様らしい方が見えたが78、9歳だったかしら?ともかくもびっくり。これから前武尊の方から下りられるというのでさらにびっくり。

その方がこれから先はまあまあ楽だよ、とおっしゃるので期待して、頂上を目指した。

私はもうバテバテでめまいを起こしかけたので、ザックは置いてウェストポーチと水を持って、登ることにした。友人が薬も持って行ったらと声をかけてくださったのだが往復1時間程度なら大丈夫でしょう!と思って、置いて行ったら、途端に段差が大きい岩場に足を上げるたびに腿の筋肉が攣れてしまって、もみほぐしながらの登山となった。段差が大きいと下りでも攣れた。コムラケアがザックに入っていたのに!

分岐のすぐ先に、笹清水という水場があって気持ちよさそうだったが、大分時間も遅くなっていたから、寄らずに登った。

雪渓も見えてきた。

登山道にも雪渓あるかも、と本に書かれていたが、確かに雪渓を渡ることになった。ただ滑り落ちそうなところはなく鞍部に雪がたまったみたいなところで、涼しく気持ち良かった。三ツ池という池がある場所だったが池は見当たらなかった。雪渓に覆われていたが、細長い池が三つ続いているのだとか。

三ツ池あたり

 

雪渓の先の岩場を登って行くと、石楠花が現れ始めた。

ピンク濃いのはアズマシャクナゲかな。白っぽいのがハクサンシャクナゲか?

そしてヤマトタケルノミコトの銅像が目の前に現れた。よくこんなに大きな銅像を建てますね。何で運んだのかしら?

その横を回り込むと頂上だった。360度の眺望。少しうす雲が広がってきたが、晴れ渡った空の下に、赤城山、日光白根山、会津駒ヶ岳、燧岳と至仏山、平が岳、巻機山、谷川岳、多分苗場山の方も見えていたと思うが、しっかり方位盤は見なかった。

   

       

手前は前武尊山と剣ヶ峰岳

           

                

しかし頂上まで長かったですね。

わずかな木蔭で寝てしまっている若い人もいらした。ハードなコースを登ってきて、ばてたのだろうか?私も昼寝したい気分だったが、帰りを急がないと。

記念写真を撮ってから下山。雪渓はやっぱり気持ち良い。暑いので笹清水で顔を洗い、水を補給した。冷たくておいしい。首を冷やすために、手ぬぐいを濡らして巻いたら、すごく気持ち良かったがすぐに乾いてきてしまう。

ここで私はザックからコムラケアを取り出して初めて飲んだ。すると不思議、何か体が軽くなって、その後まったく攣れることはなかったし、下山がとても楽だった。さあ、頑張って下りよう。

コバイケイソウ群落とウラジロヨウラク

鎖場に着いて、怖いけれど下りるしかないので、先行の友人のアドバイスで下りて行った。濡れているところもあるので緊張。しかし何とか下りられた。ただ、下りたあたりに虫がひどくて、私ともう一人の方が耳のあたりを噛まれてしまった。しばらく痛痒かったのだが、すぐにかゆみ止めパッチを取り出せず、放置していたらかゆみは収まった。

その後は長い道のりを下りるのだが標高差が少ない分、短時間では降りられず、やっぱり3時間以上かかってしまった。仲間の方で水分の摂り方が少な目だった方が少し具合悪くなられて、ぺーすを落として歩いた。

避難小屋が見えた時はほっとしたが、避難小屋から登山ポストまでは1時間ちょっとはかかるし、三合平リフト下まではさらに30分かかる。

木道が見えてきてほっとする。

途中で宿の方に電話をしたいのだが、なかなか携帯がつながらず、結局ソフトバンクの携帯の方がつながって、予定よりも少し遅くなりそうだと連絡を入れることができた。三合平くらいまで迎えに来てくださるというが、もしかしたらゲートが閉まっていて入れないこともあるとか。そうしたら、一番下の動いていなかったリフトのところまで歩かないとならないから1時間さらにかかりそう。

登山ポストにたどり着き、キャンプ場風の場所を歩いていたら、朝乗せてくださった方が機械の手入れをなさっていた。お礼を言って別れたが、道順を確認したら良かった。

気持のよい高原風景

あやめ?

あざみ

十字路に出たが、さてどっちがゲートの方だったかしら?右に出るような気もしたのだが、うっかりキャンプ場の人気のある方に向かってしまった。

どうも違うみたい。キャンプしていた家族連れにお聞きして、後戻る。舗装道路を歩くのは大変。相当疲れ切っていたので、戻ってまた道路を歩くのが苦痛だった。その辺りの道路はすごく立派で、ずっと下の方はそれほどでもないので、つながっているのか?この道で良いのかしらと心配になってしまった。

足の裏が痛くなってきたが、頑張って下って行ったら、下の方からワゴン車が登ってきていた。あーあ、助かった。これで一番下まで降りなくて済む。

広い道路でUターンしてくださって、どろんこの登山靴の私たちを快く乗せて、宿まで運んでくださった。待っていた尾瀬行きの仲間も和やかに迎えてくださって、ほっとした。

お風呂で汗をのんびり流していたら、私だけ夕食に遅れてしまって、皆さんをお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。風呂道具を持ったまま、食堂で夕食を頂いた。飲む方が多いパーティなので、賑やか。前菜にスープ、サラダ、魚料理にステーキまででて食べ過ぎ気味。デザートと紅茶が出て、満腹。

それから仲間の方のクラリネット演奏会があって、聞きなれたジャズの曲が多かったので、楽しく過ごすことができた。これまで間近にクラリネットを聴くことはなかったが、良い音色ですね。ありがとうございました。

その後、企画者の方が、夜空が素晴らしいですよ、とおっしゃるので、サンダルをお借りして交替で見に行った。高原の風は気持ちよく、周囲が暗いので、本当に素晴らしい星空だった。残念なことに少し雲が流れていて、どれが天の川なのかわからなかったし、流れ星見えないかなと思って見ていたが、流れ星は見えなかった。首が痛くなったので部屋に戻り、さらに酒盛りに少々お付き合いしてから、男女別の部屋に戻って休んだ。さすがに疲れていたせいかすぐに休めた。

2日目は尾瀬ヶ原周遊の予定。しかし暑そうですね。

明け方の尾瀬を見たいから3時起きで送迎してもらいたいという企画者の方のお話だったが、さすがにそれは無理でしょう。と言うことで5時起きで5時半朝食。ロールパンにかぼちゃのスープかな、おかずがついて美味しい朝食でした。朝はコーヒーだったが、私は紅茶にしていただいた。ごちそう様でした。

あれだけ上り下りしたので、きっと筋肉痛が起こるだろうと思ったのだが、コムラケアのおかげか、まったく筋肉痛が起こらなかった。血行を良くする作用があるのかな?シップ薬も貼らずに痛くないのだから嬉しい。

武尊山、なかなか素晴らしい山でした。天気に恵まれたのが一番でしたが。

尾瀬については別に書くことにしよう。

そうそう、虫刺されの痕、一度消えたかゆみがだんだん復活して、しばらく続いてしまった。しつこいかゆみ。なんの虫だったのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

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お天気で良かったですね (kyo)
2015-07-15 15:35:45
岩場の登山、下山はなかなか大変そうですが、頂上からの眺めが素晴らしいですね。お疲れさまでした。
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Unknown (kaze_fuku_sun)
2015-07-16 08:29:59
コメントありがとう。お天気が良すぎてバテました。尾瀬も天気に恵まれて、思いのほか体力消耗していたみたい。ちょっとだるいです。
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写真 (さくら)
2015-07-21 12:48:58
きれいですね。
足が元気でいいですね。
私歩く自信がないです。
でも本当にきれいです。
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Unknown (kaze_fuku_sun)
2015-08-02 10:04:50
本当に、足が元気でないと歩けませんね。少しずつ鍛えましょう。と言いながら、年齢的に言っていつまで歩けるかな?
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