新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

雨の小楢山レンゲツツジと幕岩2012.6.19.

2012-06-19 | ハイキング・登山

今日は、いつものリーダーのお誘いで、友人とレンゲツツジを見に、小楢山に向かった。台風が接近しているが、午前中は雨大丈夫そうという判断で予定通り決行した。

曇っていたが、勝沼のあたりでは薄日を感じる明るさ。ちょっと安心。

この間の西沢渓谷の時には袋がほとんどかけられていなかったぶどう畑は白い袋がかけられている物が多くてびっくり。帰宅してからニュースを見ていたら、台風被害を少しでも避けようと、袋をかけたり支柱を立てたりの工夫をしているとあったので、そのためなのかもしれない。本当に農家にとっては、台風の風の被害は死活問題ですものね。被害が広がりませんように!

景林寺の先で、雁坂峠への道を分け、県道206号に入る。このあたりになるとブドウ畑や桃畑はすくなくなり、花豆の畑などが見られ始めた。

細い道をどんどん進むと鼓川温泉への道を分けてそのまま進み塩平からは焼山林道に入った。もっとくねくねした荒れた林道かと思ったら、途中できれいな舗装道路になり、間もなく駐車場のある焼山峠に着いた。このあたりすっかり曇ってかすんでいる。

そこから乙女高原への道路と、乙女湖畔の金峰泉の方へ抜ける道とが分かれていて、乙女高原への道沿いにはレンゲツツジが多くて花の見ごろだった。ズミの花も満開を過ぎていたがまだきれいだった。

               

                                 

小楢山への道標に従って歩くとすぐに子授け地蔵が祀られていて、たくさんの奉納された小さな地蔵が置かれていた。子供を授かりたい人が置かれた地蔵を持ち帰って毎日拝み、子供が授かったら2つの地蔵に増やして返納するのだそうだ。

少し進むとおや、下りになる。そういえばアップダウンの多い道だと本に書かれていたな。

新緑のきれいな道を登ったり下ったりを繰り返す。既に小雨が降り出してきたが、まだ雨具はつけなくて済みそう。あたりは霧がかかって展望はない。草原になった部分は防火帯だそうだ。白い小さな花が少し見られる。

シロバナヘビイチゴ

小楢山登山口というところまで結構歩く。雨がひどくなってきたので、雨具をつける。

旧道と新道との分かれ道だ。新道は急坂だが頂上に早く行けそう。雨が心配なので、新道を行く。途中、レンゲツツジが見られ始める。ズミの木も見られ日当たりのよさそうな場所は大分散っていたが、花がたくさん残った木も見られた。

カジカエデ?(実ガ丸く見える)

                             ヤマドリゼンマイ

                           

マイズルソウ

       マタタビ

        

少し岩が多くなったあたりに、的岩の頭という標識があったが、的岩がどこか分からない。その少し先に一杯水の標識があったが、小さな流れで飲めないというのでそのまま進む。近くに別の水場?があったが飲めそうにない。そのままジグザグの急な坂道を登って行った。

   

               

                       

すると両側にレンゲツツジが増えてきて、霧の中にきれい。さらに登るとシラカバにレンゲツツジの取り合わせとズミとが広がるところに出た。錫杖ヶ原というそうだ。

                        

     

        

                         

           

間もなく頂上に出た。頂上は草原上になっていて、標識がたくさんあり、屋根のついた休憩所と言っても壁はなく吹きさらしだけれども―があった。そこで小休止。まだ10時前なので、少しパンなどとお菓子を頂く。

     

                    

それで私は駐車場に戻るのかと思ったら、これから周遊コースを行くという。

        

                 

レンゲツツジはそちらにはほとんどなく、ヤマツツジがたまに見られた。ミツバツツジの花殻らしいものが地面に見られて、見上げたら三つ葉の葉があった。

細い巻き道のようなところを通って行くと、小楢峠に着く。ここからは母恋し道を通ってオーチャードビレッジの方に降りられるが、車で来たので、もとに戻るのだが、リーダーはその先に進むという。幕岩に行くというのだ。なんだかいやーな予感!

大きな葉の広葉樹

広葉樹の新緑の道を時折雨脚が強くなる中、幕岩の下にたどり着いたら、やっぱり!鎖場があった。

ごつごつした細い岩場に鎖があり、登って行く。私も滑り止めの手袋をつけてリーダーに続いた勇敢な友人の後を恐る恐る登った。こんな雨の日に鎖場は危険じゃないの?と思いながら。

4メートルくらいのところに少し広い岩場があり、一度そこで集合。またリーダーを先頭に友人が続き、最後が私。相当なアドレナリンが出る。手を放したら落ちるなと思った。

実は昨晩いろいろ考え事をしていて、またお腹がごろごろしてほとんど眠れず、ここまで来るのもやっとだったのだ。

最後は岩の下を、茶道のにじり口からにじるように頭をかがめて摺りだしてやっと岩の先に出た。

そこは大きな岩盤の上だった。左側に、さらに大きな岩場が続く。リーダーは行きたがったが、私たちは、雨で滑りやすいし、鎖場だけで十分なので、リーダーもあきらめた。何しろリーダーに何かあったら、私たちは鎖場を下りるのも大変だし、車が使えなければ帰れなくなってしまう。

それにあたりは霧に包まれて、展望は全くない。その上の岩の上からは大パノラマが広がるそうなのだが。

岩場のコアジサイのつぼみ

                            

それでまたリーダーの指導の下に鎖を辿って下りた。大体降り口から手で足を抑えて動かさないと、岩の下に出せなかったのだ。ハラハラドキドキしながら、ぬれた手袋で鎖をつかむが、疲労からふと力が抜けたら、と思うとぞっとする。死ぬほどの高さはないけれど、けがは必至だから。

まあ、無事に降りられたから良かった。そのすぐ横には巻き道のような道が続いていたが、多分大沢の頭を経て父恋し道からオーチャードビレッジに行くらしいが一般ルートではないみたい。

また細い巻き道を通って、小楢峠に出て、今度は旧道を辿って戻ることにした。雨脚と風が強くなり始めたからだ。こちらはほとんどレンゲツツジはなかった。

途中友人が白い7-10ミリくらいの花を見つけてくれた。どうもギンランのようだった。ギンランとかはブナなどの樹木の根に寄生する菌の働きで生きると前に聞いていて、そのあたりもブナやコナラの林だった。でも群落には程遠く、2株だけ見られた。

その後、小休止ばかりで、ゆっくり休んでいないので、アップダウンの繰り返しに疲労はかなりのものになった。旧道の途中に的岩の標識があり、その先に大きな円形の岩らしいものが霧の中にぼんやり見えた。たしかに的のように見える。とても近づいていけなかったので、その形は正確には分からなかったが、冊子を見たら半円形の岩だそうだ。そのあたり、丸みを帯びた岩が多かった。柔らかい岩なのかしらね。

                    

新道との合流点に戻り、ひたすら歩き、途中、リーダーが見つけてくださった立派なギンランらしいものを見て、そのあたり、堀られた後のような穴があったけど、もしかしたら盗掘されたのかしら?イノシシかなと思っていたのだが。絶滅危惧種なのだから、大切にしないとね。

ギンラン                     ヤマハタザオ

     

最後の最後の登りは辛かったが、ついに駐車場に戻った。ぐしゃぐしゃの雨具をはずし、車で弁当を頂いた。間食も多かったのでおにぎり二個食べられるかなと思ったが、疲れた割にはしっかり食べてしまった。

駐車場には朝いなかった車が2台止まっていて、中年のおじさんたち(もしかしたら年下?)が小楢山に登ったと言っていたが、お目にかからなかったのは、私たちが幕岩まで遠征したからだろう。

食事のあと、乙女高原まで移動した。道路沿いにもレンゲツツジがたくさんあって見事。高原の中心は昔スキー場開発したところだそうで、地元の方々が花の木を植えたり手を加えてきたそうだ。

                 

びっくりしたのは、八重桜が咲いていたこと。相当に涼しいのですね。確かに半袖一枚では凍えてしまった。雨と風が強いので私たちはすぐに車に戻ったが、雨具をつけたままだった先ほどの男性群は遊歩道を歩いていらっしゃった。

グリーンロッジというのがあったが、今は一般には閉鎖中だそうだ。ただ研修施設としては利用されているらしい。

       

あまりの寒さに、今日は台風だから温泉はやめておいた方が良いのではないかとおもっていたのだが、結局温泉に向かった。まだ2時ごろだったし。

鼓川温泉という公営の温泉がこじんまりしているが、近くにあるというので、そちらに寄った。リーダーがネットで割引券を用意いてくださったので400円。平日の昼間ということもあって、空いていた。ジャクジーなどの水流が強くて、マッサージ効果抜群。お風呂は内湯と露天とサウナまであった。ぬるぬるとした気持ちの良い温泉だった。

温泉入り口からの眺望

私は雨に濡れた時のために着替え一式を用意していたのに、朝の駐輪場でばたばたして籠に置き忘れてしまったが、タオルはもっていたので、助かった。寒いからフリースを取り出して着込んだ。

無事に東京に帰り着いたら、さすがにフリースは暑くて、濡れていなかった薄手のシャツを上から来た。気温すごく違いますね。

高速道高いのかなとおもったら、平日の通勤割引というのがあって、朝も帰りもそれに該当したので50%割引だった。思ったよりもお金かかりませんでした。平日の昼間割引というのもあるらしい。それは30%割引だそうだ。確か土日割引もあるのですね。

ともあれ、台風の襲来前に帰宅できて良かった。雨でもそれほど寒くなかったし。レンゲツツジの群落は見事でした。頂上付近はつぼみが多かったので、まだまだ楽しめそうだ。

今度は天気の良い時に来れると良いですね。頂上からは富士山、途中からは金峰山なども見えるらしいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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