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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

●メロディ・ガルドーのヴィニール盤

2009-06-12 00:47:00 | ●Weblog
『マイ・オンリー・スリル/メロディ・ガルドー』のアナログ=ヴィニール盤は、予約完売という某店もあったという。それをダイアナ・クラールの『クワイエット・ナイツ』に続いてちょっと前に入手。両方とも深更に微音で聴くのが楽しくて仕方ない。歌の後ろにいるストリングスの「伴奏の気配」がCDと全然違い、メロディの声もCDより少し高い位置からやってくる。それを比べて楽しむっていうんじゃないんだなあ、このアナログ固有の表情の機微とは、やはり、音楽を聴くことに目覚めた最初のフックと自動的にチューニングが合うのが何より。冴えたアートワークなら、聴いてよし、見てよしのおまけが付いてくるのもこのサイズならでは。他方、一億リモコン世代が皆、「次の曲へ」を身をもってやる所作をほとんど忘れかけていることへの警鐘も聴けて、これにはあ痛たぁ~っと色々。老眼が進んだオヤジの指先で、次の曲間にピタリ針を降ろすのは至難の業もいいとこってなわけで。