学生時代所属した音楽クラブは軽音楽部で、今振り返るとジャズ研とかの直球姿勢じゃないのが良かった。ジャズ、ロック、ラテン、ハワイアン、カントリー...、何かの打ち上げになると、そういう仲間と酒を酌み交わせたから。そうでもなかったら、ザ・バンドの凄さを知り及べなかったかも知れない。オールマンBros.も。とかいうことで書棚のいいところに、評伝『流れ者のブルース~ザ・バンド』があるのを偶然見つけ、宅配の喜多方味噌ラーメンをがっついてから読み始めた。が、このヴォリュームはやっかいだ。通読しても4、5日かかるかも知れない。それだけにぐいっと引っ張られて4分の1ほど行くと、これは読んでおかねばいけないと。出だしにある「血の中に冬が流れている民族」には参った。初版2800円がAmazonで中古5600円より。音楽誌にこういうのが数多いのにも参る。