勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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ウインド・リバー / Wind River

2018年07月28日 | 洋画(アメリカ系)
台風12号迫りくる中、行きましたよ(苦笑)。チケット買っちゃったんでね。

実話に基づいた作品。

若い先住民の女性の遺体が見つかり、FBI捜査官が捜査にやってくるが、その地域の闇が明らかになっていく。

どこまでが事実で、どこからが創作なのかわかりませんが、非常に重厚な物語です。“自由と平等の国”と言われれるアメリカですが、その“自由と平等”は白人間で存在するだけで、その他の民族には全く顧みられることは無いと言う事を如実に感じさせますね。特にアメリカの先住民族は、過去に絶滅政策を取られ、そして今は、狭い居留地に閉じ込められていると言う現実を感じずにはいられません。

そんな複雑な環境の元、自身も先住民族の妻を過去に持っていた野生生物局のハンターをジェレミー・レナーが演じています。彼自身は白人ですが、嘗て、先住民族を妻に持っていたと言う事と、彼自身の過去の経験で、今回の事件被害者の親族に心寄せる姿を見せています。今回、彼は、FBI捜査官のジェーンの協力要請で捜査に協力する事になっていますが、過去の自分の体験から、今回の犯人に対して静かで激しい怒りを覚えていて、ジェーンからの協力要請が無くても、たぶん彼一人でも、犯人を捜したのではないかと思います。

そして、そのFBI捜査官を演じるのがエリザベス・オルセン。いつ如何なるところに派遣されるのかわからないのがFBI捜査官なのでしょうが、まだ寒いワイオミングに来るのに、必要な装備品を持ってきていないと言う初歩的なミスを犯します。でも、その後、熱心に捜査に取り組む姿を見せて、居留地警察にも一定の信頼を得たみたいですね。

いやぁ、それにしても、この作品は、未だに残るアメリカの闇を見事に見せていますね。重いです。

タイトル ウインド・リバー / 原題 Wind River

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/アメリカ
監督 テイラー・シェリダン
出演 ジェレミー・レナー(コリー・ランバート/野生生物局ハンター)、エリザベス・オルセン(ジェーン・バナー/FBI捜査官)、ジョン・バーンサル(マット・レイバーン/ナタリーの恋人)、ジル・バーミンガム(マーティン/ナタリーの父)、ケルシー・アスビル(ナタリー/殺されていた少女)、グレアム・グリーン(ベン/インディアン保留地警察長)、ジュリア・ジョーンズ(ウィルマ)、タントゥー・カーディナル(アリス・クロウハート)、トカラ・クリフォード(サム・リトルフィーザー)、マーティン・センスマイヤー(チップ)、オースティン・グラント(カール)、イアン・ボーエン(エヴァン)、ヒュー・ディロン(カーティス)、マシュー・デル・ネグロ(ディロン)、イアン・ボーエン(エヴァン)、ジェームズ・ジョーダン(ピート・マッケンズ)


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