勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

最高の花婿 / Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

2016年03月26日 | 洋画(フランス系)
フランス国民の5人に1人は見たと言われる2013年の作品。

基本的にコメディタッチなので深刻な雰囲気はしませんが、2015年11月13日のパリ同時多発テロや2016年3月22日のブリュッセル同時テロが起こった後の今だと、何とも複雑な気持ちもします。パリではなくて、フランスの地方都市を舞台にしたこの様なテーマの映画が作られるほど、人種問題、宗教問題は身近な問題で有ることを改めて思い起こされました。ただでも国際結婚は大変なのに・・・。

ちょっと重くなってしまったので、もう少し違った視点で。この作品は、上記のように2013年の作品なわけで、既に、中国の勢いをフランスにおいても感じてしまっているわけですが、これが、バブル華やかなりし頃の30年位前の時代であったならば、この作品での中国人のポジションは、日本人だったのではないかと・・・。

あ、やっぱり少し重い・・・orz

いずれにしても、ムスリムもユダヤ人も中国人もアフリカ系も、ちょっとづつ貶していて(失礼)、なんだかんだ言っても、『やっぱりフランスが一番!』と言いたい映画なんだなぁと思いました(笑)。ラ・マルセイエーズで盛り上がっていたりしますしね。でもそれは、もう一つの意味も有ったかなぁとも思っていまして、それは、様々な人種や宗教の人々が、フランスの旗の下で一つになっていると言う事も言いたかったのかなぁと。それが、本当なら良いんですけどね・・・

原題の「Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?」は、Google翻訳を信じるのであれば「私たちは神に何をしましたか?」と言う意味らしいです。確かに、クロードとマリーからしてみれば、そう言う事を言いたくなるかもしれませんね。

少し重いことを書いてしまいましたが、実際には、そんなに重い映画ではありません。実際、時々劇場に笑いが起きていたほどでしたし。あんまり難しく考えずに見るのが良いと思います。

タイトル 最高の花婿 / 原題 Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2013年/フランス
監督 フィリップ・ドゥ・ショーブロン
出演 クリスチャン・クラビエ(クロード・ヴェルヌイユ/父)、シャンタル・ロビー(マリー・ヴェルヌイユ/母)、メディ・サドゥン(ラシッド・ベナセム/長女の夫、ムスリム)、アリ・アビタン(ダヴィド・ヴェニシュ/次女の夫、ユダヤ人)、フレデリック・チョウ(シャオ・リン/三女の夫、中国人)、ヌーム・ディアワラ(シャルル・コフィ/四女の恋人、アフリカ系)、フレデリック・ベル(イザベル・ヴェルヌイユ/長女)、ジュリア・ピアトン(オディル・ヴェルヌイユ/次女)、エミリー・カーン(セゴレーヌ・ヴェルヌイユ/三女)、エロディー・フォンタン(ロール・ヴェルヌイユ/四女)、パスカル・ンゾンジ(アンドレ・コフィ/シャルルの父)、サリマタ・カマテ(マドレーヌ・コフィ/シャルルの母)、タチアナ・ロホ(ヴィヴィアン・コフィ/シャルルの妹)


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