ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】テクニカルハイスクールウォーズ

2018年10月29日 | 演劇



「テクニカルハイスクールウォーズ~鉄クズは夜作られる」
スーパーエキセントリックシアター
サンシャイン劇場

毎年この季節のお楽しみ、スーパーエキセントリックシアターの舞台。

毒の無い、聞くに耐えないような下品な表現もない、ただただ、平和にゲラゲラ笑える舞台は、とってもいいストレス解消になる。

内容は、といえば、だいたいくだらない。

今回は、学園もの。
ありがちなヤンキー更正物語。

定時制の工業高校の生徒たちが、ロボコンみたいなテクニカルコンクールの優勝を目指して、国立大付属っぽい悪知恵のはたらくエリート高校生たちと戦う、というコテコテのストーリー。

頭のいいエリート君たちの罠にはまったり、先生の誠意を誤解して反抗したり、我が子を認めない親がでてきたり、とセオリー通り。

そして、奇跡の大逆転だ。

あまりにも先が見えてるんだけど、でも楽しい。

ミュージカルアクションコメディと言うだけあって、歌も躍りもビックリするくらいクオリティが高い。
何より、年々高齢化している昔からのメンバーの必死のダンスが微笑ましい。

60歳を過ぎた小倉久寛さんが飛んだり跳ねたり、そしてそのあとの息切れ具合もリアルで笑えるし、なにより登場しただけで可笑しい、ってのがすごい。
三宅裕司さんとのかけあいは安定感があり、絶妙なマで笑いをさそう。

大きくも、小さくも思わず笑ってしまい、カーテンコールまで楽しい。

ゲラゲラ笑ってスッキリして、地元でご飯を食べて帰るのが毎年の恒例となっている。

今年は、三宅さんが入院したというニュースもあり、ちょっと心配だったけれど、お元気そうで安心した。

創立メンバーのみなさん、どうかお元気でこれからも楽しませてください。

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茅ヶ崎へ

2018年10月21日 | 旅行



秋晴れの穏やかな土曜日、友人にも誘われて茅ヶ崎美術館にでかけてゆく。

茅ヶ崎に行くのは初めて。
そして、この友人とこんな風に遠出をするのも初めてだ。

この数週間前、彼女も含めた保育園からの友人たちと地元で飲んだとき、私がちょっとへこんでいたので、気にかけて連れ出してくれたのだと思う。

優しい心遣いがうれしい。

「日曜美術館」というテレビ番組で観た「小原古邨」という画家の作品が心に残ったので、ぜひとも展示を見たい、と彼女はいう。

美術関係の知識が薄い私は、好奇心だけで言われるままについていく。

木々に囲まれた美術館はこじんまりとしているけれど、建物はスタイリッシュ。



土曜日ってこともあるし、テレビで紹介されたこともあって、思った以上に混みあっている。

とはいえ、都心の美術館のような融通のきかなさはなくて、自由にゆっくり鑑賞でき、かつ撮影も自由。



淡く、繊細な色彩の花鳥画に心が穏やかになってゆく。

1回観たあと、引き返して気になる絵をもう一度観たり、と自由にいったり来たりして、美術鑑賞を楽しんだ。

記念に古邨のクリアーファイルとポストカードを。




帰り道に素敵な図書館があり、ちょっと寄り道して中に入ってみる。




子供のころ住んでいた小さな町には、こんな風な公共の図書館なんて無くて、学校の図書室しか利用したことがなく、何となく図書館は敷居が高い。
なので、ほとんど図書館を利用したことがない。

入ってみるととてもゆったりとした空間。

奥のほうにはアトリウムのような壁一面の大きな窓のある読書スペースがあり、裏山の緑がその窓から降ってくるようだ。
こんな図書館が近くに会ったら入り浸ってしまうかもしれない。

図書館の中をなんとなくぶらぶらして、駅前の居酒屋でランチの海鮮丼を食べて、私たちは鎌倉へ向かう。

鎌倉なんて大学一年生の時に女友達3人で行って以来。
何年ぶりだろう・・・。

友人も私もそもそも計画性がなく、行き当たりばったりの性格なので、茅ヶ崎美術館の道順以外何の下調べもしていない。
友人は私を誘った責任を感じて、前日にガイドブックを買ったという。

とりあえず鶴岡八幡宮に向かって歩き出したものの、小町通りは原宿の竹下通りのような混雑ぶり。

あっという間に挫折してとりあえずお茶を飲む。

彼女が唯一行きたい、と決めてきたお店があるというので、お茶とケーキをいただいたらそこへ向かおう。

今来た道を戻り、途中でわき道に入るといきなり人が少なくなる。


テナントビルも何気におしゃれ。



1階の雑貨屋さんをうろうろ。


こんな普通の民家みたいなところで



作家さんが陶器の展示をしている。
なかなかお高い・・・。


古賀邸、と書いてある門からはるか向こうの洋館では、結婚式が行われているらしい。




人通りのない道を「こっちでいいのかな・・・」と不安げに歩き続け、急に人がたくさん並んでいる有名なのかもしれないくずもち屋さんを曲がり、何やら怪しげなトンネルを抜けたら目的のお店が見えてきた。




もやい工藝というこのお店は工芸品のセレクトショップ。



とってもいい雰囲気。

裂き織という手法で織られたコースターと薬缶敷きが目に留まる。

花器の下に敷くものをずっと探していた。

思わず手に取ってしまう。





裏と表で模様が違う。

お店の年配の女性がこの織りかたの難しさ説明をしてくれて、購入を決定。

友人もカレンダーとか細々したものを買っている。

お皿やカップなどの食器も欲しいが、重いし、なにより収納スペースがない。
少し片づけたらもう一度来よう。

包んでいる間にお茶を入れてくださり、お店の奥のテーブルでお庭を見ながらのんびりと待つ。

時間が止まっているようだ。

駅へ向かう途中で、文房具を売っているお店にふらっと立ち寄り、かわいい筆ペンとレターセットを購入。



いつも慌しい家族の旅行にはないこのまったり感。

そうだ、私はこんな風なぼんやりゆっくりした旅行がしたかったんだ、としみじみ思う。

駅前で、鎌倉のお土産と言えばあまりにも有名な鳩サブレを買って、帰りの電車に乗り込む。

コテコテだけど、鳩サブレはやっぱり美味しいのだ。

朝8時に待ち合わせて、家に着いたのが夜の8時近く。

12時間ののんびり旅行が終わった。

このところの心の中のもやもやが晴れた気がする。

自分一人では決して行かなかっただろう日帰りの遠出に誘い出してくれた友人に感謝

明日からまた頑張ります



















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【観劇メモ】ゲゲゲの先生へ

2018年10月18日 | 演劇



「ゲゲゲの先生へ」
原案 水木しげる
脚本・演出 前川知大
東京芸術劇場プレイハウス

なんとも不思議な舞台だった。

そもそも、前川氏の主宰する「イキウメ」の舞台は、いつも現実世界と隣り合わせのちょっと異次元の世界、みたいな不思議な空間に迷いこむっていう感じだけど、今回は最初から不思議世界。

もわっとした舞台セットがもう怪しいし、出てくる人たちも、子供の怖い夢の中に出てくる
「これはいつものお母さんじゃない❗何かに身体を乗っ取られてるんだ❗」的な雰囲気を醸し出している。

なんと言っても、いつもシュッとして、誠実なイメージの佐々木蔵之介さんが、うさんくさくて、だらしなくて、とにかく嫌な感じ。
おしりをボリボリ掻きながら、煙つきのおならなんてしちゃう。

「ゲゲゲの~」なんて言うタイトルから水木しげるさんの半生的なお話なのかな、なんてぼんやり思いながら行ってみたけど、これは水木しげるさんへのオマージュで、前川氏自身が色んな妖怪の力を借りて 現実世界を強烈に皮肉っている。

佐々木蔵之介さんが演じるのは半妖怪の詐欺師。
苗字が「根津」さん。
飄々と嘘をつき、にたっと意地悪な笑みを浮かべ、卑怯な裏切りをくりかえす。
途中から顔さえもねずみ男にしか見えなくなる。

けれど、子供のころに亡くなってしまった(どうやら殺されたらしい)一緒の施設にいた弟分が時を超えて現れるときの優しい笑顔に救われる。

松雪泰子さんの雪山の精霊の美しいこと。

白石加代子さんの砂かけばばあっぽい土地神の存在感のハンパないことったら。

我が子を政策の犠牲にされた母親の悲しみが産み出した妖怪コケカキイキイに池谷のぶえさん。
「コケカキイキイ」と繰り返し叫びながら街を破壊していく姿が滑稽でチャーミングでそして悲しい。

政治と医療の癒着、経済格差、勝手にルールを変える権力者たち。
その犠牲になる無力な市民。

社会がすさんでくるにつれ、一度は姿が見えなくなる妖怪たちが、やがて再び姿を現し始めて、希望を感じつつ幕が降りる。

見終わった後「???」って部分も残りつつ、不思議な世界を妙にリアルに垣間見た気がした。

今まで観た「イキウメ」の舞台とは異次元具合がちょっと違ったけれど、それはそれで新鮮かも。

座ったままで異次元が体感できたちょっと得した気分の舞台でした












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【観劇メモ】ライオンのあとで 黒柳徹子さん、さすがです!

2018年10月16日 | 演劇

「ライオンのあとで」

作 ロナルド・ハーウッド
訳 出戸一幸
演出 高橋昌也 前川錬一
EXシアター六本木

黒柳徹子さんが主演する海外コメディーシリーズ。
30年続いたこのシリーズがついにファイナルとなるのでぜひ、と演出の故高橋昌也さんの奥様にお声をかけていただき、六本木まで出かけてゆく。



数年前、EXシアターの杮落しの公演がこの海外コメディシリーズだった。
元音楽家たちが余生を過ごす老人ホームを舞台にした「思い出のカルテット

この公演の少し前の1月に演出の高橋氏がお亡くなりになった。
3月のこの公演への意欲満々のお葉書をいただいた数日後のこと。
テレビで訃報を知り、ホントに驚いた。

この時のチケットはすでに買っていたので、観に行ったけれど、その後はなんとなく高橋氏を思い出すので、足が遠のいていた。

しかし、これが最後なら観に行かねばならない

今回黒柳さんが演じるのは、実在したフランスの女優 サラ・ベルナールの晩年。
上演中の事故で片足を怪我してしまい、切断することになってしまう。

大女優と言われた彼女も、仕事もなく、財産も底をつき、借金が膨れる一方だが、何とか復活したいと思い、車椅子で戦地に慰問に赴く。
兵士たちの熱狂を伝えるマスコミの報道で世間は彼女の存在を思い出すけれど、新たな出演依頼はたった一つ。

内容を知らずに喜ぶ彼女に知らされたアメリカからの出演依頼とは・・・なんとサーカス。

順番は

ライオンのショーのあと、像の前・・・。

ここで、タイトルの「ライオンのあとで」の意味がわかる。
なんて切なくて秀逸なタイトルなんだろう。

秘書が手紙を読むのを無表情で聞いている黒柳さんのサラからは血の気の引いていく音が聞こえるようで、観ているこちらまで切なくなる。
ひとしきり泣いた後、毅然としてサーカスへの出演を決意したサラの自宅でのリハーサルで幕が下りる。

天に向かって高くこぶしを振り上げるサラの誇り高い姿が胸を打つ。

「聖女」と言われたサラの足を切断することに葛藤する若い医師 デセーネ少佐にジャニーズWESTの桐山照史さん。

仕事のできそうなバリバリの感じから、戦場で頭に怪我をして会話もままならない重い障害が残って帰還し、サラの家で暮らすことになる抜け殻のようなデセーネを好演。

今回は早々にチケットが完売し、追加補助席でやっともぐりこんだ。

なぜこんなにチケットが取れないんだろう、さすがにファイナルだから?と思っていたが、彼が出演していたからだった。
ジャニーズのタレントさんが一人でも出演するとこういうことになってしまう。

サラを慕う秘書のピトーは大森博史さん。
辛辣な物言いをしつつ、実はサラを心から慕って、いつもひそかにフォローしている。
サラとのやり取りや、ぼそっとつぶやく一言が笑いを誘う。
黒柳さんとの掛け合いの間が絶妙だ。

家事を取り仕切るグルネー婦人を演じるのは「思い出のカルテット」にも出演していた阿知波悟美さん。
わがままなサラの振る舞いにぶつぶつ文句を言いながらも徐々にに魅了されていき、最後には傷ついたサラを深く慈しむ様子がなんとも優しい。

黒柳さんはずっと車椅子の上でサラを熱演。
滑舌もあんまりよくないし、時々噛んじゃったりもするけど、それが余計に忘れられた大女優の物悲しさを醸し出す。

カーテンコールは10回くらいだったんじゃないだろうか。
大森さんと桐山さんに支えられ、車椅子から立ち上がり投げキッスをする姿がとってもキュート。

スタンディングオベーションの中、天井から紙飛行機のようなものがひらひらと降ってくる。
私の足元に落ちたものをみると、ハート型の紙に黒柳さんからのメッセージが書いてある。
拾おうかなと思ったけれど、前の席の女性が身を乗り出して一生懸命拾おうとしているので、拾うのをやめた。

終演後、高橋氏の奥様とちょっと立ち話。

「完全に舞台をやめてしまうのですか?」と聞いたところ、海外コメディーシリーズは上演時間も長いし、内容的にも体力的にもハードなので終わりにするけれど、もう少し負担のかからないものはこれからも続けていくらしいとのこと。
プロ意識が高いし、サービス精神も旺盛な方なので、無理をしがちで見ているスタッフの方たちがとても心配になるらしい。

つい最近の樹木希林さんの訃報といい、次々と著名な方たちが亡くなっていく昨今、黒柳さんにはまだまだご活躍いただきたいものだ。

劇中、足の切断を前に葛藤するデセーネ少佐に言い放つサラのセリフ「お芝居で大事なのは目に映った姿ではなく、お客様の想像力に火をつけること」

その通りでした、黒柳さん

どうかこれからもお元気で。
















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工房からの風

2018年10月14日 | イベント

少し肌寒い土曜日の午後、新聞広告で見て気になっていたイベントに一人でふらっと出かけてゆく。

「工房からの風」と題したこのイベントは、全国の作家さんたちが作品を販売するマルシェだ。



会場は市川コルトンプラザというショッピングセンター。

車で15分ほどのこの施設のすぐ近くに、結婚してから長男が2才くらいまで住んでいた。

この施設の敷地内になにやら怪しい神社があって、当時はあまり近寄らなかったものだが、今回のマルシェはその回りにまで出店していて、20数年ぶりにそのあたりに足を踏み入れた。



かなりの広さにたくさんの作家さんたちがご自分の作品をアピールして販売している。



陶芸の作品や、木工作品、皮製品、織物やアクセサリー・・・

かなり楽しい

ビミョーにお手入れが行き届いていないが、なんとなくガーデンっぽくなっているところもあり、ちょっとした癒しのスペースになっている。



ここに特設のカフェができていて、お茶とケーキがいただける


カフェのスタッフの方々は、何となく手際が悪くて、スムーズに席に案内できないが、ものすごく一生懸命で誠実な感じがして微笑ましい。


私はリンゴとルバーブのケーキを



この日は、薄曇りだったけれど、風が気持ちいい。

買おうかどうしようか迷っていた作家さんのところにもう一度見に行って、やっぱり買おう、と説明を聞いてみたりする。

この日の戦利品は



漆と阿蘇山の火山灰を混ぜて塗ったという木のプレート。

ひびの入ったご飯茶碗を使っている夫のためにお茶碗を。

こういうところに来るとついつい買ってしまう一輪挿し2品。

家に帰って、早速庭のチェリーセージを切って飾ってみる。




このイベントは、毎年開催されていたが、いつも何かしらの予定が入っていて、行きそびれていた。

千葉近郊の作家さんだけだと勝手に思っていたけれど、全国だったとは・・・。

テントとテントの間はゆったりとしていて、お祭りのようなごちゃごちゃ感もなく、のんびり、穏やかな時間を過ごすことができた。

自分で作品を生みだすことができるってすごいし、それを続けていられるって幸せなことだ。

あ~楽しかった

来年もぜひ行ってみよう、と心に誓ったのでした





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