8月13日、お盆初日にコロナを発症し、
その夜歩けなくなったことは、これまでのブログに書いた。
・・・まだ歩けない
和室の布団からリビングを眺めて寝ているのも、今日で3週間。
私はどうしてしまったんだろう、と思いつつも、
少しずつ変化はある。
一番最初は四つん這いでしか移動できなかったけど、
家の中くらいは二足歩行で移動できるようになった。
一定の時間以上(その時による)、身体を起こしてると足が痛くなるので、
大急ぎでシャワーだけだった入浴も、湯船につかれるようになった。
食事もうつぶせの犬食いだったのが、
椅子に座って食べられる。
人間らしくなってきた。
ジャングルの中で見つかった、
オオカミに育てられた人間が、
少しずつ人間らしくなっていくのってこんな感じかな、
などと妄想する。
とはいえ、椅子に座っていられるのは
今のところ最長20分強・・・
歩く距離も、トイレに行って、帰りにキッチンで飲み物をとって、
その隣にある仕事部屋でちょっと必要なものをとって・・・と
寄り道がすぎると、もう足首のほうからじわ~っと痛みがあがってきて、
やばい、きたきた
ってことになり、布団の上でしばし、足をマッサージしたり、
痛み止めを飲んだり。
一回の歩いていく目的地は1か所!寄り道はだめ!
この3週間の間に、
仕事の打ち合わせをキャンセルし、
ネイルの予約もキャンセルし、
ものすごく、ホントにものすごく楽しみにしていた
「三谷文楽」のチケットを泣く泣く妹に譲った。
オンラインの講座は、画面オフにして、ちょっと間の抜けた牛のアイコンで参加した。
今週末のフラワーアレンジレッスンもキャンセルし、
月末に変更してもらったけど行けるんだろうか。
同じく今週末、土日に行く予定だった舞台のチケットは、ひとつは友人に譲り、
ひとつはキャンセルできた。
堤真一さんと中村倫也さんを見られるはずだったのに・・・
私のカレンダーから次々と予定が消えていく・・・
でもでも
怪我の功名と言っては申し訳ないけれど・・・
家族がびっくりするくらい優しい。
近所に住む、母と妹は、
二日に一度くらい、食事を届けてくれる。
今まで、洗濯とお風呂洗いがメインで
絶対に料理をしなかった夫が、
初めて炊飯器でご飯を炊き、
初めてお吸い物を作り、
初めてかに玉の素を使ってかに玉を作り、
初めて炒り卵を作り、
初めてぎこちなく梨を剥いた。
成功体験が次々と彼の背中を押し、
頑なに使おうとしなかった食洗器も
昨日デビューを果たした。
半寝たきり生活も、なかなか捨てたものじゃない。
息子二人とともに、男子チームは支えあって何とか日々をしのいでいる。
君たち、やればできる子だったのね!
歩けない、の話に戻るが、
もしかしたら、狭窄症か、ヘルニアかもしれない、ということで、
9月17日に、MRI検査をすることになった。
私が行ってるクリニックにはMRIないので、
近くの総合病院で検査だけお願いしてるらしい。
そこが激込みで、まだずいぶん先のことになってしまった。
薬のおかげで、
寝てるだけでも痛い、ってことはなくなったので、
ずいぶん楽になった。
朝日新聞の連載小説「あおぞら」(柚木麻子)に
努力でどうにもならないことに左右されるのが人生なら
いっそ、空を仰いでいるほうがずっといい
という一節があった。
私も今のところ安静にしてる以外にすべはないので、
和室から見える青空と、リビングのエバーフレッシュを見ながら寝ていよう。
もう少し半寝たきりの日々は続きそうだけど、
1/3寝たきりくらいを目指して、じわじわ回復を目指します!
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