ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】こんばんは、父さん ~世田谷パブリックシアター~

2012年10月31日 | 演劇
かねてから一度観てみたいと思っていた、劇作家永井愛さん作・演出の舞台

ただ、上演期間が割と短いので、土日のチケットがとりにくいのと、
他のチケットをすでに買ってしまっていてバッティングしたり、と
なかなか観ることができなかった

今回も土日のチケットは入手が難しかったので、
生協のチラシに出ていた平日のチケットをゲット
平日に一緒に行ってくれる人を探す暇もなかったので、この際一人で行っちゃおう

目標があるときの私の機動力はなかなかのもの

この日までに渡さなければいけない図面があったけど、
前日までにプランはほぼできている。
朝、8時から仕上げの作業にはいり、午前中に終了
CADの図面をPCで開けない、工務店のオジサマにFAXで送り、
昼食を食べる間もなく劇場に向かう

開演は14時
少し早めに着いたので、劇場の下にあるパン屋さんのイートインコーナーで、
珈琲とパンをいただき、ちょっと一息

万全の態勢で劇場へ。

世田谷パブリックシアターは、広さも見やすさもちょうどよくて私はお気に入り。
三軒茶屋はちょっと遠いけど、駅から直結というのもうれしい

女性の視点から描かれた作品が多いとされている永井氏。
今回は男性3人だけで、女性は出ない。

舞台は、かつての町工場で、人手に渡って廃屋となっている空間。

この工場の経営者で、バブルの時に調子に乗って、すべてを失った男に平幹二朗さん。
大会社のエリート社員だったのに、投資詐欺にひっかかって、
ホームレス同然になってしまった息子に、佐々木蔵之助さん。
平さんの借金を息子から取り立てようととする闇金の社員に、溝端淳平さん。

父子は逃げ込んだこの廃屋で再会し、ともにどん底に落ちたことで心が通い合う。

非情なはずの闇金の取り立てなのに、今一つ人の良さが抜けきれず、
自分で自分を追い込み、父子に同情されてしまう溝端クンはとってもチャーミング。

平さんは、いつか観た往年の大俳優の役の時に全身から発していた尋常じゃないオーラを
すっかり消して、うさんくさいしたたかなおじさんになっている。

佐々木さんは、テレビよりも舞台のほうが断然ステキ
こんなはずじゃなかった感がにじみ出て、哀愁さえ漂っている。

悲惨な状況の中でも随所に笑いがあり、救いがある。
最後はわかりあえた男同士、酒を酌み交わし・・・。

精神的にはハッピーエンドとなる感動のシーンだ。

男同士は、それでいいけれど、
じゃあ、置き去りにされ、振り回された奥さんや子供たちはどうなるの?
という素朴な疑問はのこるけれど、まあ、そこまでは語れないか・・・

今、NHKで放映されているドラマ「シングルマザーズ」も永井さんの舞台作品が原案のはず。
ごくごく身近なテーマでもいろんなドラマがあるのよね

一人でも観に来てホントによかった

「面白かったね」と感想を語り合いながら帰ることができないのは残念だけど、
先日の一人で日本フィルの演奏会に行った時と同様、一人なりのこの気楽さと
フットワークの軽さは、ちょっとくせになりそう

これからまた、楽しみの幅が広がりそうなうれしい予感がする午後でした













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【観劇メモ】笑う巨塔 ~東京セレソンデラックス~

2012年10月29日 | 演劇
劇場ロビーに入ったとたん、もう楽しい雰囲気に包まれている

北海道に住む、演劇好きの友人に「おもしろいから」と勧められて
チケットを買った、東京セレソンデラックス。

初めて買ったチケットが解散公演って・・・

タイトルの「笑う巨塔」が示す通り、病院もの。
すれ違い、勘違いのドタバタコメディだ

入口でチラシを手渡してくれるお姉さんが、ナースのコスプレ

上演中も飲食自由ですよ~の掛け声とともに、
飲み物とか、カツサンドとか、ポップコーンなんかが売られている。

つられてついついお茶を購入

劇場内に入ると、舞台の上が何やら騒がしい。

この日出演する役者さん3人が舞台の上で、サイン会をやっている
パンフレットを買った人限定なので、パンフレットを買った私は早速サインと握手をしてもらう。

写真撮影もご自由に~だって。



突然、スリーサイズが上から、120,110,124と、
一人暮らし用の冷蔵庫とほぼ同サイズのプロポーションという女性があらわれ、
この日出演する藤吉久美子さんが差し入れたカツサンドとか、
全員のサイン入りパンフレットを景品に、じゃんけん大会が始まる

そして、今までサインしてた二人による前説と、
最後に客席もみんなで踊るというダンスの練習。



始まる前から盛りだくさんで、すでにおなか一杯の感じ

作・演出・主演はテレビドラマでもよく見かける俳優の宅間孝行さん。
とびの役がとってもお似合い。

政治家秘書役の斉藤工さんは長身でとっても素敵

芦名星さんの細くてきれいなこと
内臓は全部揃ってるのかしら、と心配になる

その他にも、デビット伊東さん、金田明夫さん、松本明子さん、などなど、
贅沢なメンバーだ

ちゃんとしたセリフの合間に、宅間さんが突然アドリブでつっこむ

「私は貝になりたい」なんて金田さんが言おうものなら、
「なんの貝になりたいの?」って感じ。

大ベテランの俳優さんでもしどろもどろになるのが楽しい。
「え~と、え~と、カキ」なんて言っちゃう
どんどん追及が進むと、小さな声で「覚えてろよ」なんて言い出したりして

ドタバタドタバタ大笑いしているうちに、ハッピーエンドで楽しい時間は終了

出演者、客席全員でのダンスタイムの間、役者さんたちは会場を駆け回り、
観客はボディタッチ

大盛り上がりで幕を閉じた。

解散なんてほんとに残念でもったいない

大笑いをして、おなかがペコペコの友人二人と私は、
この後、地元に戻り、深夜12時近くまで食べ続けたのでした







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ハロウィンアレンジ2012

2012年10月28日 | フラワーアレンジメント
何かと忙しかったこの週。

フラワーアレンジのレッスンまで予約していた・・・
いつもこうやって自分の首を絞めてしまう

生花はキャンセルできないので、とりあえず、時間の隙間をぬって
2時間ほどレッスンへ

10月のシーズンフラワーのテーマは、毎年恒例

「ハロウィン・アレンジ」

ここ数年、プリザーブドで作ることが多く、どんどんたまっていくので
作年と今年は生花にしてみた。
この時期は涼しいのでお花のモチもいい

今回のアレンジの周りを囲む、実や葉っぱは造花のリース。
花器の上にパコッとはめて固定するだけ。
花器はなんとなくかぼちゃの形っぽいけれど、べつにハロウィン用ではないので
他の季節には普通に使える。

生花は、バラと2種類のスプレーマム、とサンキライだけ。
マムが咲ききってないので、すきまをリボンで埋めたりしながら何とか完成。

2時間かからずに終わった

ちなみに、去年、おととしのハロウィンはこんなかんじ。

 

だいたい似た感じよね

ハロウィンアレンジはかぼちゃのピックを抜いてしまえば
そのまま秋色アレンジになり、しばらく楽しめるのがうれしい。

そして、来月はいよいよクリスマスリース

作ってるときはウキウキ楽しいけれど、
これもたまっていくんだよな~






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スカイツリー

2012年10月27日 | おでかけ
真下から見上げると、圧巻だ

昨日に引き続き、東京を楽しむ私たちは、
今、東京と言ったらこれでしょってことで、スカイツリーへ

コテコテの東京観光だ

9時半、上野駅に集合した私たちは、上野公園から出ている、
スカイツリーへ向かうシャトルバスに乗り込む
スカイツリーの足元にあるバス乗り場まで連れて行ってくれる優れもの
しかも、200円

なんだかんだでスカイツリーに到着したのは10時半をまわるころ。
展望台に上るエレベーターのチケット売り場は、長蛇の列。

まず、私たちは、このチケット売り場に並ぶための
整理券をもらうために並ばなければならないらしい・・・



この辺りに並ぶのは5~10分くらいだろうか。
整理券には12:00~12:20と書いてある。
ディズニーランドのファストパスみたい
この時間まではチケット売り場に並ぶこともできない。

1時間以上あるので、スカイツリー足元のショッピングモール
ソラマチで時間をつぶそう。

お土産売り場も人・人・人



だけど、ここがまた結構楽しい
お土産もおしゃれなものやかわいいものがたくさん

ついつい、どうでもいいものを買ってしまう・・・



ファイルと、タブレット・・・
おのぼり全開だ
このほかにも、息子がコレクションしているピンズなんかも買ってしまう

そうこうしているうちに時間になったので、チケット売り場に並びに行こう

チケット売り場のホールには、いろんなデザインのツリーのアートオブジェ。



江戸切子、組子など、下町の伝統素材で表現されていて、とってもきれい

整理券のおかげか並んだのは15分くらいだろうか。

そしてエレベーターの前で、さらに待つこと15分くらい。

エレベーターは4基。
それぞれが四季をイメージしているとのこと。

私たちが乗ったのは「夏」



エレベーターの上部に美しい切子細工

えっ、てくらいの速さで、あっというまに地上350mの展望デッキへ



この日はお天気がよかったので、富士山が見えるかな、なんて期待してたけど、
もやってて、よく見えない。



真ん中あたりが東京タワー。たまたま飛行船も飛んでいる。
なんとも幻想的な景色。

さらに上の展望回廊へ上るチケットを買うのに並ぶことさらに15分くらい。
並んでばっかり

このエレベーターは途中一瞬シースルーに。



この高さで突然視界が開け、エレベーターの中にどよめきが

これまたあっという間に地上445mに到着。

緩やかな上り坂の回廊を歩いていくと、最高到達点451.2mにたどり着く。

 

ここからの景色はこんな感じ。



右側の白いものが、東京ドーム。左奥が新宿新都心あたり。うっすら都庁もみえる。
ここまで上ると、100mくらい違っても景色はそう変わらない。



方角によってはこんなにクリアーに見えたりもする。

一通り回って下りエレベーターで今度は345mのフロアーへ。
350mに上ってくる人たちと動線がぶつからないようになってるのね。



ここからエスカレーターで340mのフロアーに降りると、ここにはガラスの床が

足元をのぞくと こんなふう。

 

友人は怖くてのれない、と言うが 、高い所が大好きな私はのらずにいられない

レストランをのぞいて見ると、安いほうのランチコースで5000円
なのに、予約ですでに満席ですって

お腹もすいたし、後ろ髪をひかれながら、帰りのエレベーターに乗り込む。

今度のエレベーターのテーマは 冬。



一瞬で5階フロアーに到着。
お疲れ様でした

もう一度ソラマチに戻り、一番空いてるビミョーなレストランでやっとランチ。

その後、またまたシャトルバス乗って上野に戻り、
同窓会が終わって帰ってくる友人のお父様を、上野駅でピックアップ。
ちょっとわかりにくい場所にあるホテルに送り届け、
夕食の予約をしている六本木に向かう

次男の同級生のお母さまが開いている九州料理のお店、ゆうくん六本木。
有楽町のお店では、保護者の飲み会でたびたびお世話になっている。
六本木のこのお店は夏にオープンしたばかり。
有楽町にはない、アグー豚のしゃぶしゃぶがいただける

ここで、同じ町出身のもう一人の友人が合流。
時々私のブログに登場する彼は、日本フィルハーモニーのヴィオラ奏者

9月末の定期演奏会に行ったとき、彼女の上京を伝えたところ、ぜひ会いたい、と言ってくれた。
この日、彼は福島の演奏会から戻り、その足で大きな荷物と大切な楽器を携え
直接お店に来てくれた。

誠実で義理堅いところは昔のまま。
故郷の友人って本当にありがたい

友人たち二人はおそらく30年以上会っていなかったので、
最初は敬語でぎこちなかったけれど、あっという間に昔に戻り、気が付くと4時間が過ぎていた

美味しいお料理と楽しいおしゃべり。
大満足で、長い一日が終わる。

今日一日歩き回ってへとへとのはずの友人は、翌日お父様と一緒に
甲府の親戚のお宅を訪ねるという。

もう一人の友人とは11月5日、彼のリサイタルでまた会えることになっている。

友人が訪ねてくれなかったら、いつでも行けるから、とスカイツリーに上るのは
2、3年後になっていたに違いない

楽しい時間をありがとう

遠くてなかなか会えないけれど、お互い元気でまた会いましょう
































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ジェーン・エア ~その前に東京駅~

2012年10月26日 | 演劇
幼馴染が上京したので、2日間行動を共にした

彼女とは実家が隣同士だったので、
物心つくかつかないかのころからのおつきあい

私の実家はすでにそこにはないけれど、彼女のお父様はお一人で暮らしてらっしゃる

この冬、同窓会で、一人で北海道に帰ったとき、
元旦の夜8時に千歳空港に着いた私を、彼女は空港まで迎えに来てくれ、
ちょっと遅めの夕食につきあってくれた。
元旦の夜に一人では、と気遣ってくれてのことだ。

お姑さんと同居しているというのに、お正月早々申し訳ない
数年前、上京したときに一緒にお台場を回った彼女のご主人が根回ししてくれたとのこと。
本当にありがたかった

ということで、彼女が上京した今回、恩返しもかねて、観光プランを練る、
ってほどでもないが・・・

お父様の同窓会に同行した彼女とは、午後2時半に上野のホテルで待ち合わせ。

舞台なんて観る?って事前に打診してみたところ、
観てみたい、というので、たまたま優待券が当たっていた、
「ジェーン・エア」のチケットをゲット

6時の開演まで時間があるので、新しくなった東京駅を見に行く

東京駅向かい側、丸ビル5階のテラスから、きれいに全景が見える、とテレビで観たので、
さっそく行ってみよう。



確かにきれいに見えるし、人もまばら。

スマホでとったパノラマはこちら。ちょっと小さいけど



レトロな外観が美しい

近代的なビルのフォルムも美しいけれど、
こういう昔からの姿を残すことも大切なことだとしみじみ思う。
先週見た、江戸城の余韻も残ってるからかしら・・・。

さて、この日の劇場は、日比谷の日生劇場。

日比谷に移動し、時間まで、日比谷シャンテの中にある、
料理研究家栗原はるみさんのお店「ゆとりの空間」で早めの夕食を
がっつりデザートまで食べちゃう

今回のジェーン・エアは正統派ミュージカル。
タモリさんじゃないけれど、ミュージカルってなんとなく気恥ずかしくて、
普段はほとんど観ることが無い。
今年は、オペラ座の怪人を観たけれど、どうもしっくりこなかったし・・・

そもそも、開演前は、恥ずかしながら、ジェーン・エアと嵐が丘がごっちゃになっていて、
男の人の名前ってヒースクリフだっけ?なんて思ってた

でもでも・・・

思いのほか、面白くて、ひきこまれてしまった

ジェーン役は松たか子さん。
歌声のきれいなことったら
こんなに歌がお上手とは、びっくりだ

透き通る声ってこういうことをいうのかしら。

かすれた声で、昔から声が(も?)コンプレックスだった私には
本当にうらやましい

一音一音外すことなく丁寧に歌い上げ、しかも情感たっぷり。
思わず、ジェーンの幸せを願ってしまう。

相手役エドワードは橋本さとしさん。
テレビドラマでしか見たことが無かったけれど、存在感がすごい。

脇を固めるみなさんも、子役のお子さんたちも、
本当にクオリティが高く、見ごたえがあった

半額に近い優待チケットで観てしまってごめんなさい、って感じ

少し前に見た、「ボクの四谷怪談」の時の皆さんの歌とは、
スミマセン、比較になりません

オペラ座の怪人は、衣装やセット、もちろん歌もすばらしかったが、
オペラ座の怪人のストーリーを知らない人には、内容が今一つわかりにくかった。
あれだけを観たら、怪人はただのストーカーになってしまう。

今回のジェーン・エアはストーリーもわかりやすく、
内容を知らない人にも、ちゃんとよくわかるはず。

休憩をはさんでの約3時間。
たっぷり楽しませていただきました

この日の予定はこれで終了。

このあと、友人を、ホテルまで送り、家に帰る。

息子と一緒に、翌週火曜日に出発する修学旅行の荷物を準備しながら、
じわじわと現実に引き戻されていく。
この荷物は土曜日に学校から旅行先の沖縄のホテルに送られる。

私たちのころは大きな荷物を下げて行ったっけ・・・。

な~んてすっかり舞台の余韻も無くなり、
翌日に行く予定のスカイツリーへのアクセスをネットで検索するのでした































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