ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

邪馬台国の風

2017年07月30日 | 演劇
ここ数年、宝塚歌劇のチケットをいただく機会に恵まれている。

ミュージカルがあまり得意ではないのと、女性が男性を演じるのがなんともこそばゆい感じがして、
自分でチケットを買うことはないのだけれど、
いざ行ってみるとものすごく完成度の高いエンターテイメントであることに驚かされる。

外国のお話のイメージが強いけれど、時々和風の演目も交じっていて、
以前見たのは信長をモチーフにしたステージだった。

今回の舞台は古代日本、邪馬台国。
卑弥呼とタケヒコ(誰?)の壮大なラブロマンスだ。

いつも言っているが、社会科全般がニガテな私は、もちろん日本史もニガテだけれど、
信長のときもそうだったが、
こんな私でも「いくらなんでもそれは無いでしょ」って思うくらい史実は関係ない。
タケヒコって誰なんだろう・・・?

ここまでエンターテイメントに徹すると、もはやすがすがしい。

タケヒコ役は花組トップ、明日海りおさん。
卑弥呼は 娘役、仙名彩世さん。

新トップコンビだそうだ。

個人的な感想だが、今まで観た宝塚のステージのトップの中で、
明日海さんは一番歌がお上手で、歌じゃない部分の話し方もとても自然で聞きやすい。

卑弥呼役の仙名さんも今まで聞いた娘役の歌声に比べると、力強い。
歌じゃないセリフの時の声が、今まで観たときの高くか細い感じとは違い、
やや低めでちょっとギャルっぽく聞こえるのも好感が持てる。

宝塚をそんなにたくさん観ているわけではないので、あくまでも私が観た作品の中での感想です。

「ベルばら」などの洋物に比べると、和物はビジュアルが地味。
衣装の色が茶色っぽいと一気に華やかさがなくなってしまう。
卑弥呼の衣装がかろうじて華やかさを保っていた。

それに引き替え、後半のレビューの華やかさったら

「Sante!!~最高級ワインをあなたに~」
というタイトル通り、ワインに絡めて、きらびやかな衣装の花組の皆さんが歌い踊る。

「Sante!」とはフランス語で「乾杯!」の意味だとか。
ワインを飲んで見る数々の夢、がテーマだそうだ

きらきらのミラーボールや、色とりどりの衣装や照明で、次々と流れるように現れる花組の皆さん。

最後は大階段から次々と降りてきて、最後の最後は例によってものすごい羽をつけた明日海さんがゆっくりと威厳を持って降りてくる。
ただ、なぜか毎回あのすごい羽を見るとついつい笑ってしまう・・・

なんとなく夢の世界にいるような、ディズニーランドの中にいるのとちょっと近い感覚で、
休憩も含めた3時間のショーはあっという間に終わってしまう。

外に出ると、いつの間にか雨が振っている。



現実に戻って家に帰ろう。

さて、この日、私は夫の家族4人と私の友人1人の6人で観劇する予定だった。

3日前になって、同じ演目の8/3のチケットが手に入ったため、夫の家族は急遽そちらに行くことに。
いきなり4枚あげる、と言われた私は大学の同級生を誘う。
もともと一緒に行くはずの、以前の職場の友人も、その友達を誘ってくれた。
残り2枚は私の母と母の友人。
初めまして、の人たちだらけでの観劇となる。

母と母の友人を除いた4人で、開演前に宝塚劇場の向かいの帝国ホテルでランチをすることに。
面識のない私の友人二人が先にレストラン入口に到着し、私が着いたときには、初対面とは思えない打ち解けようで、
あまりに普通に席でおしゃべりしているので、気が付かずに通り過ぎたほどだ。

友人が誘ってくれたもう一人の方も、めちゃめちゃなじんでいて、帰るときも思わず「またね」と言ってしまうほど。

思いがけず楽しいステキな時間を過ごすことが出来た。


さてさて、盛り沢山なこの日は実は夫の誕生日

急いで帰って、サーティワンのアイスケーキを買おう。



強面の夫にはあまりにも不似合いなプーさんのケーキ

お店のお姉さんはお誕生日のチョコプレートにお名前を、と「くん」をつけてくれる。

ローソクは何本にしますか?と聞かれ、じゃあ長い方を5本、などと適当なことを言う私。

本当は57歳だ

お姉さんはきっと5歳の孫へのプレゼントだと思ったに違いない。


なんだかバタバタと過ぎてしまったけど、とっても楽しく有意義な休日を過ごさせていただいた。

あまりにも急なお誘いにも、笑顔で参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました

またぜひお会いしましょう
























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子午線の祀り

2017年07月24日 | 演劇
暑い暑い日曜日、世田谷パブリックシアターに出かけて行く。

作 木下順二 演出 野村萬斎
「子午線の祀り」と言う舞台を観るために。

お付き合いしてくれたのは高校の同級生。

昨年末、文楽に連れて行ってもらってから、その後野村萬斎の狂言を一緒に観て、
その時にもらったチラシで、今回のこの舞台も観ようということになった。

キャストにばかり目が行って、内容をあまり考えていなかったけれど、
源氏と平家の壇ノ浦の闘いの話しだった。

開演前のロビーには、村田雄浩さんをはじめとする数人の出演者が、黒シャツと黒いパンツの普通のいでたちで、
まるで演劇を観に来たかのように普通にうろうろしていた。

舞台中央にろうそくのような灯りをかざしている若村麻由美さんが現れ、天に向かって一筋の光が伸びると、出演者が客席通路から
ゆっくりと舞台に集まっていく。

野村萬斎さんは新中納言知盛(しんちゅうなごんとももり)
若村さんは舞姫、影身の内侍(かげみのないし)

一の谷の合戦で海に追い落とされた平家。
知盛は和平のため、影身を京へ遣わそうとし、お互いの愛を確かめあったのに、
三種の神器を盾に新しい日本国の存立を画策する村田雄浩さんが演じる阿波民部重能(あわのみんぶしげよし)は
影身を殺してしまう。

一方、源義経は、戦いへの備えに加え、潮の流れも味方につけて、壇ノ浦で平家を追い詰める。
戦の法を破って、非戦闘員も切り捨てる義経はちょっと卑怯。
そして軍のトップにしてはちょっと子供っぽい。
弁慶がいなければどうなっていたことか。
そして弁慶役の星智也さんがとても素敵。

平家物語の文章がそのまま引用され、朗読劇のようになったかと思えば、キレキレの闘いのシーン。
萬斎さんの動きはとにかく美しい。

平家側と源氏側が交互にあらわれ、それぞれの思惑、葛藤、野望を語っていく。
それぞれの立場での苦悩があり、部下をどこまで信じられるか、部下はどこまでついてきてくれるのか、裏切られても許せるか・・・
さまざまな想いが交錯する。

とても悲惨なお話しであるのに、友人と私は後半ちょっと笑いをこらえていた。

それは義経役の成河さんのせい。

髪型がおよそ武将らしくなく、逆立っている。
衣装が赤い裃のような・・・。
声がとても高くてキンキンしている。

というこのいでたちが、失礼ながら途中からドラゴンボールの悟空にしか見えなくなってきてしまった。
髪の色が金色だったらスーパーサイヤ人だ。

笑うシーンではないので必死にこらえてふと隣を見ると、友人もこらえている。

同じツボにはまったらしい。

なんて不謹慎な二人・・・。

地理も歴史もとにかく社会科全般に弱い私なので、途中で眠くなってしまうかも、とちょっと不安だった。

けれど、そんなことがわからなかったとしても、とてもひきこまれて、休憩を含めての約4時間、
かなり集中できたと思う。

開演前と休憩時間に色々と解説してくれた友人に感謝。

始まりと同じように、終わりも灯りを携えた若村さんが舞台に一人。

そして、全員でカーテンコール。
千秋楽ということもあってか、ほぼ全員がスタンディングオベーション。

出演者の皆さんは舞台から降りて、客席通路から退場。

最後の最後まで素敵だった。

平家物語の言葉の美しさにもうっとり。

このところ、文楽とか歌舞伎とか狂言とか、日本の伝統芸能に触れる機会が続いている。

日本の文化、日本語の美しさを再認識した日曜の午後でした。











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小麦とラベンダーのスワッグ

2017年07月18日 | フラワーアレンジメント
今月のシーズンフラワーは、小麦とたくさんのラベンダーを使ったスワッグ。

ラベンダーはプリザーブドなので残念ながら香りはあまり期待できないけれど・・・。

花材や資材は・・・











ブルーのリースには、グリーンの造花をくっつけるっていうことだけがお約束。

後は大きさもまとめ方も自由。

黙々とアジサイとユーカリにワイヤリングを施し、小麦を束ね、ラベンダーを重ね・・・。
内職のような作業を続けること約3時間。



できました


玄関に飾ります。



生花がすぐに枯れてしまうこの時期は、どうしてもプリザーブドや造花に頼ってしまう。

来月は、夏真っ盛りのひまわりのアレンジです
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