ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】コクーン歌舞伎 夏祭浪花鑑

2021年06月07日 | 歌舞伎

一度行ってみたいと思いながら、なかなか行けなかったコクーン歌舞伎。

チケットはゲットしたものの、GW中は中止になっていたので、ちょっとドキドキしていた。

上演されると聞いて一安心。

友人と二人で出かけて行く。

歌舞伎はそんなに得意じゃなくて、片手で数えられるほどしか行ったことがない。

解説のイヤホンを借りて、筋書きを買って・・・じゃないとさっぱりわからない。

でも、コクーン歌舞伎は初心者の私でも、解説のイヤホンが無くても、大丈夫。

ちゃんとストーリーがわかる

団七九郎兵衛(中村勘九郎)が、娘婿である彼を面白く思わない義父(笹野高史)から度重なる恥辱を受け、殺してしまう。

妻お七(中村七之助)と団七と義兄弟の契りを交わした徳兵衛(尾上松也)の策で何とかその場を逃げる団七。

だが、とうとう捕まってしまう。

そこで、またまた徳兵衛が一計を案じ・・・

さて、二人は無事逃げられたのか、それとも・・・

ってところで幕が下りる。

なんとなく明るい未来を暗示するような終わり方だったけど、なにせ、詳しくないもので・・・

ストーリーは単純明快。

でも、とにかく緩急があり、動きに切れがあり、思わず息をのむ演出があり・・・。

例えば、団七が町の中を逃げるシーン。

街並みをスケールダウンして舞台上にいくつもの小さな建物が並んでいる中、突然その後ろから追っ手が何人も立ち上がる。

え?あの後ろにどうやって隠れてたの?

と、度肝をぬかれる。

舞台に向かって左側の2階席の下あたりで、和太鼓と笛が迫力のある演奏をしていて、

2階席中央の私たちはそれを眺めることができるのだが、真上の席の人たちはあれが見られないのはホントにお気の毒。

同じ料金だったとしたら、ちょっとかわいそう。

途中、突然、舞台後方の扉が開き、普通の道路や歩いてる人が見える。

この演出は故蜷川幸雄さんの舞台でもあったな~、なんて懐かしく思う。

それにしても、歌舞伎役者の皆さんの鍛え抜かれた芸には感服。

動きがキレッキレだし、声もよくとおる。

失礼ながら、笹野さんの声がひときわ小さく感じて、ちょっと聞き取りにくい。

通常の舞台でみんなが同じくらいの声量なら、それはそれで聞き取れるんだろうけど、

歌舞伎の皆さんのレベルが違い過ぎる。

伝統芸能恐るべし

なかなか観劇もままならないこのご時世。

ちょっと後ろめたい気持ちがどこかにあって、

「行ってきたよ~」と言いにくい・・・。

観る側の私たちにとっては「不要不急」かもしれないが、演じるみなさんや関係者の方たちにとっては生きていくための「仕事」なのだ。

エンタメ業界への規制はたびたび変わって、方針が一貫せず、関係者のみなさんは大変な思いをされていることだろう。

一日も早い収束を願うばかり・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【観劇メモ】ABKAI ~えびかい~

2013年08月07日 | 歌舞伎


時間が遅いので、ほとんど参加することのない、戯曲セミナー後の飲み会に、
たまたま参加したこの日、劇作家協会スタッフの方に1通のメールが入る。

市川海老蔵さんの公演のお手伝いをしてくださる方を募集しているとのこと。
1日でもいいけれど、2日以上出てくれたら、報酬の代わりに公演のチケットをくださるですって
希望する方に、このメールを転送します・・・

公演は市川海老蔵さんの自主公演「ABKAI(えびかい)」

どうしよう・・・
ほとんど参加したことのない飲み会で・・・でも・・・
「はい
と手を挙げてしまう私・・・

他に3名ほど手を挙げて、その夜、さっそくメールが届く。

取りまとめてくださるのは、先日観劇させていただいた、「てがみ座」を主宰する長田さん。

すぐにシフト表が送られてきて、8月5、6日の昼の部のお手伝いをすることに。

年齢を聞かれなかったことに一抹の不安を抱きながら、
当日、約束の時間に渋谷のシアターコクーンへ。

スタッフTシャツいただきました
これを着用して販売します。



この日の演目の花咲じいさんがモチーフ。
もちろん、こちらも販売いたしております・・・

この日、開演前、休憩時間、終演後とお手伝いをして、合間に観劇させていただく。

1階の一番後ろの席とはいえ、ほぼ真ん中の通路側。
席種は一等席
いいのかしら・・・

この日の演目は
一幕目が歌舞伎十八番のひとつ「蛇柳(じゃやなぎ)」
主人公の丹波の助太郎と蛇柳の精魂、そして最後の方にでてくる金剛丸照忠を海老蔵さん。

助太郎の狂乱を封じ込める高野山の僧 定賢を演じるのは片岡愛之助さん。

こちらは、いかにも歌舞伎って感じの、舞踏劇。
あでやかで、迫力がある。

恥ずかしながら、歌舞伎はあまりわからないので、詳しいことは言えない上に、
今回の公演にはイヤホンガイドが無いので、何を言ってるかはよくわからないけれど、
美しく、艶やかな舞台には目を見張るものがあり、引き込まれる

二幕目は
「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語(はやてのごときしろいぬどどうのはなさきおきなものがたり)」
ご存じ、花咲かじいさんだ
演出は宮本亜門さん。

私たちがよく知る花咲かじいさんより、もっと社会風刺が強い、ちょっぴり大人のお話し。
とはいえ、口調や舞踏は歌舞伎のそれだけれど、今の口語で台詞を言うので、おそらくは子供でもよくわかりそう。

ここでの海老蔵さんはなんと犬のシロ
まさかの顔だけが出た犬の着ぐるみで登場。

それと、悪いおじいさんの二役だ

いいおじいさんは片岡愛之助さん。
一幕の眼力するどい高僧とはうってかわって、人のいいやさしいおじいさん。

舞台セットも一幕の豪華なものとは違い、
絵本のような素朴で、やさしい感じで、学芸会を彷彿とさせる・・・

随所に笑いをちりばめ、舞踏の部分では手拍子がおこるなど、
ちょっと歌舞伎とは思えない気軽が感じで、楽しい演目だった

なんだか申し訳ないのでカーテンコールは見ずに、売り場に飛んで帰る。

売り場の責任者の若い女性は「見てきてよかったのに~」と言ってくださったが・・・

翌日は、成田屋貸切公演だったので、成田からバスでお客さんが到着。

前日はそれほど忙しくなかったが、こちらの皆さんはとにかくお土産それもおせんべいを
たくさん買っていかれる。

前日のおせんべいの売り上げは50個程度だったが、この日は200個も

貸切公演恐るべし

この日はご挨拶のために、奥様の小林麻央さんもロビーにいらっしゃった。

お顔がびっくりするほど小さく、思ったより背が高くてらっしゃる。
グリーンがかったお着物がよくお似合い

思わぬところから思わぬ経験をさせていただくことになり、
とても楽しい不思議な2日間をすごさせていただいた。

関係者のみなさん、ありがとうございました











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする