ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

KAIT広場を見学しに神奈川工科大学に行ってきた!

2023年05月18日 | 建築

建築士だというのに、実務にかまけて有名建築をあまり見に行っていない。

けれど、ここ最近、コーチングを勉強したときのコーチ仲間がいろんなところに誘ってくれる。

この日は神奈川工科大学へ。

建築家石上純也氏が設計したKAIT広場とKAIT工房を見学できるという。

自宅から電車で約2時間さらにバスで15分くらい。

プチ旅行だ。

守衛室で入館証をもらって首にかけ、

まずは受付のあるKAIT工房を目指すおばさん二人。

キッチンカーが停まっていて、まるで公園みたいな広場を抜けると

ガラス張りのKAIT工房が見える。

中も自由に見ていいとのことなので、お言葉に甘えてうろうろ。

ガラス張りの開放的なこの建物は

学生たちが自由に作業していいのだとか・・・

陶芸の作品もある。

ちょっと雑然としているところや、控えめに音楽が流れているところがなんとも心地よい。


窓際の椅子に座ってみると

緑がまぶしい

この白い塀みたいなのがKAIT広場

では、いざ、KAIT広場の中へ

一歩足を踏み入れると

大空間

奥の方の白い箱にはクッションとかヨガマットが入っていて自由に使っていい。

学生たちはマットを敷いて、ごろごろしたり、

クッションに座っておしゃべりしたり・・・

この野球場からたまにボールが飛んでくることもあるとか・・・

立つ位置によって、天井の穴から見える景色が違うのが楽しい。

パンフレットによると、石上氏は

「風景のような建築」「空間の内部に地平線のようなものを作りたかった」

とか。

イタリア・シエナのカンポ広場というところは、人々が地べたに座り憩うらしいのだが、そこを実測し、ほぼ同じ傾斜の床面を作ったらしい。

この大空間に柱が一本もない。

構造設計者もかなりすごい

天井は2.2~2.8mと一般住宅くらい。

少し背の高い人なら天井の穴に手をかけてぶら下がれそう。

が、受付の人に絶対にやらないようにくぎを刺された。

私たちもマットを敷いてしばしおしゃべり。

めっちゃ落ち着く

まったりゆっくりとしすぎて、制限時間の1時間を過ぎるところだった。

守衛さんが行ってもいいって教えてくれたので、学食に行ってみようか、と思ったけれど

モタモタしてたら昼休みになったらしく、広場は学生でいっぱい。

当然学食も混んでるだろう。

ちょうど駅までの直通バスが出るところだったので、

残念だけど大学を後にする。

あんな空間でのんびり空を見上げたら、

色んな発想が広がる気がする。

こんな環境で学べる学生さんたちがうらやましい。

とても遠かったけど、行ってよかったと心から思う。

いつも私の知らない世界に連れて行ってくれる友人に感謝

次はどこに連れて行ってくれるだろう




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晶設計室一級建築士事務所


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原広司「建築に何が可能か」展に行ってみた!

2023年03月09日 | 建築

すっかり春らしくなった3月の初め、

友人と一緒に

湯島にある国立近現代建築資料館に初めて行ってみた。

 

 

建築家原広司氏の展示会をやっていると新聞に載っていたから。

 

何十年も建築の仕事をやってきたのに、

恥ずかしながらこの施設の存在も知らなかった。

 

湯島地方合同庁舎内の奥の方にあるこの施設は入場無料。

 

入口で守衛さんからバッチをいただき、胸に付けて入場し、

帰りに返却する、というシステム。

そういえば江戸城跡もそうだった。

 

中に入ると

大きなポスター。

 

さほど広くない会場には所狭しと図面やスケッチが展示してある。

 

 

今ではすっかり見かけなくなった手描きの図面が懐かしい。

 

CADというソフトで書いた図面は、

印刷物のように美しいけれど、

手描きの図面はそれ自体が芸術作品のようだ。

 

もちろん、描いた人によりますが・・・

 

個人住宅の図面やスケッチからはじまり、

小さな美術館、幼稚園、小学校・・・

 

どれも、動線や光の入り方まで何度も考察した後がスケッチから読みとれる。

 

こんなに考えられた住宅に住める施主はどんなに幸せなことだろう。

 

こんなに細かい配慮が施された幼稚園や小学校で学んだり遊んだりできた子供たちはどんな大人になってるのだろう。

 

と目の前に様々な情景が浮かんで図面やスケッチの前で妄想する。

 

大きな有名美術館と違って人が少ないので、

また、平日の午前中ってこともあり

じっくりゆっくり立ち止まって見ることが出来る。

 

順番に見ていくと

おなじみの京都駅や大阪の新梅田シティ・スカイビル、札幌ドームが現れる。

 

一緒に行った友人は、ご主人のご実家のお墓が京都にあり、

度々京都を訪れているのだが、京都駅にはいくたびに新しい発見があるという。

 

展示室の真ん中には原氏の思想の集大成らしい大きな模型が展示されている。

 

 

これまでに設計されてきた建物の模型がランダムに配置され、

「有孔体と浮遊の思想」が表現されているらしい。

 

会場内に流されている動画で原氏自身がそのことについて語っていたけれど、

凡人には難しくてちょっと理解できなかった。

 

有孔って聞くと建物の開口部のことみたいだけれど、

単純にそうではなく

建物自体とそれを取り巻く空間、環境、景観などもっと大きなことにむかって開かれているもののような・・・

 

確かに原氏の建物は曲線をふんだんに使ったり、と個性的だけれど

沖縄の首里城の隣の小学校にも見られるように、

首里城の景観を邪魔することなく、高さに配慮し、色も合わせて、風景に溶け込んでいる。

 

これでもか、とその建物だけが周囲から浮いて自己主張するものも数ある中、

そもそもの発想から違っていることにスケールの大きさを感じた。

 

展示会のタイトル

「建築に何が可能か」

と言うことを改めて考える貴重な時間。

 

私などが手掛けるものは街並みの中のほんの小さな一部だけれど、

それでもそんな小さな一つ一つが大きな街になっていく、ってことを改めて思った。

 

午後から観劇の予定があったので、

この施設のお隣にある

旧岩崎邸庭園は見る時間が無くて残念。

旧岩崎邸庭園|公園へ行こう! (tokyo-park.or.jp)

 

岩崎邸と、すぐそばにある湯島天神はまた後日、と言うことで、

私たちは渋谷パルコ劇場に向かったのでした。

 

 

 

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撮影していいのかどうかわからなくて

なんとなく気が引けて撮影しなかったけど、

見終わるころにはシャッター音が聞こえていたので、

撮っておけばよかった、とちょっと後悔。

 

 

 

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「ありがとう」と「おつかれさま」と

2023年01月24日 | 建築

20数年前に、私たちの事務所で設計させていただいた美容室のオーナーが昨年末をもって引退した。

年末ぎりぎりに、カットとカラーを予約して、お店に向かう。

お礼にと思って作ったフラワーアレンジを持って・・・

感謝の気持ちを込めて、ギフトアレンジを作りました - ゆるゆるらいふ (goo.ne.jp)

お渡しすると

「最後の日までは」とすぐにミラーの間に飾ってくださった

【出会いは偶然】

オーナーと私たちの出会いは全くの偶然

ご自分のお店を持つ、と決めたオーナーが物件を見に行った場所の近くにたまたま私たちの設計したカフェがあった。

(写真が古い!)

そこでお茶をして、テイストを気に入ってくださり、直接お問い合わせをいただいたのだ。

この丸い壁の中は着付け室

壁に貼ってあるメニューは妹の手描き

待合の椅子以外は作った時のまま。

本当にきれいに使ってくださっている。

【感謝でいっぱい!】

当時、美容室の設計なんて初めてだった私たち。

そのことを伝えてもなお、信頼してお任せくださった。

さらに、ご自宅のリフォームもご依頼いただいた。

竣工し、現場を引き渡す日に、

息子たち二人がそれぞれ水ぼうそうとヘルパンギーナで保育園に預けられず、

現場に連れて行ってしまったりした。

その息子たちも今は社会人だ。

息子も私も私の母も妹もずっと髪の毛をおまかせしてきた。

天然パーマの息子の髪質を熟知してくださっていたので、彼もかなり残念がっている。

本当にお世話になりました。

すこしゆっくり休んだら、自宅でなにかを始めるかも。

その時はリフォームをお願いします

という温かいお言葉。

開店当初からアシスタントとして

ずっと一緒に働いてきたスタッフの方が

後を引き継ぎ、お店は続く。

20数年もの長い間お疲れ様でした。

お声かけいただくのを心からお待ちしています。

ありがとうございました

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日本最大級イスラム教寺院 東京ジャーミーに行ってみた!

2022年12月19日 | 建築
すこし前のことになるけれど、
夕方から落語を見に(聞きに?)行く予定のこの日、一緒に行く友人が「その前に東京ジャーミーに行ってみない?」と言う。

恥ずかしながら東京ジャーミーって何?

聞けば、日本最大きゅうのイスラム教の寺院なんだとか。

一般の人も見学できるらしい。

最寄り駅代々木上原で早めのランチをいただいたあと、歩いて東京ジャーミーに向かう。


受付近くにいた関係者っぽい女性に見学できるかどうか尋ねてみる。

この日はもうすぐ金曜礼拝が始まるのでそれまでの間は大丈夫、写真はスマホはいいけど一眼レフばだめ、とのこと。
あと、30分もない💦

どうりで続々とイスラム教徒っぽい方たちが入ってくるはずだ。
それも、かなりの人数。







とにかく、色や造作が美しい。

首に巻いていたスカーフを頭に巻いて、女性用の入口から礼拝堂の中に入り、女性用の礼拝場所に上る。
ここの方が天井が近くて、美しい天井がよく見える。




鮮やかな色使い
そして、荘厳

なんだか落ち着く


お祈りを捧げている方たちの、邪魔にならないよう、あたりを見回し写真を撮る。

あっというまに15分くらい過ぎて、その間にもどんどん人が増える。
もう少し見ていたいけど、後ろ髪を引かれながら、礼拝堂をあとにしてエントランスホールに戻ってもう一度じっくり眺める。








改めて見ると、ドアも天井も照明も、細部まで美しい。

よりにもよって、なぜ金曜日に来てしまっただろう。
間の悪い私達🥲

ともあれ、この日、友人が誘ってくれなければ、一生見ることはなかったかもしれない。
だって、存在も知らなかったし。

とても貴重な体験だった。

そしてこのあと私達は、さらに寄り道するために、原宿に向かうのでした。





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国立競技場を見学してきました‼️

2022年08月07日 | 建築

国立競技場の中が見られるらしい、と友人が教えてくれた。

その名も

「国立競技場スタジアムツアー」


じゃあ、行こう行こう
と友人がチケットを予約してくれる。
入場時間を予約したら
あとは閉館まで何時間でもいていい、というおおらかさ
お言葉に甘えてゆっくり見させていただきます
まずは外まわり
入場はEゲートから
駅の出口のほぼ反対側
ポストが金色でびっくり
入場のゲートまでゆっくりと周りを歩く
平日の午後、人はまばら
今にも雨が降りそうな薄曇りの天気は
涼しくてちょうどいい
通路の天井は意外と雑!
入口はここ
さあ、中に入ろう!
検温・消毒をすませ、中に入ると
当たり前だけどいきなりスタジアム
さすがの迫力
遠くから見ると、(テレビで観てた時も)
なんとなく人が座ってるように見える客席
色が絶妙
トラック&フィールドに下りていいので下りてみる
見上げるとこんな感じ
青空じゃないのが残念
さらに展望デッキに上がって見ると
どっか~ん
圧巻ってこのことだ
バックヤードも見られます!
この見学ツアーではロッカールームなどの裏側も見ることができる
ここに立つと、選手の気持ちになれるかも?
このすぐわきでは、
選手がカメラにサインするっていうのを
体験させてくれるコーナーもある

もちろん私達もやりましたよ〜💕
インタビューを受ける台とか
表彰台とか
トーチもあります
書家の青柳美扇さんが書いた文字が壁の両側に
ちょっと和を感じる照明と雰囲気がぴったり
ロッカールームに向かう廊下には
サッカー選手のサインがいっぱい
サッカーには詳しくないので誰が誰のかよくわからないけど・・・
ロッカールームも木をふんだんに使ってる
スチールのロッカーが並ぶより温かみがありますね
駐車場の壁はサインウォールとなっている
選手たちのサインがたくさん
関係ない人が書いちゃってもわからなそう
スーパーアスリートも普通の人たちなんだな~、
ちょっとほっとする空間
外の高いところもぐるっと回れる!
ひととおり室内を満喫したら、
最後は外の回廊をぐるっと一回り
「空の杜」に上ってみる
競技場が高層ってわけではないので
そんなに高いところに登ったかんじはしないけど
周りにそんなに高い建物が無いので
遠くまでよく見える
新宿が塊に見えます
軒庇は47都道府県の木を使ったとか
わりとざっくり
景色があんまり変わらないので、
おしゃべりしながら歩いていたら
一周回ったことに気が付かず
2周めを回り始めていた私たち
閉館のアナウンスが流れ始め
「あれ?ここさっき通ったよね
と慌てて引き返す
なんだかんだで2時間以上うろうろしていた
スマホでアンケートに答えて
お土産をいただきました
ちょっともったいなくて使えないかも
駅までは来たときと反対周りで帰ろう
こっちの壁にはたくさんのピクトグラム
選手たちの名前も書いてある
ゆっくりとピクトグラムを眺めながら
駅までの道を歩く
建築家隈研吾氏が東京オリンピックのために設計した競技場は神宮の杜との調和を目指して、木の格子と緑をふんだんに使ったとされる
明治神宮外苑の環境に溶け込んでるかどうかは
それぞれの感じるところ
ここに至るまでには、正式なコンペで決まった
ザハ・ハディド氏最初の案が白紙撤回されるという
「ケチ」が付いた状態で始まり、
コロナで開催が1年遅れたり
結局無観客になったり
紆余曲折いろいろあった。
屋根がないとか冷房が無いとか
なんだか中途半端感が否めないが、
それでも世界的なイベントの中心の場所となり
たくさんの感動がここで生まれたことは確か
圧倒的なスケールの競技場を肌で感じて
観客として感動を味わえたら素敵だっただろうな~、と素直に思う
誘ってくれた友人に感謝
貴重な経験でした
(見学日 2020/7/12)
コメント (2)
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