ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】二日続けて小劇場

2018年10月07日 | 演劇

思いがけず、2日連続 小劇場で観劇することとなった。

戯曲セミナーに行く前は、小劇場で観劇ってほとんどなかった。
というか、たくさんありすぎて何を観たらいいのかわからなかったし、観客と役者さんたちの身内感が強すぎて、関係ない人は入っていきにくい気がしていた。

今では セミナーを通じて知り合った皆さんの公演にお誘いいただくようになり、昔ほどの抵抗がなく小劇場に足を運んでいる。

1日目に行ったのは、高円寺の駅近くにあるアトリエファンファーレ高円寺で上演された「ミカンの花が咲くころに」




セミナーのお仲間が主宰する劇団HOTSKYの公演で、脚本も彼女が書いている。

以前に観た上演の時も、リーディングの時も、彼女の作品には「死者」の影がある。
この人は生きているのか、亡くなっているのか、という登場の仕方で、ああ、亡くなった人だったのね、気が付く瞬間がある。

今回も同じく、様々な原因で亡くなった人たちが、生きている人たちを温かく見守る。

内容は盛りだくさん。

過疎化の村、農業存続の危機、高速道路建設に伴う立ち退き問題、開発による自然災害・・・。

どれも各地で起きている問題だ。

東京オリンピックで湯水のようにお金が使われている中、度重なる自然災害で大変な思いをしている人たちが置き去りにされている今を反映している。

演じる役者さんたちもベテラン感が漂い、安心して観ていられる。

小さな劇場での上演がもったいないくらいだ。

翌日は参宮橋の駅近く、参宮橋TRANCE MISSIONで上演された「ストーリーチルドレン」



友人のお嬢さんのお友達が所属する「RASMY」という劇団の初公演。
脚本と演出をこのお友達の女性が担当している。

とにかく若い。

みんな20代かしら?ってくらい、若い。

なので、演技も上手な人とビミョーな人が混じっているし、ストーリーも演出も前日に観たものと比べてしまうとどうしても見劣りがしてしまうけれど、自分の息子と同じくらいの人たちがキラキラに頑張っているのが微笑ましい。
これからも頑張っていただきたい、と応援したくなる。

今回の2つの劇場は、広さはほぼ同じくらいのように思う。
料金もたまたま同じ3,500円。

チケットの売れ行きもあったのだろうが、観劇環境には大きな差があった。

高円寺のほうは、今まで観た演劇の中で、一番ともいえる過酷な環境だった。

開場から15分ほど過ぎていたせいか、すでに椅子席は大体埋まっていて、一番前の座布団席。
これは今までも何度かあった。
けれど、あまりにも狭すぎる。
座布団に踵をつけた体育座り状態でも、ここからステージっていうラインをすこし超えてしまう。
相当力を入れて膝を抱え込まないといけない上に、バッグもある。
腰痛と股関節痛がある私にこの力一杯の体育座りはあまりにも過酷。
これなら立ち見のほうがよかった。
横もびっちりで身動きが取れないまま1時間45分はつらい・・・。

1時間くらい過ぎたところでつらくてたまらなくなるが、通路まで人が座っているので、退出もできない。
申し訳ないがチラチラと時計を見て、あと何分、とカウントダウンしてしまう。

先にも書いたが、内容はとても深くて面白い。
けれど、あまりにもつらい姿勢で、後半は内容に集中できず、残念だった。
もう少し若くて、どこも痛くなければ堪能できたことだろう。
どんなに内容が良くても、環境があまりに過酷だと伝わってこないんだなあ。

小劇場はお客を選ぶ、ということも考えておかなければならない、と痛感した。

参宮橋のほうは、比較的ゆったりとした椅子の配置。
なので、観客数は前日に比べると半分くらいだったかもしれない。
観客の立場からすると、快適だった。

今日も体育座りだったら、とパンツを着用して参戦したが、落ち着いて観劇できた。

余力があったので、歩いてすぐの明治神宮も散策しちゃう。

参宮橋の駅って初めて行ったのだが、こっちからも明治神宮に行けるんだ、と新しい発見。
しかも、原宿側からよりも神殿が近い。





土曜日だったので観光客がすごいかと思ったらそうでもない。



来年こそ次男が大学を無事に卒業できますように、と学業成就のお守りを買う。



この森を抜けるといきなり原宿。

大都会の喧騒を全く感じさせない、っていうのがすごい。

今回の3連休はこの2本の観劇だけ。
両極端な舞台を続けて観るっていうのも貴重な体験だ。

これだから観劇はやめられない。






コメント
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