ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

天然女房のスパイ大作戦

2014年06月29日 | 演劇

三宅裕司さん率いる熱海五郎一座、新橋演舞場進出記念公演

「天然女房のスパイ大作戦」を観てきた

今年で11年目のこの一座。

全部ではないけれどほとんど毎年足を運んでいる。

設定も内容も本当にくだらなくて、コテコテの喜劇なのだけれど、
とにかく理屈抜きで大笑いできるのが魅力

疲れているときには、難しいことは考えずにただ笑えるこういう軽演劇は本当に貴重だ

毎年有名女優さんをゲストに迎え、
普段はまじめな役柄の多いきれいな方たちが、思いっきりはじけているのを見るのもこれまた楽しい。

今回のゲストは、沢口靖子さんと、元宝塚のトップスター朝海ひかるさん。

お二人とも、こんなことやってて大丈夫?とちょっと心配になるくらいのはじけっぷり

朝海さんに至っては宝塚で登りつめた地位はもういいの?ってくらい


夫を愛してやまない平凡な主婦に沢口靖子さん。
こんなきれいな奥さんに愛されている幸せな夫が三宅裕司さん。

夫の浮気調査をした後、沢口さんに恋してしまいストーカーのようにつきまとう探偵に東貴博さん。

三宅さんの勤める下着の会社でのライバルが渡辺正行さん。
上司が小倉久寛さん。
社長にラサール石井さん。

大スターなのに実はスパイというどこかで聞いたような役を演じるのが朝海ひかるさん。

さて、一度はの浮気を疑ったものの、誤解とわかり、夫の新製品開発の手助けのために産業スパイになろうと決めた妻は、
スパイ養成学校みたいなところに入学する。

ここの所長が春風亭昇太さん。

なんともとぼけていてキレのないスパイだ

沢口さん演じる天然な妻がホントにキュート。
そこそこの年齢のはずなのに、お人形のように可愛らしい

ところどころ科捜研ネタを盛り込むことも忘れない。

三宅さんのアドリブは毎回共演者を翻弄し、とりわけ一番慣れてるはずの小倉さんのしどろもどろ具合がホントに可笑しい

小倉さんは出てきただけで笑っちゃうし、渡辺リーダーのコーラの早飲みも痛々しいけど面白い。

ラサール石井さんは今回はどちらかと言えば抑え目。

昇太さんは途中途中で小噺もはさみながら、実に上手に場をつなぐ。
笑点の自虐ネタも忘れない。

沢口さんとのドタバタはドリフターズを思い出させてくれる

キャッツアイのようなタイツ姿の朝海ひかるさんはそれはそれは見事なスタイル
同じ人間とは思えない。

SETのメンバーとのダンスはそれだけで完成されたパフォーマンス。
宝塚出身の方に共通することだけれど、発するオーラがハンパじゃない

もはやストーリーはどうでもよくて、とにかく笑わせていただいた。

最後の下着のファッションショーでは、新橋演舞場の花道を埋め尽くす長さのふんどしで現れちゃったりして・・・

たった一つ残念なことは・・・
会場が会場だけに、料金がお高い・・・
コントにこの金額はちょっと・・・で今回は少し安めのお席でがまんがまん

ただ偶然にも2階の舞台袖でちょっと見にくいけれど前の方でラッキーでした

今回、友達一人のほかに私の母と仙台からきていた叔母も一緒。

叔母にも喜んでもらえたようでよかったよかった

時々はこんな風に大笑いして、脳ミソをリフレッシュさせないと


















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紫陽花アレンジ

2014年06月18日 | フラワーアレンジメント

 

6月のレッスンはこの季節に欠かせない紫陽花を使ったアレンジ

前回の芍薬に続いて、2か月連続生花のアレンジだ。

プリザーブドもいいけれど、やはり生花はアレンジしていてなんとなく癒される。
旬の花ともなれば、癒され感もひとしおだ。

今回はいつものようにオアシスは使わず、花器に水を張って生ける投げ込みアレンジ。


こんな大小3つのガラスの器を使う。




花材はこれ

 

紫陽花は切り花とポットの株付のもの2種類。
ポットの方は花を切り取ったら庭に植えてみよう。

あとは同系色のラクスパーとデルフィニューム。

これを3個の器にバランスを考えて生けていく。


3個セットで飾るか、ばらばらに飾るかを決めてからアレンジしましょう、と先生がおっしゃる。

私は玄関に3個セットで飾ろう、と我が家の玄関をイメージしながらアレンジを始める。


大きい花器



小さい2個

 

投げ込みだから時間はかからないかと思ったら、そこそこ時間がかかってしまった

考えてみたら、投げ込みアレンジのレッスンって初めて受けたかも・・・


で、3つセットで玄関に飾ってみる。




梅雨時の玄関がぱ~っとさわやかになったような・・・

アレンジの途中で落ちてしまったラクスパーとデルフィニュームの花はもったいないので水に浮かべてトイレに飾ろう。




勢いがついたので庭のアジサイを切って、床の間に。



数日は紫陽花三昧ってことで


来月は涼しげなこけ玉アレンジの予定です。

楽しみ楽しみ















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ある日突然・・・

2014年06月17日 | 演劇

昨年から今年にかけて参加していたセミナーで、
グループワークでご一緒した同年代の女性から、ご自身が出演する舞台のお知らせをいただいた。

彼女は、仕事の傍ら、シニアの劇団をまとめるポジションにいて、
それはそれは精力的に動いていて、いつもパワフルだ。

ご自分の意見をはっきりと口にして、自分にも厳しく、行動力がハンパじゃない。

昨年も一度お誘いいただいたのだけれど、残念ながら都合がつかず、観ることが出来なかった。
今回はかなり台詞の多い役なので、大変とおっしゃっていたが、
全身からやる気オーラがきらきらと放たれている

夫を誘ってみたけれど、案の定つきあってはくれないので、日曜日の銀座に一人で出かけて行く。

場所は銀座ソニービルのすぐ近くにある、銀座みゆき館劇場。
座席数80という小さな劇場だ。

12人の人たちにふりかかった「突然」の出来事がテーマ。

最初の突然は、今回お誘いいただいた彼女を含む6人が裁判員に選ばれたこと。

ここである殺人事件について話し合っていくうちに、
ひょんなことから加害者になってしまった男性や、被害者の娘であり加害者の婚約者である女性や
加害者の元恋人など、それぞれの突然の出来事が複雑に絡み合っていく。

判決当日まで裁判員が加害者の婚約者の存在を知らなかったり、
婚約者が裁判員が審議する部屋に入り込んで情報を得ようとしたり、と
ちょっと設定に無理があるものの、
終始テンポがよく、笑いがあったり、悲哀があったり、と飽きることなく最後までぐいぐいと引っ張られた。

なんと言っても出演者の皆さんのパワーがすごい

この方たちは「文学座プラチナクラス」という中高年の演劇クラスの修了生とのことなのだけれど、
本当に演劇を愛しているんだなあ、というのが伝わってきて、観ているこちらまで幸せな気分になってくる。

彼女の役柄は割と普段の彼女のキャラに近い感じがして、
ああ、彼女が裁判員だったらこういうことを言うかも!と、自然に感情移入できた。

プロではない皆さんのクォリティの高いお芝居を観て、なんだかとっても元気をいただいて、
明日からがんばろうって気持ちになった

お招きいただき、ありがとうございました。

次回の公演もぜひぜひ







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赤鬼

2014年06月14日 | 演劇
ここ数年、私のアタマは野田秀樹さんのお芝居の難解さについていけず、なんとなく足が遠のいていた。

けれど、1996年の初演以来、海外でも何度も上演されているこの「赤鬼」は一度観ておきたかったし、
なんといっても、青山円形劇場が今年度をもって閉館となる、ということもあり、
思い切って平日の昼間、ひとりで行ってみた。

円形劇場は数年前、「叔母との旅」という舞台を観て以来行っていない。

「こどもの城」という渋谷区の公共施設の中にあるこの劇場。
青山のど真ん中という抜群の立地。
建物の前には



岡本太郎さんのこんなモニュメントが・・・。


名前の通り舞台は円形で、同心円状に客席が取り囲む。

客席はせいぜい5~6列なので、とてもよく見える。

俳優さんの舞台への出入りは客席の通路を通るので、臨場感があって、面白さが倍増する。


今回の舞台はこの4人がメイン



その他に、島の人々を演じる、役名の無い3人の男性がいるのだけれど、
この人たちは開演前から舞台の上や通路を衣裳を纏って、無言で歩き続けている。


さて、円形の舞台の上は、地球儀のように青い色がちりばめられ、海のようにも陸のようにも見える。

漂流ののち助けられた「あの女」が助けられた直後、「ふかひれ」というキーワードをきっかけに
せっかく助けられた命を自ら断つシーンから始まり、そこに至るまでの回想シーンへと移っていく。

ことのきっかけは、「赤鬼」と呼ばれる男が島に流れ着いたこと。

今回は小野寺修二さんと言う方が演じているが、今までは外国の方が演じていたようだ。
言葉が通じない異国の人と言う設定だけれど、結局は日本語を話しているので、ちょっとその設定がわかりにくいかも。

島の人々は流れ着いた外国人を「赤鬼」と呼んで、助けようともしないが、
この島で村八分になっている黒木華さん演じる「あの女」だけが、心を通わせていく。

「あの女」の、本人がいうところのアタマの足りない兄「とんび」に柄本時生さん。

「あの女」に思いを寄せているけれど、素直に表現できず、うそばかりついている「水銀(みずかね)」に玉置玲央さん。
彼女の命を助けるためについた渾身の嘘が、逆に彼女を自死へと向かわせてしまう。

舞踏を思わせるような大胆かつ繊細な動きで、舞台の上を動き回るのだけれど、
急に数人で倒れ込んだりしても、身体が音を吸収してるかのように、ほとんどバタンっていう音もしないので、
全身の筋肉をかなりの鍛え方で使ってるって気がする。

黒木さん、柄本さん、玉置さんの幼馴染感が本当に自然で、そこそこ残酷なことを口にしていても、
心のずっとずっと底の方に、信頼感が見える気がして、なんとなく安心して見ていられる。

異人である「赤鬼」や「あの女」をターゲットにして、不幸な出来事を彼らのせいにしたりすることで、
自分たちが団結し、安心を得ようとする構図は、現代のいじめや差別そのもの。
今から20年近く前に作られた話とは思えない新鮮さを感じる。

ハッピーエンドとならない残酷さを残したまま物語は終わってしまうのだけれど、
ここ数年よくわからなかった野田作品とは違い、理解力の足りない私にもすっと入ってきた。

観に行ってよかった

このすごいお芝居を見ながら、私はふと思い出したことがある。

今は22歳になった長男がまだほんの子供だった頃、「ももたろう」の絵本を読み聞かせたときのこと。

この絵本はホントに小さな子供向けで、まるで「ミッフィー」のようなシンプルな絵に
1ページに、たった一行か二行しか文章が書いてない。

桃太郎が生まれる~成長する~犬・猿・きじと鬼が島へ行く~鬼を退治する~宝を持って帰ってくる、
めでたしめでたし、ってくらいのハショリようだ。

で、読み終った時に長男が言う。
「桃太郎はひどい鬼がかわいそう

そう、この物語の中では鬼は何も悪いことをしていない。
桃太郎がいきなり鬼が島へ乗り込んだ侵略者のようなのだ。

おとなは「鬼=悪者」という先入観でこの絵本を作り、そのままの意識で子供に読んで聞かせたけれど、
「鬼=悪者」ってことを知らない長男には、桃太郎の方が悪者そのものだった。

そのとき「鬼って差別の象徴なのかも」、なんて、漠然と思ったことが、今回の「赤鬼」を見てよみがえったりした。

もちろん長男はそんなこと覚えていない。

それにしても、この劇場が無くなってしまうのは本当に惜しい。
閉館撤回を求める署名運動などもしていたようだけれど、何と言っても公共施設なので、なかなか難しいことだろう。

この劇場がその歴史に幕を下ろす今、普遍のテーマを題材にしたこのお芝居がここで上演されたことの意義は
とても大きい、ような気がする。



















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ちょっとだけ札幌

2014年06月11日 | おでかけ
数年前、何十年ぶりかの高校の同期会で、北海道の地元を訪れたのをきっかけに、
東京でも、北海道でも劇的に人間関係が広がった。

ひょんなことから、友人の会社の札幌での仕事にかかわることもできた。

昨年からお手伝いさせていただいていた住宅が5月、6月に相次いで竣工し、
出来上がった様子を見るのと、今後のかかわり方について打ち合わせをするのとで、
今回、札幌に行ってみることに

この仕事を始めた若いころには考えられなかったことだが、
今はメールで図面や画像を送ることで、遠く離れていても、そこそこ仕事が成り立つ。

今までは、図面を描いたら、現場監理までがあたりまえと思っていたけれど、
考える余地はあるものの、自分で監理できなくても、そこそこいけることもわかった。

ニュースでも話題になっていたJALのシステムダウンとぶつかってしまい、
行きの飛行機は2時間くらい遅れたため、行った日は、友人たちと夜のお食事だけ。
美味しいカニをいただいて、気分はすっかり観光客

そのまま、札幌駅直結のJRタワーに上って、38階からの夜景を楽しんだ。



こちらは、テレビ塔や大通り公園を見下ろす駅の南側。




こちらは比較的これと言ったものがない北側だけれど、個人的にはこちらの夜景のほうが、きれいな気がした。


翌日は朝から、先方の会社におじゃまして、ご挨拶をし、そのあと夕方まで現場を回る。

友人の一人が運営に参加しているグループホームも見学させてもらい、盛りだくさんの一日。


私の出身地は札幌から100kmくらい離れているので、今回そちらには行く時間がない旨を、
地元で働く友人に連絡したところ、なんと、仕事を早退して、札幌まで会いに来てくれた

ホントに申しわけないけれど、この上なくうれしい

この日は小学校からずっと一緒の友人達と4人で、札幌で働く友人の一人の行きつけのお店に行き、
飲んで、食べて、しゃべりにしゃべった

さんざん食べた後、コーヒーが飲みたいね、なんて言いながら、またまた私たちはJRタワーへ


美しい夜景は何度見ても心が洗われる


最終日は、少し前にパースを描いた施主が、たまたま打ち合わせに来るというので、ご挨拶に伺う。

午前中で、すべてを終了し、前夜、仕事で会えなかった幼馴染が飛行機の時間までつきあってくれた。


この日は札幌で「よさこい」のイベントがあり、街中がにぎやかな雰囲気。

お店はどこも混んでいるので、事前に別の友人が教えてくれた、「空のガーデン」を観に行くことに。

駅ビルの屋上に設置されている。




数年前のドラマにも使われた、富良野にある「風のガーデン」を手掛けた上野ファームの上野砂由紀さん監修のグラスガーデン。

http://www.jr-tower.com/skygarden


ちょうど、花が咲き終ったって感じで、ホントにグラスだけ。

 

曇り空とあいまって、ちょっと寂しげ。

とはいえ、都会のど真ん中にこういうガーデンを作っちゃうのはなかなかの試み。


このあと、ちょっとだけお茶をして、少し早めに空港へむかう。

この日付き合ってくれた友人は、実家がお隣だったので、お互いの家庭の事情にも通じていて、
自分たちの近況はもちろん、親や兄妹のことまで話しはどんどん広がり、尽きることがない。

私の実家はもうその町にはないけれど、彼女のお父様はまだそこに一人で暮らしていて、
お元気とはいえ、やはり心配なようだ。

搭乗時間ぎりぎりまで、お付き合いしてくれた友人に手を振って、後ろ髪をひかれつつ、飛行機に乗り込む。

あっという間の3日間が終わった。

忙しい中、私のために時間を割いてくれた友人達には、感謝の気持ちでいっぱいだ。
友人って本当にありがたい。

このとき会った友人の一人は、来月上京し、一緒に舞台を観に行く予定。

その時はおもてなしさせていただきます。

慌ただしく、そして楽しく懐かしい3日間でした。

みなさん、ありがとう

またお会いしましょう























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