ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

ギフトアレンジ

2013年10月31日 | フラワーアレンジメント

 

友人に依頼されて、プリザーブドフラワーのアレンジを作ることになった

私に依頼するなんてチャレンジャーだわ、
と思いつつ、
せっかくなのでやってみることに。

普段は、自分の家に飾るだけなので、
ほとんど何も考えずに
適当に作っている。

本当に適当なので、
お花がしっかり刺さっていなくて、
ちょっと動かしただけでずるっと抜けたり・・・。

「家に帰れば世界に一つだけの作品です」
という先生の言葉を
よりどころにしている


なので、ごくたまに頼まれて、
誰かのために作るっていうときの
緊張感はハンパじゃない

だっていつもはスクールで用意された花材で作ればいいけれど、
こういう場合、デザインや色、花材、すべて自分で考えないといけないんだもの

いつもはさらっと読みとばす、
「花時間」とか
「ベストフラワーアレンジメント」などの
お花関連の本を、熟読しちゃったりする。

住宅のプランニングをするときに、
住宅雑誌を読み漁ったりするときと
ちょっと似ている。

やっぱり私って、
オリジナリティーが無いんだわ

で、
結局私の好きな色合いになってしまう


今回の花材はこちら。

  

ちょっとシックな色のバラたち。


 

少し明るめのアジサイ。
ダリアはアーティシャルフラワー。
いわゆる造花だ。


 

お花だけだと普通なので、
実ものや葉っぱも入れてみる。
これもアーティシャル。




以前に近所の友人たちと一緒にアレンジをしたときの残りのラズベリーやペッパーベリーも入れると、
そこそこゴージャスに仕上がった。

持っていけないので、お花用の箱にがっちりと梱包して、宅急便にゆだねる。

あとはなんとかグチャグチャにならずに無事届くのを祈るのみ


こういうことがあると、本の中に書かれている、正しいワイヤーのかけ方、とか、アレンジの順番とか
今さらながらちゃんと見ちゃったりして、いかに今まで自分がそういうことをおろそかにしていたかを思い知らされる。

時々、制作を依頼してくださるみなさん、勉強になります。
ありがとう

気に入ってくれるとうれしいんだけれど・・・














コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロスト イン ヨンカーズ

2013年10月27日 | 演劇
三谷幸喜さんが、敬愛しすぎて演出を避けてきた、というニール・サイモンの作品。

「ヨンカーズで途方に暮れて」という意味らしい。

舞台は第2次大戦中のニューヨーク郊外の街ヨンカーズ。

母が病死し、その治療費の借金返済のために南部に働きに行く父に連れられて、
厳格な祖母のもとに預けられることになった10代の兄弟とそれを取り巻く大人たちの日常の物語。

演じているのはこの方々。




祖母に頭があがらないちょっと情けない父親に小林隆さん。
その昔、古畑任三郎で、事件のたびに見張りをしているおまわりさんの役の方。
おどおどした感じが、とっても自然。

厳格な祖母は草笛光子さん。
声を荒げることもなく、淡々と厳しいことを言う、こわ~いおばあちゃんの凄味ったら・・・

わけもわからず連れてこられた兄弟は、浅利陽介さんと入江甚儀さん。
最初に出てきたときは、さすがに10代はちょっと厳しいんじゃない?って思ったけれど、
見ているうちに違和感が無くなってくる。

幼いころの病気のせいで、30歳をすぎても心が子供のまま、という障害のある叔母を中谷美紀さん。
少年たちと同じ目線で、むしろ少年たちをはらはらさせちゃう何をしでかすかわからない女性を
本当にチャーミングに演じてらっしゃる。
あふれんばかりの笑顔がきらきらとしている。

悪い人に追われているらしい、怪しく、でもかっこいい叔父はTOKIOの松岡昌弘さん。
宝塚の男役のようなオーバーアクションで、身のこなしの一つ一つが絵になるかっこよさ
いいかげんな男っぽいけれど、実はとても優しくて、
甥っ子たちに暖かいまなざしを向けながら、見守ってる感じがとっても素敵
さすがはジャニーズです

最後の方に出てくるもう一人の叔母に、長野里美さん。
厳格な祖母の前では過呼吸になってしまう、というおちゃめな姿が笑いを誘う。

途中途中で父親の小林さんが、子供たちを案じる手紙を読みながら、通路に現れる。
疲れ果てながらも、子供たちのために、がんばる様子が胸を打つ。

昔、自分の子を二人も亡くしてしまった、という過去の呪縛から、
残った子供たちが母の愛情を感じないくらい厳格に接し続けてきた祖母の孤独が、
後半、草笛さんからひしひしと伝わり、見ている方もせつなくなってくる。
子供を失ったからと言って、母親が残った子供達ににつらく当たるかなあ、という素朴な疑問は残るけれど・・・

中谷さん演じる叔母が、自分の夢と少年たちのために母と対決するシーンがある。
つたない言葉で自分の気持ちを一生懸命伝えようとする姿に、思わず涙がこぼれてしまう。

やっと父が迎えにきて、ヨンカーズの家を後にする少年たちの成長ぶりったら

家の中で起こる日々の出来事が淡々と描かれていて、一つ一つは大きな事件ではないのだけれど、
何気ない毎日の中にもいろんな事件はおきているんだなあ、と改めて感じた。

特別に素晴らしいことが無くったって、平穏で悪いことが起こらないことが幸せなのかも、
などと思う今日この頃。

ちょっと改めて家族ってことを考えさせられたような・・・。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏小路

2013年10月20日 | 演劇

体罰、いじめ、マイノリティー・・・

昨今の学校が抱える問題がこれでもかってくらい詰め込まれている

けれど、表現の差や、事の大小の違いはあっても、きっとこれが現実なのだろう。


とある高校の名門バレーボール部で起きたいじめ、自殺事件を発端に、
それぞれの立場で取り繕っていたものが、次々とほころび始めていく・・・

バレーボール部の顧問であり、名監督である教師に吉田栄作さん。

いじめを苦に自らの命を絶った女生徒側の弁護士に秋野暢子さん。

一見穏やかで理解のありそうな校長先生に下条アトムさん。


吉田さんの熱血教師ぶりは、「いるいるこういう先生!」って感じで、とっても自然。
ちょっと熱すぎかなあ・・・
鍛えた身体をお披露目する、お着替えシーンも忘れないサービスぶり。

自身がいじめられた過去を持つ弁護士の秋野さんは、台詞のカミ具合が
演技なのか、ただ噛んだのかちょっとわかりづらい

一見温厚で、理解がありそうだけれど、いざとなったら、保身にまわる校長先生も いかにもいそう。
下条アトムさんは、さすがの存在感。

職員室の中だけで繰り広げられるこの物語の中に唯一登場する生徒は同性愛者。
自分がいじめられるかもしれない、という不安から、
好意的に接してくれる級友にまで不信感を抱いて、いじめられる前に・・・と
相手をおとしめていくさまは背筋が寒くなる。

脚本・演出は中津留章仁さん。
今、私が参加しているセミナーの講師でもある。
当日、劇場のロビーにもいらっしゃった。

夏に観た中津留氏の舞台のテーマは、食糧問題・農業問題・TPPなど、こちらも社会問題がもりだくさん。

内容が内容だけに、どちらも、ときどき説明的な台詞が気になるけれど、
いつも、国内外の問題にアンテナをはって、問題を提起しようと考えてらっしゃるのかな、などと思ったりする。

それにしても、いじめの問題はむずかしい。

いじめられていたという弁護士役の秋野さんのセリフにある心の叫びや、
マイノリティの生徒の想い、実は自分もいじめの対象になっていたことを告白する熱血教師の吉田さん、
それぞれのセリフが、なるほどもっともではあるけれど、
なんだかすっと入ってこなかったのはなぜだろう。

色んな側面がありすぎて、言葉では語りつくせないのかもしれない。


この日は大雨

人は差別したい生き物だ、社会に出ても敗者と勝者が決まっている、など

雨の日には一段と暗く重く感じる台詞が目白押しだったけれど、これが現実なんだろうなあ。


ただ、ハッピーエンドではなかったけれど、後味の悪くないラストだったのがせめてもの救いかな

中津留先生、さすがです

来週は三谷幸喜さんの舞台でひと笑いしてきます













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エゴサーチ

2013年10月17日 | 演劇

「エゴサーチ」とは、
インターネット上で、自分の名前やハンドルネームを検索すること、らしい。

なかなか筆が進まず、編集者に原稿を催促され続けている、新人小説家が、
ある日、編集者にこっぴどく怒られる。
さぼって、DVDを観ていたことがブログに書いてあったらしい。
しかし、彼はブログなんてやってない。
検索してみると、同姓同名、同業、卒業した学校まで同じという人物が確かにブログを開設している。
違うのは、彼は卒業後就職せずに小説を書いているが、もう一人の彼は一度会社に勤めていることだけ。

という、なんとなく気味の悪い感じで始まるこのお芝居。

作、演出は鴻上尚史さん。
参加しているセミナーの講師をされている。

先日の平田オリザさんのご招待に引き続き、今回はご優待
せっかくなので一人で行ってみる。

会場は池袋にある 「あうるすぽっと」と言う小さな劇場。

豊島区立舞台芸術交流センター、という区立の劇場だ。

うらやましい・・・

私の住む市も、もう少し芸術活動に力を入れていただきたいものだ・・・


沖縄のガジュマルの妖精、キジムナーに導かれながらの話と、
東京の話が交錯し、やがて交わり、もう一人の自分の真実がわかり・・・。

出演者のほとんどが20代の若者たちで、かなり肩に力が入っている感じが伝わってきて、
ちょっと疲れたけれど、一生懸命な姿は微笑ましい。

なんて言うと失礼ですよね

色んな場面が交錯するので、思い出の話なのか、夢の話なのか、バーチャル世界なのか、
一体誰がメインなのか、とちょっと混乱しながら観ていたけれど、
あちこちにはりめぐらされた伏線が最後にピタッと合うすっきり感はさすが。

キジムナーの、「人間は誤解しているけれど、魂は永遠じゃないんだよ」
って言葉が心に残る。

「人間の記憶の限界が魂の寿命だ」と。

その人のことを覚えている人が誰もいなくなった時が魂の寿命なのだ、という。

確かにそうかもしれない。

後世に名を残すような偉業を成し遂げた才能ある人たちの中には、
若くして亡くなった方も多いけれど、その分、ずっと語り継がれて、魂は生き続けて帳尻が合うのかも、
なんて思ったりもする。


さて、入場の時には、いろいろな公演の案内のチラシが配られるが、その中に交じってこんなのが



鴻上氏、手書きコピーのご挨拶
なんだかかわいい

どうして人は人を好きになるんだろう?という人類の普遍の疑問を
PEA(フェニール・エチル・アミン)、通称 恋愛ホルモンからひもといている。

恋をした状態だと、このホルモンが激しく脳内に分泌され、
このホルモンに脳がマヒするまでの期間が一般的には約4年。
この時期から心の安定ホルモンであるセロトニンが出るようになれば、
恋愛から親愛の情に移行し、長続きするし、出なければ、そこで終わってしまうらしい

でも、男女の一方は終わっても一方は終わらないってこともあるだろうから、
やっぱり人の感情はなかなか科学や理屈では説明できないような・・・

それにしても、セミナーに行くたびに、いろいろな舞台の公演チラシをいただく。
こんなにもたくさんの大小の劇団があり、
日々いろいろな場所で様々なスタイルのお芝居が上演されていることに、今さらながら驚く

観たいと思うものもたくさんあるけれどキリがない

このセミナーで一緒にグループワークをやった大学生クンも
この週末、ご自身の大学(なんと東大)で自作のお芝居を上演するとのこと。
ちょっと行ってみたい気もするが、残念ながら、さすがに都合がつかないなあ

10月、11月は観たい舞台が目白押し。

芸術の秋を楽しみたい、と思う

もちろん、仕事はまじめにやります




























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【観劇メモ】愛のおわり ~神奈川芸術劇場~

2013年10月13日 | 演劇
この春から参加しているセミナーの講師である平田オリザ氏が、
ご自身のかかわっている舞台に、受講生を無料でご招待してくださった


作・演出はパスカル・ランベールというフランスの劇作家・演出家。
このお芝居はいくつもの賞を受賞しているらしい。

平田氏は日本語監修をされている。

受講生1名につき、2名までご招待という太っ腹

ただ、場所が横浜にある神奈川芸術劇場なので、ちょっと遠くてギリギリまで迷ったが、
いつも舞台を一緒に見に行く友人がつきあってくれる、と言うので思い切って出かけてみた

こんな遠くまできて、面白くなかったらどうしよう、などと失礼なことを思っていたけれど、
これがなかなか面白かった

2人の男女が部屋の中で、別れ話をしている、だけのお話し。
登場人物は2人だけだし、舞台の上はセットもなく、がらーんとしている。
観葉植物みたいなのが2鉢と部屋のスイッチが付いたポールだけ。

舞台の端と端に立つ二人のうち、最初に男性が話始しめる。
どうやら二人は夫婦で子供もいるらしい。
男はこの愛を終わりにするために、なぜ別れたほうがいいか、みたいないろいろな理屈を並べ立てる。

なんだか哲学的で、抽象的で、内容が伝わってこなくて、これがず~っと続くのか、と不安になる。
フランス人はいつもこんな風に話してるのかしら?なんて思ってみたりもする。

話しながら、時には激高して大声で叫んだりしながら男は徐々に女性に近づいて行く。
女性の行動や内面を逐一否定し、もう愛してないなどとひどいことを言い続ける。
顔と顔がくっつきそうなくらい近づいても、なんだか小難しい話をやめない。
私なら、ここで顔面パンチだなあ、なんて思いながら、いらいらしてくる。

男は自分のお気に入りの椅子だけはどうしても持っていく、などと えらそうなわりにはせこいことを言ったりもしている。
ここまで約1時間、男性だけが話して女性は苦痛の表情を浮かべたり、時には泣き出したりしながらも一言も話さない。

さんざん言いたいことを言って、さあもう終わりにしよう、って時に、女性の反撃が始まる。

男性の理屈っぽさとは正反対で、
何言ってるのか、さっぱりわからない、ばかじゃないの?的な反撃に思わず会場から安堵の笑いが

このまま、女性も同じように理屈っぽかったら完全に寝てしまうところだった。

好き勝手なこと言ってんじゃないわよ、って感じで、がんがん罵られ、
あんなに自分の言葉に陶酔して、エラそうだっだ男がどんどんシュンとしていく様は本当に滑稽だ。

こういう構図は万国共通なのね、と安心する。

椅子なんてくれてやる、と女は言う。
椅子どころか、モノなんてなにもいらない、と。
ただ、思い出は持っていく、と言い放つ。

男は、二人が愛し合った事実まで完全否定して、それまでの生活をリセットして違う世界に行こうとしているが、
女は愛しあった二人の時間や想い出は大切に持っていく、その上で、新しい生活をはじめる、と。

う~ん、と思う。

私の周りの離婚した人たちは男性が養育費を平気で踏み倒している。
夫婦はもともと他人だからしかたないとしても、子供に対する責任は感じないのか、と常々不思議だったが
この構図をみたら、なんだか妙に納得したというか・・・。

もちろん、ちゃんと責任果たしている男性もたくさんいるとは思うが、
こんな風にリセットできちゃうなら、子供への責任も一緒にリセットしちゃうのもありかも知れない気がしてきた。
絶対にリセットしちゃいけないのに・・・。

この舞台は、年を重ねた人たちの方が、共感できる部分が多いのではないかと思う。
途中、地元の子供合唱団がでてきて、突然歌いだしたのと、
ホントのラストに二人が観葉植物の鉢をかぶって向かい合うのが何を象徴しているのか
ちょっと理解できなかったけれど・・・。

今回、ご招待いただかなければ、自分ではきっと観に行かなかったはず。
思いがけず、面白い舞台を観ることができ、とっても得した気分


さて、この劇場は山下公園のすぐそば。

公演が終わったのは4時をまわったころ。

せっかくなので、ちょっとぶらっとしてみよう、と山下公園から、赤レンガのほうまで歩いてみる


 

遠くに見える、ベイブリッジや停泊している船が、とっても絵になる。


同じ海に面しているというのに、千葉はどうしてこんな風にならないんだろう、
と友人とぶつぶつ言いながら歩いて行く。



赤レンガの中には、おしゃれなショップがたくさん。
そういえばお昼を食べてなかったので、何か食べよう、と思ったけれど、
おしゃれなカフェは土曜日ともあって激コミ・・・

フードコートの崎陽軒で、皿うどんとシューマイをいただく
思いのほかボリュームがあって、もう夕食はムリ、ってくらい満腹になった私達。

おしゃれなバスを見つけたけれど、腹ごなしに駅まで歩く

薄暗くなってきた公園も、なんだかステキ




いつもなら、地元の駅についてから、寄り道して食事をしたりするのだけれど、
さすがにおなかがいっぱいで、そのまま解散。

私の早い帰宅に、家族はびっくり

失礼しちゃうわ

3連休の初日、とても暑かったけれど、思いがけず、楽しくすごことができた。

付き合ってくれた友人に感謝

そして、何より平田オリザさん、ありがとうございました





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする