ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

ありがとう よしとみさん ~20年の時をこえて~

2009年06月22日 | 店舗設計

先日、およそ20年ぶりに、日暮里の駅に降り立ちました。

きっかけは友人からの電話。

「よしとみさんが今もあったわよ」

友人と私は20年ほど前、日暮里にある設計事務所に籍をおいていました。

当時、彼女(友人)はファッションデザイナーでしたが、

インテリアの仕事をしたいと、事務所の門をたたいたのでした。

「よしとみ」さんはママさんのふるさと、長崎のしっぽく料理のお店です。

私にとってはお店の設計は2店舗目。

(1店舗目は所長といっしょにやらせていただきました)

彼女にとってはデビュー作でした。

時はバブル後期。

よしとみさんのマスターもママさんも、

そして私たち事務所スタッフも、

いっしょにいいお店を作り上げようと一生懸命でした。

看板の筆文字は私が書かせていただきました。

私のような素人が書いた文字を気に入ってくださり、今も同じ文字を新しい布にプリントしてくださっていて、感激しました。

ショーウィンドウの下部に貼った銅板は、当時はピカピカでしたが、味のある渋い色に変わっていました。

割りばしの袋やメニューのデザインなどは友人が担当。

細部にまでこだわって手作り感いっぱいの思いのこもった

お店ができあがりました。

20年の時を超えて、日暮里の駅前はすっかりおしゃれな街並みに。

昔ながらの駄菓子問屋もなくなっていました。

でも、よしとみさんは、ほぼそのままの姿で営業していました。

この2枚の写真は20年前のものですが、

大きなテーブルがなくなったのと、

看板の布が新しくなっていたくらい。

マスターもママさんも同じ笑顔で迎えてくださいました。

とろけるような豚の角煮も皿うどんも同じ美味しさ

あのときの事務所はもう日暮里にはなく、

友人はもう一度ファッションデザイナーとしてがんばっており、

私は妹と二人だけの設計事務所で、

細々と設計の仕事を続けています。

20年ぶりの再会を喜び、これからもがんばろう、

とお互いにエールを送って別れました。

思えば、よしとみさんは私の店舗設計の原点です。

ありがとう、よしとみさん。

これからも、お二人仲良くお元気で

コメント
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