落葉松亭日記

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武漢・封鎖解除

2020年04月08日 | 世相
武漢肺炎は欧米にも拡大し、イタリアやアメリカ等に多数の感染者や死者をもたらした。
日本でも毎日300人以上の感染者が増え、間もなく4500人を超える勢いとなっている。
その感染源の武漢では、2ヶ月半ぶりに封鎖が解除された。
但し必要な限りにおいて、健康状態に問題がないこと、という条件を付けているが。
解除初日、6万人余りが武漢から出て行ったという。
その中に保菌者が含まれているおそれはないのだろうか。
武漢、2カ月半ぶりに封鎖解除 新たに移動制限導入する都市も 2020年04月08日 15時03分
https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54508.html

4月8日、中国湖北省武漢市は、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために1月23日から実施していた封鎖措置を解除した。写真は武漢の駅に集まった人々(2020年 ロイター/Aly Song)

[武漢(中国) 8日 ロイター] - 中国湖北省武漢市は8日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために1月23日から実施していた封鎖措置を解除した。ただ、拙速な封鎖解除が感染の「第2波」を招く恐れがあるとの懸念も残っている。

現地時間8日午前0時50分(日本時間午前1時50分)に市内の駅から始発列車が乗客を乗せて市外に向けて出発した。ほぼ同時刻に高速道路も再開した。

中国版ツイッターといわれる短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」では「武漢ロックダウン解除」というトピックがすぐにトレンド入りし、「おかえりなさい武漢」などのコメントが投稿された。

列車の乗車券販売状況によると、8日には5万5000人が列車で武漢を離れる見通し。中国中央テレビ(CCTV)が鉄道当局の話として伝えた。

武漢では5万人以上が新型コロナに感染し、死者は2571人と、中国全体の約80%に達した。
ただここ最近は感染状況が大幅に改善、武漢で過去14日間に感染が確認された人はわずか2人にとどまっている。

しかし、衛生当局は、移動制限を解除する一方、感染第2波が発生する可能性を危惧しており、武漢市民に対して7日、必要な場合を除いて居住地域や武漢市、または湖北省を離れるべきでないと指示した。

住宅地域の周りには依然高い壁が設置されており、健康状態に問題がないことや外出が必要なことを証明する書類がない限り、外出は制限されている。

武漢から北京に入るには、2度のウイルス検査が義務付けられている。
一方、感染第2波を警戒し、新たに移動制限を導入する都市もある。

黒竜江省では海外からの入国者の新規感染者が25人に急増した。同省と国境を接するロシアからの入国者の感染例が増えている。
同省綏芬河市では8日、武漢でこれまで適用されていたものと同様の移動制限が導入された。CCTVによると、市民は居住地域から出ることが禁じられる。生活必需品の買い物に出られるのは3日に1度、一家族につき1人で、その日のうちに帰宅しなければならないという。

政府のウェブサイトによると、山東省膠州市では、警戒水準が「低い」から「中程度」に引き上げられた。ただ理由は明らかでない。

なんという無謀、武漢封鎖を解除したら 初日、六万余人が飛行機、新幹線、クルマで武漢をあとにした
https://www.mag2.com/m/0001689840.html?l=olz13dd180

 武漢には二つの駅がある。
漢江と武漢駅。もう一つ漢陽駅もあるが、古い駅舎が天然記念物のように残るだけ。 

新幹線は予約制だが、どこでチケットを手に入れたのか、早朝から大きな荷物の人が並んで、発車を待った。
中国の新幹線駅はチケットがないと駅舎に入れない。チケットはIDカード提示、外国人はパスポート提示で、切符に身分証明書番号が印字される。

 武漢の飛行場は市内からかなり遠い。実際にタクシーで行ったことがあるが、市内から四十分ほどかかった記憶がある。

 航空機で武漢をあとにした人が初日に一万余。新幹線が五万余。つまり封鎖解除初日に六万余人が武漢を去った。

 76日間にもわたった封鎖でストレスが溜まった市民、学生、駐在員。栄養失調、持病のある人は薬を求めて、静養するひとは保養地へ? 事実上の大脱走。この事態は予測された通りである。

 この無謀な措置により、無自覚の感染者が中国全土に散った。
第二次感染のおそれなきや? いやなに、武漢は感染ゼロ、死者ゼロだと中国政府のプロパガンダマシンが言い張っている以上、第二次感染のおそれなど、うっかり口にも出来ない。

問題は山積み、根本的解決はなにひとつなされず、正確な情報は隠蔽されたまま。それでも「コロナは退治した。輝かしい習近平主席の指導のした、疫病に打ち勝った。世界は中国に感謝せよ」等と喧しく叫んでも、周辺国もアメリカも、中国からの乗り入れを拒否している。

そればかりか、香港と澳門を結んでいたフェリー、海上橋梁を走るバスもとまり、アクセスのない澳門は孤立している。このような状況下に武漢封鎖解除とは無謀の最たるものではないか。



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