かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

縄文の思想

2018年01月21日 | Books
今日は、先週末に続いてゴルフ。
意外と寒くなくラッキー。
調子もまずまずで、今年は期待できる?



本書は、新聞の広告で即ゲット。

まずは、著者の努力に脱帽。

縄文時代は、文献の記録がなく、以降著された神の物語か、遺された遺跡や風習から探るしかないのだが、それを、北海道から沖縄まで万遍なく調べて、まとめてくれたという感じ。

特に、縄文時代の名残は、九州以南と北海道、そして日本海側に見られるとし、海の民と結びつくという。
細かいこと言うといろいろあるのだろうが、たぶん大筋はそうなのだろうという物証も示される。
線刻、言葉の訛り、説話、発掘物等々。

縄文と弥生とは、違う時代という教育を受けてきた我々世代だが、たぶん当時の人々の自覚ないまま世の中が変わってきたということだと思うし、かすかな縄文の記憶が失われる時代に我々がいるという認識も新たにした。

戦前には、各地に縄文の風習が残っていたのだが、今見事に消えてしまった。
そういった記憶を残すために博物館があると思うのだが、見る人の興味がなければそれも限界がある。

記録に残る前の日本はいかにできて、その後以下に変遷してきたか。
今記録に残さなければ永久に忘れ去られるのではないかと思わせる1冊だった。

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