本書は、今月出たばかり。
清水さんという三井記念美術館館長の方が著した仏像の顔を中心にした鑑賞法を伝授する本。
確かに、仏像を拝む時は、顔を中心には見ているはずなのだが、こうパーツ毎に解説されると、意外としっかり見ていないことに気付く。
一重か二重か?
目の開け方は?
口の形は?
全体で、優しい印象とか、厳しい印象とかイメージは残っているのだが、その原因は、表情のパーツのどこかにあることに気づかされる。
鎌倉時代までの有名な仏像は、かなり網羅されているので、仏像案内書としても十分使える。
面白いし、読みやすい。
仏像の初級者から、中級車向け。