本書は、ネットで見つけて、本屋で買った。
著者はまだ30歳代のようだが、団地で育ち、今も別の団地で暮らしている。
15年前ぐらいから、日本様々な団地を訪問し、見事1冊にまとめた。
私は、仙台で団地らしきものに住んで(花壇団地だが、調べたら、東北最初の団地で(昭和33年)由緒正しき団地だったらしい)、その後は、社宅なるものに住んでいたが、社宅の作りは、まさに公団住宅=団地だった。
そして、今、団地のある駅の近くに住んでいるが、その団地も取り上げられている。
昭和45年頃に開発された団地で、団地の中では比較的歴史は新しい。
シンガポールでは、HDBという高層住宅が立ち並んでいるが、日本の団地に習ったもので、団地、HDBにより、庶民の生活すべてが変わった。画期的なものだった。
住宅公団ができたのが、昭和30年というから、なんという先見の明だろう。
値段は、結構したが、それでも、抽選に当たるのは至難の技だったという。
水洗トイレ、洋風キッチン、ステンレスの流し台、お風呂、テーブルのある生活、コンクリートの壁、すべてが、新鮮だった。
昭和50年代半ばになり、その使命を終え、古いものから順次建て替えられているそうだが、その日本社会に与えた功績は、図りしれない。
団地への愛を感じる名著ではないか。
明日、7月25日は、鳩山一郎内閣の肝いりで、1955年に住宅公団が発足した日だそうだ(日経夕刊によると)。
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