本書は、新聞の広告で見つけた。
もっと深い本かと思ったら、以外と、エッセイ風の書で、それはそれで、勉強になった。
要は、鎌倉時代を中心に勃興した仏教の祖、親鸞、道元、日蓮、法然の足跡を追い、その中での「ひとり」の意味を探る書と理解した。
人間、誰しも、死ぬ時は、「ひとり」であることは、わかっているものの、その考えに至る過程は様々。
この4人の賢者も、そのアプローチは、様々であったことがわかる。
最後に空也、一遍上人も取り上げられる。
死生観という概念な日本独特だそうだが、それは、災害の多い日本(3.11が典型)だからこそ、発展してきた考え方ではないのか。
大災害が起こるたび、想定外という言葉が使われるが、実は、全てを想定内として、それを受け入れる覚悟が求められているのではないか。
本書は、そう説いていると理解したが、山折先生いかがだろうか。
と言いつつ、あがいている自分がいる。