かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズ:10のエレメンツ 80年代

2024年09月08日 | The Beatles


ビートルズ:10のエレメンツも6回目。
今回は、旅行スケジュールと重なり、初のアーカイブ視聴となったが、音質等全く問題なし。



今回は、80年代ということで、ジョンの死の話で、最初の1/3を費やした。
生前最後のアルバムは、アメリカでは1980年11月17日発売だそうだが、日本の発売は、12/5というから死の3日前。
当時私は、日本のフォークなどを中心に聞いていたので、追っかけてはいなかったが、12/9の7時のニュースで知ったのは、はっきり覚えている。
射殺と、当時流行っていた雑誌の写楽が被って、写殺と一瞬勘違いしたが、すぐに射殺だとわかった。
茫然としたとしか言えない。
藤本さんは、浪人中で、本気で勉強しようと図書館に通い始めた初日の同じく7時のニュースだったという。
涙が止まらず、その後1カ月ぐらいの出来事は覚えていないという。
そのおかげで1校しか受からなかった?
鈴木さんは、大学4年で、津田沼パルコで、イマジンがずっと流れていておかしいなと思ってはいたが、事実を知ったのは、その夜の遅くだったという。

ジョンが亡くなった病室では、All My Lovingが流されていたそうだが、ジョンがそれを聞けていたかは、定かではない。
至近距離から、ピストルで5発撃たれたのだから、即死に近かったろう。
ジョンの死により、ダブル・ファンタジーは、特別なアルバムになり、Starting Over は、別格の曲になった。

当時、日本公演が具体的に計画されていて、81年3月4日スタートで、武道館5,大阪2、京都1、広島1の予定だったという。
後押ししたのは、トニー・レビンだったという。
ミルク&ハニーの発売も決まっていたという。
リバプールのミミおばさんにも会う予定だった。

当時の音作りは、オールディーズをニューウエィブに乗せたようなやり方で、やや後追い感があった。
starting overのストリップトバージョンも流されたが、初めてだったが、なかなか良かった。
名曲のWomanの最初の部分は、”空のもう半分のために”ということでヨーコを意識してのものだった。
ポールのエボニー&アイボリーにも影響を与えたか?

ポールは、タグ・オブ・ワーを出すが、鈴木さんは、以降のポールは、商業的になり、心ここにあらず感があるという。
その中でも、ヒア・トゥデイはのような名曲がアルバムに必ず1曲は入っているという。
ポールのそっけないコメントは有名だが、それだけ、ジョンに近かった証ではないかとのこと。
すぐ、スタジオに入り、アルバム作りを続けた。
その後のポールのワーカホリック的な動きは、ジョンがいなくなったからということも言えるかもしれない。

ジョージは、ジョンの死をフライアーパークで知ったが、電話を受けたのは、オリビアで、そのまま本人は、寝てしまい、翌朝起きた時に、ジョンは死んだままだったという言葉を発したという。
リンゴは、バハマで訃報を聞き、即NYに行こうとしたが、ヨーコは、バーバラを連れてくるなといったという。
結局一緒に行ったらしいが。
もちろん、ジュリアン、シンシア、ポール、ミミおばさんなども駆け付けた。

ジョージは、All Those Yearsでジョンを偲んだが、ちょっとポールとは違っていた。
笑うことで、自分を癒す。
当時、リンゴのアルバムを4人で作るプロジェクトも進んでいたが、ジョンの死で、かなり方向転換をせざるを得なかった。
ジョージは、思うようなアルバム作りをさせてもらえず、音楽活動への情熱を失いかけていたが、ジェフ・リンとの出会いで、クラウド・ナインで、見事復活。
その背景には、プリンス・トラスト、カール・パーキンスでの演奏で笑いを取り戻したことも大きいとのこと。

ポールもパイプス・オブ・ピース、プレス・トゥ・プレイといまいちの作品が続いたが、エルビス・コステロとの出会いにより、フラワーズ・イン・ザ・ダーツで、大復活を遂げる。
コステロの勧めで、フュージョン向きの6弦ベースから、ヘフナーに戻した。
コステロの声や、方向感がジョンの考え方に似ており、功を奏した。



ということで、ジョンの死から再生をする80年代だったと言える。
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