かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

CMEとCBOT

2007年07月10日 | USA

またまた農水相が、事務所経費疑惑。疑惑ではなく、税金横領にしか見えない。どうなっているのだろう。呆れるしかない。一般企業で、これだけ使い込んだら、もちろん即首だ。

CME(Chicago Mercantile Exchange)による、CBOT(Chicago Board of Trade)の買収が決まった。

この二つの巨大な先物取引所が何故NYではなく、シカゴにあるのか。それは、シカゴの歴史を振り返ればわかる。シカゴみたいにとんでもなく寒いところに大都市ができたのは、回りに、広大な農業・牧畜地帯を抱え、鉄道、水運の利便性が高く、それらの農産品の集積地になったことによるところが大きい。
その中で、取引をまとめてやる市場が必要になり、19世紀半ばから末にかけて取引所ができた。そして、物の値段が上がったら困る人(普通消費者)と、下がったら困る人(普通農家)が、一定先の日を取引日とする取引を始めたのが、先物取引所の始まりだった。売ったり、買ったりする権利を売買するのが、オプション取引だ。
だから、元々は、小麦とか、とうもろこしとか、牛とか豚が、取引対象だった。そこからがすごいところで、二つの取引所は、競争の中で、商品の種類を拡大し、金利、為替、債券、株式などにまで、取引対象を広げて、今の状況ができあがった。今や、先物市場は、この二つの取引所を軸として、グローバルに展開している。
CBOTの方が、伝統があったと思うが、金融先物取引で先んじたCMEが、買収側に回ったようだ。

この買収で、シカゴに超巨大先物取引所ができることになった。
2つの先物取引所の競争の中で培われた創造性を失わないことを願うとともに、アジアの先物市場の存在感、日本の先物市場の存在感をどう強調していくか、真剣に考えていかないと、あっという間に、飲み込まれてしまうのではないかとも思う。

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