かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ラヴィシャンカル わが人生、わが音楽

2013年09月27日 | The Beatles


本書は、本屋で見つけた。
全然知らなかったのだが、マストと思いゲット。
今月の発行とあったので、ゲットしたら、あのバングラデッシュの直後に書かれているずいぶん年期の入った本だった。以降に追記された部分が加わっている。
訳者が彼と会ったのは、何と私の生まれる前の1957年だという。

驚きから始まったのだが、本書を読むとその驚きは、深まるばかり。
あの、ラヴィさんは、日本で言えば、江戸時代と、現代の橋渡し役だったのかなと思われてきた。
この世のものとは思えない?

幼少時代ヨーロッパにいたことは知っていたが、それは、兄が、インド舞踊を極めるために、フランスにその場を求めたことがきっかけだったという。
特に、裕福な家庭ではなかったようだ。
ラヴィさんも、その時シタール奏者となるために行った訳ではなく、トライ&エラーを続ける中で、今のラヴィさんがいるということも知った。

それにしても....
音楽を学ぶというのは、楽譜を読んでというのが普通と思うのだが、当時のインドでは、まずグルを決めて、滅私奉公をする中で、生き残っていく修業の世界。
読んでいても、これが音楽の修業なのか、宗教なのか、哲学なのか、わからなくなるほどだ。
気の遠くなるような修業の世界。
インド音楽伝統の神髄は、グル、ビナーヤ、サーダナだという。指導者、謙遜、鍛練だ。
1オクターブの中に、66も音程がある!
リズムは、3から108?洋楽だったら、せいぜい16ビート。
途方もない。

わかったのは、彼の音楽への情熱と、兄と、師匠の存在の大きさだ。

私が、彼を知ったのは、1970年のバングラデッシュのコンサートの映像だが、何と、私の生まれたころに、彼の楽団が、すでに日本公演を行っていたのだそうだ。
その前に、もちろん紆余曲折があるのだが。
もちろん、ジョージとの出会いの話も出てくる。でも、ちょっとだけ。
ジョージには、敬意を払っているが、ヒッピーとの付き合い方には苦労もしたようだ。

びっくり尽くしの本だった。
ノラジョーンズとは、成長期には、会ってなかったとのこと。彼女の才能には、大拍手。

面白い!
ちょっと、現代の感覚からは、現実離れしてるけど、実話だ。
大拍手!!
ご冥福をお祈りする。
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