井沢さんの逆説の日本史も18巻。
単行本はもっと行ってるんだけど、3年遅れの文庫本で読んでいる。
最近、古代史の本ばかり読んでいるが、幕末史ももちろん面白い。
資料も豊富なので、研究すればするほど、その時の様子が明らかになってくる。
伊沢さんの本は、とても楽しく読めるし、新発見もある。
特に黒船来航前後の話は、横浜に住んでいることもあり、身近で、かつ近代日本のスタートになった時の話だから、たらればじゃないけど、興味も倍加する。
それにしても、本書を読んで感じるのは、幕府の事なかれ主義というか、当事者意識の低さだ。結局追い込まれて、悪い方向に物事は進んでしまう。
今となっては、どれだけのことができたかわからないが、有意の人、ジョン万次郎などの特技を持った人を、広くあまねく活用していけば、もうちょといい結果になったのではないかと思ってしまう。
先日行った韮山反射炉を作った江川さんの話もたくさん出てきて、嬉しかった?この前行って初めて知った方だったが、反射炉、お台場を作っただけではなく、新型のピストルのコピーまで作ってしまったのだそうだ。
ただ、あまりにもがんばりすぎて過労死してしまった?
NHKの大河ドラマでのよく取り扱われる時代だから、俳優の顔にはなってしまうが(一部写真の顔が浮かぶ人もいるが)、人の名前がいろいろ出てきても、何となく、頭の中で、有機的につながってくれる。
教科書的な日本史の本と、伊沢さんの逆説の日本史を読めば、日本史の大方は、つながるのではないか?