現在、”ROCK”という雑誌を定期講読しているのだが(この手の雑誌がやたらに増えているが、気にいった刊だけを買うようにしないと、とんでもない値段になってしまうので要注意)、予約者には、AROUND THE WORLDなるThe BeatlesのDVDがもらえる。
長い間放ってあったのだが、今日、ざっと見てみた。
このDVDには、イギリスのTV番組”AROUND THE WORLD”と、アメリカ・ワシントンDCでの最初のコンサートと(両方とも1964年)、東京でのコンサート(1966年)が入っている。画像も音も悪く、マニア向け。
最初のイギリスのTV番組のは、全編が入っており、その時の雰囲気がわかって面白い。かのビートルズが、ほとんどコメディアン扱いで、変な格好をさせられたり、つまらないギャグをやらされたりしている。無口なジョージまで!(本プログラムの、コンサートの部分は、ビートルズアンソロジーで見ることができる)。
アメリカ公演のは、今は正式にDVDが出ているので、見る価値なし。おまけに途中で、ぶちっと切れている。このUSAでの初ツアーのオフィシャルDVDは、すごいです。当時、最新式の、画像、音声の同時記録がされているのですから。ビートルズは、どこでも、いつでも、先駆的だった一つのケースです。
日本公演のは、所謂TV放映版で、アンソロジーに入っているのは、ボツ版なので、このバージョンはまだオフィシャル版では入手不能(ちなみに、ビートルズは日本公演で、5回コンサートを行っており、その内2回録画されているが、1回目の方は、ポールのマイクの具合が悪く、観客が写っているシーンが少ないこともあり、ボツになった)。ビデオでは、海賊版を持っていたが、画質はいまいち。このDVDも、同じくらいいまいちの画質。ただ、明白に言えるのは、1964年と1966年のコンサートへの、彼らの意気込みの違いである。ビートルズは、日本公演後、2ヶ月で、コンサート活動を止めてしまった。そりゃ、やる気ないよ。
でも、それでも歴史を作った事実は変わらないし、彼らも日本公演はやってよかったと思っていると信じたい(その後のフィリピンでは、散々な目に遭わせられたのだが)。
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