かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

クイーン全曲ガイド

2021年02月09日 | Music

日差しが明るいが、寒い。
明日から、また持ち直すらしいが。



本書は、著者もスピーカーだったトークイベントでゲット(サイン本は売り切れだった)。

しばらく積読だったのだが、やっと読めた。
昨年のボヘミアンラプソディのヒットに合わせた企画だったが、後書きを見ると、構想は、2011年の全詩集の曲目解説の時からあり、それを元に膨らませたのが本書という。

私のように、QUEENを追いかけていなかったロックファンには、最適な入門書となっている。
曲解説もさることながら、各アルバム作成に至った経緯、その時の各メンバーの状況、当然ながらそのアルバム、シングルのヒット状況により、マーケットの反応もわかる。

フレディの死により、QUEENは、まさに歴史となったのだが、考えてみれば他のロックスター、ロックグループも似たり寄ったり。
その中で、ビートルズが群を抜いているのは、社会への影響の大きさだろう。
QUEENも音楽界には、多大な影響を与えたが、社会への影響という観点からいうと、フレディの死により、AIDSに対する関心の高まりに伴う運動につながった程度ということになるか。

それにしても、映画で描かれたように、葛藤の連続であったQUEENの歴史はすさまじい。
また4人の音楽的指向の違いと、その乗り越え方も、本書を読むとよくわかる(著者の憶測がどの程度入っているのかわからないが)。
本書を読んで、ビートルズがジョンとポールが曲作りの中心だったのに比べ、QUEENは、4人がバランスよく、曲作りに貢献していたことも知った。
4人の生きざまにしても同様だ。

フレディの死後、残された音源で、最後のアルバムを作って、ジョンも引退。
ブライアンと、ロジャーが、ゲストボーカルを迎えて、活動を続けているが、QUEENではない。
でも、先日の来日時の演奏などを聞くと、その充実度は衰えていない。
考えてみれば、前回の来日は、コロナ禍すれすれだった。
名古屋へとんぼ返りした価値は、十二分にあった。

感謝である。

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