かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

メキシコその1 メキシコシティ

2009年02月04日 | USA

good今日は、ひさしふりに映画を見た。すっかりDVD派だったから、たぶんシンガポールで見た”千と千尋の神隠し(Sprited Away)”以来だ。K-20。娯楽作品として、ひじょうによくできている。ストーリーといい、広がる光景といい、アクションといい、ユーモアといい、映画の面白さをすべて兼ね備えている。見て損はなかった。



サンパウロからメキシコシティに飛んだ。と言っても、10時間のフライトだから、一っ飛びという感じでもない。時差は、4時間。サンパウロは、NYタイムより3時間も早い。メキシコシティは、シカゴタイムだから、NYタイムより1時間遅れ。この辺の感覚も、日本にいるとよくわからない。

メキシコシティは、標高2200m以上の高地にある人口2000万人の大都会。



ホテルの部屋から眺めた朝陽だが、高い山々に囲まれているのがわかる。右はじに見えるのが、ャカテペトル山で、標高5452m。活火山(煙が左になびいているのが見えるのだが)で、登山禁止になっている。地元の日本字は、その姿から、メキシコ富士と呼んでいるのだそうだ。これらの山に囲まれ、排気ガスやら、煤煙がこの盆地にとどまり、空気汚染の原因となっている。この煤煙は、普段は上空にとどまっているが、天気によっては、地上に降りてきて、人々を苦しめる。この煤煙を外に逃すため、山に穴をあけるという案が、まじめに議論されたことがあるほど、深刻な問題になっている。



サボテンは、メキシコの名物だが、メキシコシティ近辺にはそう多くない。一番前の写真は、ウチワサボテンで、食用にもなる。サボテンサラダもいただいた。このアロエ見たいなサボテンもあるが、これは、数年に一回、中央に茎が伸びて、花を咲かせるという。その茎に栄養がたまり膨らんだところから作ったお酒が、テキーラ。コレステロール低下にも効能があると聞いた。メキシコでもたくさんいただいた。必ず、トマトジュースのような飲み物といっしょに出てくるので、交互にいただく。もう年なので、昔のように間違っても一気飲みなどしない。



これは、スペインが征服する前のメキシコシティの模型。湖に浮かぶ小島に、アステカ人が造った神殿が立ち並んでいる。この神殿を崩して、その石で、協会などを建築したという。アステカ人は、この土地に運河を造っていたが、その上に造られた建造物は、地盤沈下に悩まされている。回りの湖の部分も、ほとんどが埋め立てられた。



交通渋滞は、本当にひどいが、ちゃんと地下鉄もある。地下鉄は、フランスの地下鉄をそのまま輸入したそうで、タイヤ方式。スピードや耐久性に問題があるので、鉄道も建設予定と聞く。それにしても、経済が好調な国々の交通渋滞はどこもひどい。



これもホテルから眺めた景色だが、延々と街が続いているのがわかる。上空を漂っているスモッグも見える。前の週に、大雨が降ったため、相当これでも綺麗なのだそうである。大雨の後は、今回の浅間山の火山灰のように、車が泥だらけのようになるという。



貧富の差が大きいのも特徴。この山いっぱいに立ち並ぶ住宅は、みな不法住宅という。でもこの廉価な、豊富な労働力が、メキシコ発展の原動力になったも事実なのだ。ただ、治安の問題は、改善されてきたとは言え、まだ大きい。

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