円覚寺は、昔鎌倉に住んでいたこともあり、よく知ってるし、何度も訪れた。
ただ、その中のお宝は、見れないし、舎利殿などの重要な建物もなかなか見れない。
今回、その至宝が公開されるということで、イベント初日の4月20日に、訪問。
中でも、開山の祖である無学祖元の像と書、建長寺の開山の祖である蘭渓道隆の像と祖が、圧巻だった。
鎌倉時代に、北条家により招聘された二人が、リアルに感じられる。
像の姿も、具体的だ。
その志の高さが、伝わって来て、すばらしい。
鎌倉彫の元と言われる彫り物が展示されているが、鎌倉彫の元祖が伝来物にあったことを初めて知った。
無学祖元の印や、袈裟の輪、団扇、払子など、普段は、奥深く保管されている逸品も惜しげもなく展示されている。
仏像達は、奈良・平安時代のものと比べると、ユニークな印象を与えるものも多いが、それも時代を反映したものだろう。
やや地味に感じられるかもしれないが、鎌倉ファンの私にとっては、すばらしい展覧会。
ユネスコ世界遺産にまだ登録されていないが、やはり、この辺の歴史を強調して(中国との深い関係も含め)、再申請して欲しいと思うのだが。