かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

海印寺 ヘインサ

2006年08月31日 | Korea
今回の韓国旅行で、一緒になったSさんに写真をお送りしたら、礼状が届いた。
ホームページもご覧いただき、ありがとうございました。
Sさんのお勧めは、イタリアとトルコとのこと。
イタリアはちょっと行ったことがあるけど、もう一度行ってみたいところ。
トルコとエジプトは、行ったことがなくて、時間さえ許せば、”いの一番”に行ってみたいところだけど、いつになるかな?
このブログも読んでくれているかな?






海印寺は、韓国の三大名刹の一つ。内陸にある大邸(テグ)から、1時間半ほどの伽耶山(カヤサン)の中腹にある。
建立は、802年だが、このお寺が有名なのは、何と言ってもその後方にある寄棟造りの2列に並んだ蔵に収められている八万大蔵経(木版経典)の存在による。
日本が元寇に遭っていたころ、韓国も蒙古軍の襲来を受けていた。この木版経典は、その時、蒙古撃退の願いを込めて作られたもの。
白樺の板を3年間海につけ、3年間陰干しをし、経文を彫り込んだ後、漆をひいて作った。その数何と8万余。文字数で、5000万字を超える。完成に15年を要した。

蔵も、湿気で、木版が反ったりしないよう、細心の工夫がなされている。
風を通すための窓の大きさも、建物により大きさが異なっている(上の写真で、左側(上側)は、窓が上が小、下が大になっているが、右側(下)は、逆の組み合わせになっている)。土間の床も、木炭、石灰、塩で盛り土してあり、湿気の多い時は、湿気を吸い取り、乾燥している時は、湿気を放出する。

今も、木版経典は、そのままの保管されているが、蔵の中には入れない。窓の格子のすきまからノーフラッシュで写真は撮ることができるが(下の写真)、その掘り込まれた文字には、感服。一分の隙もない。

この仏教への信仰心はすごい。日本でも、仏教の諸宗派が花開いた時期に当たる。
コメント
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