石綿の話をする。石綿、イシワタ、セキメン、アスベスト、皆同じである。昔は、魔法の鉱物とも言われた。この鉱物、燃えない、加工が容易、安いことなどから不燃材として、日本でも随分使われてきた。
なんでも竹取物語にも登場するらしい。かぐや姫が非常に珍しいものを持ってた来た男のお嫁さんになる部分だ。この石綿で作った衣服、結局手に入らなかったが。
この細い毛のようなものが、肺に詰まって、何十年後かに、肺がん、最後は中皮腫(ちゅうひしゅ)になって、亡くなってしまうことがわかった。使用量は徐々に減ってきて、2004年に全面使用禁止になった。しかし使用量のピークは、1970年から90年だ。まだ病気になる方は出てくるだろう。
そして、現在は、石綿障害予防規則というのが出来ていて、石綿の取扱いレベルに応じて、作業場の対策が取られている。その一環として、建築物の解体などで出て来る石綿の取扱い作業者向けに、労働安全衛生法の「特別の教育」が必須になっている。
この教育をネット上で行うのが、今回の目的だ。教科は5科目、合計4時間半の教育だ。必死になってパワーポイントを300枚ほど作った。これから、このパワポを使って収録する。来年早々には売り出しだ。
石綿と言っても、最初はチンプンカンプンだった。2回のインスタラクター研修を経て、テキスト類も読みこなして、だいぶ知識は溜まってきた。もうじき収録本番だ。頑張るぞ!!