毎週ニッポンの国宝が出版社から送られてくる。国宝検定用に毎週取っているんだが、この検定の学習は結構疲れる。まだ9号だ、あと41号もある。今週号は縄文のビーナスと源氏物語絵巻だ。縄文時代はあんまり興味がないからパス。源氏物語は興味深々だ。
源氏物語は、西暦一千年頃にできた。その百年後、宮廷で物語の場面を選んで絵巻物ができた。しかし作者はわかっていない。現在二十数点の絵が残っている。徳川と五島美術館だ。彩色が美しいため、今でも人気がある。有名なものに、柏木(三)、そして宿木当たり。二千円札は鈴虫(二)、記念切手は宿木(二)だ。
(鈴虫(二))
(宿木(二))
先日、京都の国宝展で、源氏物語絵巻をすぐそばで観た。柏木(三)だ。(写真:下段)物語の主人公、光源氏が不義の子を抱いている、複雑な表情が巧みに表現されている。光源氏が正面から描かれた絵だった。よくは見えないが、上段の夕霧は、ラブレターを勘違いして覗き込む夕霧が描かれている。源氏物語は、子供の頃は源平合戦の物語だと思っていた。読んでは見たいが、宮廷のドロドロした愛憎の物語だから、ちょとね。
(下段:柏木(三))