資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

第5回 まさにこれから必須の資格~無人航空従事者(ドローン検定)

2016年10月05日 | その他

このコーナーは、来年出版される予定の資格本の原稿の一部ををアップしていきます。出版予定の資格本は、年代別(ex20歳代・・)に有用な資格とその活用方法を解説していくものです。第5回はこれから資格の無人航空従事者(ドローン検定)です。

 

(1) 無人航空従事者(ドローン検定)とは

 

 無人航空従事者、国家資格のような名称が、ドローン検定協会が実施する民間資格だ。この資格は民間資格だから、電気工事士のような免許をもらえるといった性格のものではない。そのくせ航空法だの、何とか法だの関係法令の科目もちゃんとある。通称、ドローン検定という。

 

 ドローンは、最近事故や事件が頻発しており、人口密集地域での飛行は規制されるようになった。そこでドローンを扱う人の知識レベルを客観的の評価し、その向上と周囲の方への理解を広めることを目的に検定ができたようだ。 

 

(2) 資格取得のメリット

 

 筆者は、中小企業診断士で、国の補助金関連の仕事をしている。その中で補助金の申請にドローンを使ったものが時々見られるようになった。ドローンを使って空撮し、どこどこの温泉地を売り出したいなどだ。

 

 そして最近、診断士のIT研究会で、実際にドローン関係の協会の方からドローンのプレゼンを聞くことができた。

 

 まず、ドローンは何に使えるのか。①鳥の目、②物流、③IOT×ドローン の3つ。そしてドローンの技術は、7割がスマートフォンの技術だそうだ。現在、生産は中国深センが大きくリードしている。

 

 また、現在は人口密集地域では飛行が禁止されているが、きちんとした運用体制で許可申請すると、たいてい許可が下りるそうだ。従って、役所の言い分は、何も規制はしていません、ということだ。

 

 最後に室内でドローンを飛ばしてもらった。垂直に離陸、横移動し、また垂直に着陸する。プロペラの音がやや大きい。操縦は、スマートフォンだ。

 

 ドローンは人手不足を補うための技術開発として期待されている。例えば土木の測量や、構造物の建設など、人間が調べる手間がかなり効率化できそうだ。これからまさに花の咲く技術、早くから取り組んでおきたい技術だ。 

 

(3) 資格の取得方法

 

 このドローンの世界も資格が沢山できている。一覧表にすると下のようだ。まずは知識レベルの学習から、そしてこれをクリアすると、いよいよドローンの操縦、そして   空撮技能、指導員へと続く。

 

区分

検定試験

受験の条件

知識系

ドローン検定4級

誰でも受験可能

ドローン検定3級

誰でも受験可能

ドローン検定2級

ドローン3級取得者

ドローン検定1級

ドローン2級取得者

技能系

ドローン操縦士

ドローン3級取得者

ドローン空撮技能

ドローン3級取得者

ドローン技能指導員

ドローン2級取得者

 

 (4) 学習と受験体験

 

 私が学習を始めた頃は、まだ3級のテキストが発売されたばかり。3級テキストをamazonで購入し、学習してみた。

 

 1章の基礎知識から16章の電波法まである。4章の気象と風は私が学習中の「気象予報士」の知識が、9章の基礎力学と単位は、私が講師をする「ガス主任技術者試験」と少々ダブる。

 

 内容はそれほど難しくはないが、1章の基礎知識で、ヘリやドローンの各部品の名称と働きが覚えづらい。また、15章航空法の安全表面(進入区域、進入表面、水平表面、転移表面)のあたりも、理解しづらい。ややこしいのはこの辺くらいかな。3日ほどで1サイクルの学習を終了。

 

 そしていよいよ試験。ドローンの試験は、ドローン検定4級から1級、さらにドローン操縦士、空撮技能、公認指導者試験と数多くの試験を実施しており、私が今回受験すのは、下から2番目の試験だ。会場は、渋谷道玄坂のフォーラムエイト、受験者はざっと200名、女性は2,3名か。ほとんどが男性の試験だ。パイロットを始めとする乗り物の運転はやっぱり男性に人気なんだろう。試験問題は50問4択マークシートだ。受験時間はたっぷりあしそうだ。私は30分で早退したが。

 

 受験学習は、実質5日ほど、1か月ほど前に1サイクル、1週間ほど前に2サイクル、それでも忘れているため、試験当日、喫茶店で2時間ほど、3サイクルを実施、まあこれで十分だろう。テキストは、140頁、ポイント解説と演習問題1500問もついており、資格試験ものとしてはベストの構成だろう。学習しやすい。

 

 出来栄えは、電車の中で調べると50問中48問の正解。80%が合格ラインだから十分の成績だ。この試験、用語を覚えるのが大変だ。スキッド、ブレード、ローター、エレベーター(普通の意味とはちょっと違う)、フレア、ラダー、スロットル、ロール、ピッチと機体部品の名称、操作の用語、普段使わない言葉が出てくる。それにちょっと難しいのは航空法、進入表面、水平表面などの用語が出題された。

 

 それに上昇流の原因や、ノットと国際単位の関係など気象予報士の基礎知識が5問出題されていた。合格は間違いないな、合格通知を楽しみにして待つ。久しぶりにスカッとした試験であった。

 

  さてしばらくして、合格証が到着。この後は、ドローン操縦士に挑戦してみようかな。

 

コメント
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