遠藤周作の「女の一生 …キクの場合」

この25日、「沈黙」という小説を紹介した。今回の「女の一生」はその流れに位置するキリスト教抑圧とこれとの切ない闘いを描いた小説だ。500ページ近い長編小説。「沈黙」に続く文学の世界を堪能したという思い。 時は明治維新直後の日本(主たる舞台は九州長崎、主人公はキクという女性)。 日本でキリスト教禁制が解かれるのは明治6(1873)年のことだった。だから、四民平等、文明開化をうたう「ご一新」ではあっ . . . 本文を読む
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