新渡戸稲造とその業績等

この1週間に新渡戸稲造についての2つの集まりに参加した。
周知のように新渡戸稲造は、岩手から札幌農学校に学び、クラーク博士の薫陶を間接的ではあったが受け、明治から昭和のはじめにかけて日本と世界で活躍した「偉人」である。国際連盟の事務次長として、国際平和のために尽力した人として知られている。
かつて5,000円札の肖像であったが、今は樋口一葉にとってかわられている(新渡戸は1984~2007年)。
一つ目の集まりは読書会で新渡戸稲造の著作(全集第19巻)の「日本文化」についてだった。私は市立図書館からこれをかりて必要なところを読んでいったのだが、集まっている人たちはスゴい勉強家で、詳細なレジメを作って配布してくれた。内容は、新渡戸の「日本文化」論、宗教と日本人、教育論、家庭論など。
二つ目は、主として北大の三島徳三名誉教授による「新渡戸稲造の業績が現代に示唆するもの」というテーマのフォーラムだった(三島先生の解説)。

私は新渡戸稲造が札幌につくった遠友夜学校の意味とその継承の役割などの問題意識を主として持っていったのだが、これに関する議論はなかった。(ちょっとだけ触れたが)。

札幌に地でこういう小さいけれども啓蒙的な役割をもつ集まりがこれまで根気よく行われていたことに少なからず感動した。そして自分がほとんどこれらについての情報を持っていなかったことが残念だったと思う。

例えばフリースクールが新渡戸稲造が開いた遠友夜学校の意義を間違いなくもっていることを確認していきたいという気持ちが今強い。
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